女子校中学入試結果を徹底分析!②

浦和明の星・桜蔭・女子学院・雙葉・フェリス・吉祥女子など人気女子校の倍率・受験状況・合格戦略を詳しく解説

2025年度の首都圏女子校中学入試では、多くの難関女子校で例年どおり高い人気が続きました。一方で、大学附属校人気や共学校人気の影響もあり、学校によって倍率や実質倍率には大きな違いが見られます。

中学受験では「倍率が高い学校=合格が難しい学校」と思われがちですが、実際には募集人数や受験辞退者数、追加合格者数によって実際の難易度(実質倍率)は大きく変わります。

この記事では、2025年度入試結果をもとに、

  • 人気女子校の倍率
  • 実質倍率
  • 学校ごとの特徴
  • 来年度(2026年度)入試予想
  • 合格するための学習戦略

まで詳しく解説します。


2025年度女子校入試の特徴

今年の女子校入試には、大きく5つの特徴が見られました。

① 難関女子校の人気は依然として高い

桜蔭、女子学院、雙葉、フェリス女学院など、伝統ある女子校は依然として高い人気を維持しました。

大学進学実績だけでなく、

  • 面倒見の良さ
  • 落ち着いた学習環境
  • 中高6年間の教育

を重視する家庭が多く、安定した人気となっています。


② 第2回・第3回入試は高倍率

募集人数が少なくなる後半日程では、

10倍以上の倍率になる学校も少なくありません。

後半日程は非常に厳しい競争になります。


③ 実質倍率は学校によって大きく異なる

志願倍率だけではなく、

実際に受験した人数と合格者数から計算される実質倍率を見ることが重要です。

志願倍率が20倍近くでも、

実質倍率は3倍程度という学校もあります。


④ 午後入試・複数回受験が定着

多くの学校で複数回受験が可能となっており、

受験機会が増えています。

その結果、

受験者数は増加していますが、

辞退者も多くなっています。


⑤ 学校ごとの特色がより重要に

偏差値だけではなく、

教育方針や校風を重視して受験校を選ぶ家庭が増えています。


学校別入試分析

浦和明の星女子中学校

第1回

募集120名

出願1919名

倍率15.99倍

受験1882名

合格1090名

実質倍率1.73倍

一見すると非常に高倍率ですが、

合格者を多く出すため、

実質倍率は比較的低くなっています。


第2回

募集40名

倍率5.75倍

受験210名

合格77名

実質倍率2.73倍

後半日程は募集人数が少なく、

やや難易度が上がります。


桜蔭中学校

募集235名

倍率2.31倍

受験516名

合格289名

実質倍率1.79倍

女子御三家トップ校として、

毎年全国トップレベルの受験生が集まります。

倍率だけを見ると高くありませんが、

受験生のレベルが非常に高いことが特徴です。


鷗友学園女子中学校

第1回

実質倍率2.65倍

第2回

実質倍率3.64倍

第2回は募集人数が約40名と少なく、

難易度が高くなっています。


学習院女子中等科

A日程

実質倍率2.74倍

B日程

実質倍率7.43倍

補欠合格38名

B日程は非常に狭き門となっています。


吉祥女子中学校

第1回

実質倍率2.88倍

第2回

実質倍率3.35倍

追加合格23名

毎年人気が高く、

安定した倍率となっています。


頌栄女子学院中学校

第1回

実質倍率2.02倍

第2回

実質倍率3.01倍

帰国生入試も実施しており、

国際色豊かな学校として人気があります。


女子学院中学校

募集240名

倍率2.94倍

受験640名

合格276名

実質倍率2.32倍

女子御三家の一角として、

今年も高い人気でした。

自由な校風と難関大学への高い進学実績が魅力です。


白百合学園中学校

募集60名

倍率4.62倍

受験233名

合格129名

実質倍率1.81倍

追加合格11名

実質倍率は比較的落ち着いています。


洗足学園中学校

第1回

実質倍率2.57倍

第2回

2.63倍

第3回

4.03倍

近年人気が急上昇している学校の一つです。

特に後半日程は狭き門になります。


東洋英和女学院中学部

A日程

実質倍率2.49倍

