共学校中学入試結果を徹底分析!③

青山学院・市川・開智・慶應義塾・栄東・渋谷教育学園・江戸川学園取手など人気共学校の倍率・難易度・合格戦略を詳しく解説

2025年度の首都圏中学入試では、共学校人気が引き続き高い水準を維持しました。特に大学附属校や難関大学進学実績を誇る共学校では、前年以上に高倍率となる入試日程も見られ、多くの受験生が志望校選びに悩んだ一年となりました。

一方で、倍率だけを見ると非常に難しく感じる学校でも、実際には追加合格や辞退者が多く、実質倍率は比較的落ち着いている学校も少なくありません。

中学受験では、「倍率」だけでは学校の本当の難易度は分かりません。

重要なのは、

  • 出願者数
  • 実際の受験者数
  • 合格者数
  • 実質倍率
  • 入試日程ごとの募集人数

まで総合的に見ることです。

この記事では、2025年度入試結果をもとに、共学校の人気校を分析しながら、2026年度以降の受験対策まで詳しく解説します。


2025年度共学校入試の特徴

2025年度の共学校入試には、大きく6つの特徴が見られました。

① 大学附属校人気が継続

青山学院、慶應義塾中等部などの大学附属校は依然として高い人気を維持しました。

大学受験を前提としない6年間の教育を希望する家庭が増えていることもあり、毎年高倍率となっています。


② 医学部進学実績校への人気

開智、栄東、江戸川学園取手など医学部進学実績を伸ばしている学校では、受験者数が非常に多くなっています。


③ 午前・午後・複数回受験が定着

複数回受験制度が一般化し、

第2回・第3回では募集人数が少なくなるため、高倍率になっています。


④ 共学校人気がさらに上昇

男子校・女子校だけでなく、

男女共学を希望する家庭が増加しています。


⑤ 実質倍率を見ることが重要

志願倍率が20倍以上でも、

実際の実質倍率は2~3倍程度という学校も多くあります。


⑥ 難関校ほど第2回・第3回は狭き門

後半日程は募集人数が少ないため、

実質倍率も高くなる傾向があります。


学校別入試分析

青山学院中等部

募集人数:約140名(男女合計)

男子

出願568名

受験440名

合格109名

実質倍率4.04倍

女子

出願620名

受験482名

合格88名

実質倍率5.48倍

補欠合格12名

大学附属校として非常に人気が高く、

特に女子は難関となっています。


市川中学校

第1回

男子

出願1722名

実質倍率2.12倍

女子

出願936名

実質倍率2.80倍

募集人数も多いため、

比較的合格のチャンスがあります。


第2回

男子

実質倍率5.76倍

女子

実質倍率6.94倍

募集40名と少ないため、

非常に高倍率です。


江戸川学園取手中学校

東大コース

実質倍率3.25倍

医学コース

2.10倍

難関大コース

1.04倍

スライド合格制度も採用されており、

志望コース以外への合格も期待できます。


開智中学校

第1回

男子

実質倍率1.80倍

女子

1.87倍

第1回は募集人数が多く、

比較的受験しやすい日程です。


特待A

男子

実質倍率4.20倍

女子

7.87倍

特待入試は非常に狭き門です。


慶應義塾湘南藤沢中等部(SFC)

一次

実質倍率2.08倍

二次

2.24倍

男女とも人気が高く、

英語教育・ICT教育でも高い評価を受けています。


慶應義塾中等部

男子一次

実質倍率2.03倍

女子一次

2.46倍

男子二次

1.99倍

女子二次

2.12倍

大学附属校として毎年非常に人気があります。


栄東中学校

東大コース

男子

実質倍率1.52倍

女子

1.63倍

難関大コース

男子

1.98倍

女子

2.26倍

東大特待

男子

1.89倍

女子

2.27倍

出願者数は非常に多いものの、

合格者も多いため、

実質倍率は比較的低くなっています。


渋谷教育学園渋谷中学校

帰国生入試

男子

実質倍率5.57倍

女子

2.76倍


第1回

男子

2.50倍

女子

4.28倍


第2回

男子

2.95倍

女子

4.44倍


第3回

男子

7.52倍

女子

12.04倍

国内最難関共学校の一つです。

特に第3回は非常に高倍率となっています。


渋谷教育学園幕張中学校

帰国生

男子

3.80倍

女子

2.68倍


第1回

男子

2.44倍

女子

2.78倍


第2回

男子

8.92倍

女子

13.91倍

後半日程は極めて難関です。


実質倍率ランキング

2025年度実質倍率上位校

① 渋谷教育学園幕張②(女子)

13.91倍

② 渋谷教育学園渋谷③(女子)

12.04倍

③ 開智特待A(女子)

7.87倍

④ 渋谷教育学園渋谷③(男子)

7.52倍

⑤ 市川②(女子)

6.94倍

⑥ 市川②(男子)

5.76倍

⑦ 青山学院女子

5.48倍

第2回・第3回入試は、募集人数が少ないこともあり、実質倍率が大きく上昇しています。


出願者数ランキング

2025年度出願者数では、

  • 栄東A(男子)3,581名
  • 栄東A(難関大・男子)2,443名
  • 開智①(男子)2,248名
  • 市川①(男子)1,722名
  • 栄東A(女子)1,598名
  • 開智特待A(男子)1,345名
  • 渋谷教育学園幕張①(男子)1,296名

など、多くの学校で1,000名を超える出願者が集まりました。


2026年度入試予想

2026年度も、

  • 渋谷教育学園渋谷
  • 渋谷教育学園幕張
  • 市川
  • 栄東
  • 青山学院
  • 慶應義塾中等部
  • 慶應義塾湘南藤沢
  • 開智

などは引き続き高い人気を維持すると考えられます。

大学附属校人気と難関大学進学実績校への志望者増加は、今後も継続する可能性が高いでしょう。


合格するための学習戦略

① 第1回入試を最大限活用する

募集人数が多く、合格者数も多いため、第1回入試は最も合格の可能性が高い日程です。


② 第2回・第3回は十分な実力をつける

後半日程は募集人数が少なく、実質倍率が5~10倍を超える学校もあります。第一志望校として挑戦する場合は、応用力や思考力を磨いておく必要があります。


③ 過去問を5~10年分分析する

難関共学校では学校ごとの出題傾向が明確です。出題形式や時間配分、記述問題の特徴まで把握し、本番を意識した演習を積み重ねましょう。


④ 実質倍率を確認して受験校を決める

志願倍率だけを見ると不安になりますが、実際の合格可能性は実質倍率の方が参考になります。募集人数や追加合格の状況も含めて判断することが大切です。


⑤ 併願戦略を立てる

共学校は入試日程が重なることも多いため、第一志望だけでなく、安全校・実力相応校・チャレンジ校をバランスよく組み合わせた併願計画を立てることが重要です。


まとめ

2025年度の共学校中学入試では、大学附属校や難関大学への進学実績を持つ学校を中心に高い人気が続きました。特に渋谷教育学園渋谷・渋谷教育学園幕張、市川、開智、栄東、青山学院などでは、多くの受験生が集まり、第2回・第3回入試では実質倍率が大きく上昇しています。

しかし、倍率だけで合否を判断することはできません。募集人数や受験者数、合格者数、追加合格の有無を総合的に分析し、自分に合った受験戦略を立てることが合格への近道です。

2026年度入試でも共学校人気は続くと予想されます。志望校の出題傾向を早い段階から研究し、基礎学力に加えて思考力・記述力・時間配分を意識した対策を進めることで、第一志望合格の可能性を大きく高めることができるでしょう。