大学入学共通テスト(通称「共通テスト」)は、日本の大学入試において全国一律で実施される統一試験です。
これは、2021年に「大学入試センター試験」に代わる形で導入されました。
共通テストは、主に国公立大学の入試や一部の私立大学の入試で活用され、大学ごとの個別試験(2次試験)と組み合わせて合否が決定されることが一般的です。
【特徴】
•科目
国語、数学、理科、社会、英語などから、志望大学や学部に応じて必要な科目を受験します。
•マークシート方式
基本的に選択式の問題で、答案はマークシートで解答します(一部記述式問題の試験運用も検討中)。
•思考力・判断力・表現力の重視
センター試験に比べ、単なる知識の暗記だけでなく、文章読解や資料分析、論理的思考を問う問題が増えています。
【長所】
1.全国で統一された基準
受験生全員が同じ試験を受けるため、全国の大学が公平に受験生を選抜できます。
2.多くの大学で利用可能
国公立大学はもちろん、多くの私立大学でも得点を入試評価に利用しており、志望校の幅が広がります。
3.複数大学の受験が効率的
共通テストの点数を活用することで、1回の試験で複数の大学を受験可能になります。
4.幅広い学力を測定
複数の科目を通じて、基礎的な学力だけでなく、思考力や応用力も測れる設計になっています。
【短所】
1.受験生への負担が大きい
思考力・応用力を問う問題が増えたため、従来の暗記型学習だけでは対応が難しくなり、対策に時間や労力がかかります。
2.一発勝負のプレッシャー
1月中旬(今回は1月18日、19日)の2日間に全ての科目を解答するため、当日の体調や精神状態が結果に大きく影響します。
追試(再試験)1月25日、26日
3.問題の難易度変動
毎年問題の内容や難易度に変化があり、予測しづらい部分があるため、安定した対策が難しいです。
4.公平性の課題
一部で導入が検討されている記述式問題や英語外部試験利用には、公平性や採点の精度に関する課題が指摘されています。
【検定料】
3教科以上受験 18,000円
2教科以下受験 12,000円
(その他 成績通知手数料 800円)
まとめ
共通テストは、大学受験における公平性を高め、多様な力を評価する意義がありますが、その分、受験生には柔軟な学力と準備が求められる試験です。対策の際には、基礎力を固めると同時に、資料分析や文章読解力を養うことが重要です。