B日程

4.38倍

募集人数が少ないB日程は非常に高倍率です。


豊島岡女子学園中学校

第1回

実質倍率2.22倍

第2回

5.64倍

第3回

5.44倍

依然として首都圏女子校トップクラスの人気です。

複数回入試では非常に厳しい競争になります。


フェリス女学院中学校

募集180名

倍率2.31倍

受験404名

合格200名

実質倍率2.02倍

神奈川県女子最難関校として、

安定した人気を維持しています。


雙葉中学校

募集100名

倍率3.89倍

受験358名

合格122名

実質倍率2.93倍

女子御三家の一角として、

今年も非常に人気がありました。


横浜共立学園中学校

A日程

実質倍率1.28倍

B日程

1.37倍

追加合格も実施されています。

実質倍率は比較的低く、

受験しやすい学校と言えるでしょう。


横浜雙葉中学校

第1回

実質倍率1.70倍

第2回

1.72倍

安定した倍率となっています。


立教女学院中学校

募集約120名

倍率3.06倍

受験349名

合格136名

実質倍率2.57倍

大学附属校としても人気があります。


実質倍率ランキング

2025年度の実質倍率が高かった学校は次のとおりです。

1位 学習院女子B 7.43倍

2位 豊島岡女子学園② 5.64倍

3位 豊島岡女子学園③ 5.44倍

4位 頌栄女子学院帰国(2月) 5.00倍

5位 東洋英和女学院B 4.38倍

6位 洗足学園③ 4.03倍

7位 鷗友学園女子② 3.64倍

後半日程ほど実質倍率が高くなる傾向が明確に見られます。


志願倍率ランキング

志願倍率では、

  • 豊島岡女子学園②(22.03倍)
  • 鷗友学園女子②(18.95倍)
  • 東洋英和女学院B(17.80倍)
  • 浦和明の星①(15.99倍)
  • 豊島岡女子学園③(15.68倍)

などが非常に高倍率でした。

ただし、志願倍率だけではなく、実質倍率も合わせて確認することが重要です。


2026年度入試予想

2026年度も、

  • 桜蔭
  • 女子学院
  • 雙葉
  • 豊島岡女子学園
  • 洗足学園
  • 吉祥女子

などの人気は引き続き高いと予想されます。

また、大学附属校や国際教育に力を入れる学校への人気も継続する可能性があります。


合格するための学習戦略

① 志願倍率だけに惑わされない

倍率だけではなく、

実質倍率を確認しましょう。


② 第1回入試を重視する

募集人数が最も多く、

合格の可能性が高い日程です。


③ 後半日程は十分な実力をつける

第2回・第3回は募集人数が少なく、

難易度が大きく上がります。


④ 過去問を最低5〜10年分分析する

女子校は学校ごとの出題傾向が明確です。

記述量や思考力を問う問題も多いため、時間配分を含めた演習が欠かせません。


⑤ 学校との相性を重視する

偏差値だけで学校を選ぶのではなく、

校風や教育方針、大学進学実績、6年間の学びなども比較しましょう。


保護者が知っておきたいポイント

女子校は学校ごとの教育理念や校風の違いが大きく、お子さまとの相性が合否だけでなく、入学後の学校生活にも大きく影響します。

また、複数回入試を実施する学校では、日程によって募集人数や難易度が大きく変わります。「倍率が低そうだから受けやすい」「倍率が高いから無理」と単純に判断せず、募集人数や実質倍率、追加合格の状況まで含めて受験戦略を立てることが重要です。


まとめ

2025年度の女子校中学入試では、伝統校・難関校の人気は依然として高く、特に後半日程では募集人数が少ないことから実質倍率が5倍を超える学校も見られました。

一方で、第1回入試では募集人数が多く、実質倍率が2倍前後に落ち着く学校も多くあります。志願倍率だけに注目するのではなく、「受験者数」「合格者数」「実質倍率」「追加合格の有無」を総合的に見ることが、正しい学校選びにつながります。

2026年度入試でも、女子校人気は引き続き高いと予想されます。第一志望合格を目指すためには、志望校の出題傾向を早い段階から分析し、過去問演習を積み重ねながら、自分に合った受験戦略を立てることが成功への近道となるでしょう。