都立・県立・市立中高一貫校の倍率・難易度・合格戦略を詳しく解説!
近年、中学受検(公立中高一貫校)の人気は年々高まり続けています。
私立中学受験とは異なり、公立中高一貫校では「思考力」「判断力」「表現力」を重視した適性検査が実施されるため、単なる知識量だけでは合格することはできません。
2025年度入試でも、多くの学校で3〜5倍前後の高倍率となり、一部の学校では実質倍率が5倍を超える難関校も見られました。
この記事では、2025年度の入試結果をもとに、
- 公立中高一貫校の倍率
- 学校別の難易度
- 実質倍率ランキング
- 2026年度入試予想
- 合格するための勉強法
まで詳しく解説します。
2025年度公立中高一貫校入試の特徴
2025年度入試には、大きく6つの特徴が見られました。
① 公立中高一貫校人気は依然として高い
学費負担が少なく、
難関大学への進学実績も向上していることから、
多くの学校で高倍率が続いています。
② 実質倍率は3〜5倍が中心
多くの学校では
実質倍率3倍前後となっています。
つまり、
受験生3〜4人に1人しか合格できない狭き門です。
③ 神奈川県立相模原が最難関
2025年度では
神奈川県立相模原中等教育学校が
実質倍率5.10倍となり、
非常に高い競争率でした。
④ 都立中高一貫校は安定した人気
東京都立の各校では、
毎年3〜4倍前後の倍率で推移しています。
⑤ 千葉県立千葉中学校は一次・二次方式
一次検査で大きく人数を絞り、
二次検査で最終合格者を決定する方式です。
⑥ 適性検査型入試が主流
教科ごとの学力試験ではなく、
複数教科を融合した問題が中心となっています。
学校別分析
千代田区立九段中等教育学校
区分A
募集80名
出願222名
倍率2.78倍
受験188名
合格80名
実質倍率2.35倍
九段中等教育学校の中では
比較的受検しやすい倍率でした。
区分B
募集80名
出願312名
倍率3.90倍
受験291名
合格80名
実質倍率3.64倍
区分Aより競争率が高くなっています。
東京都立桜修館中等教育学校
募集160名
出願612名
倍率3.83倍
受験568名
合格159名
実質倍率3.57倍
都立中高一貫校の中でも人気の高い学校です。
東京都立大泉高等学校附属中学校
募集160名
倍率3.69倍
受験563名
合格159名
実質倍率3.54倍
例年安定した倍率となっています。
東京都立小石川中等教育学校
募集160名
倍率3.44倍
受験501名
合格160名
実質倍率3.13倍
難関大学への進学実績も高く、
人気校となっています。
東京都立立川国際中等教育学校
募集130名
倍率3.32倍
受験416名
合格130名
実質倍率3.20倍
国際教育にも力を入れる人気校です。
東京都立白鷗高等学校附属中学校
募集170名
倍率3.76倍
受験616名
合格167名
実質倍率3.69倍
追加合格も実施されています。
東京都立富士高等学校附属中学校
募集160名
倍率3.29倍
受験508名
合格159名
実質倍率3.19倍
毎年安定した人気があります。
東京都立三鷹中等教育学校
募集160名
倍率4.41倍
受験683名
合格160名
実質倍率4.27倍
都立中高一貫校の中では
比較的高倍率でした。
東京都立南多摩中等教育学校
募集160名
倍率3.74倍
受験586名
合格159名
実質倍率3.69倍
探究学習を重視した教育で人気があります。
東京都立武蔵高等学校附属中学校
募集160名
倍率2.38倍
受験364名
合格160名
実質倍率2.28倍
都立中では比較的倍率が落ち着いています。
東京都立両国高等学校附属中学校
募集160名
倍率3.80倍
受験583名
合格159名
実質倍率3.67倍
都立伝統校として人気があります。
神奈川県立相模原中等教育学校
募集160名
倍率5.27倍
受験816名
合格160名
実質倍率5.10倍
今回の掲載校の中では
最も高い実質倍率となりました。
神奈川県立平塚中等教育学校
募集160名
倍率3.87倍
受験608名
合格160名
実質倍率3.80倍
神奈川県でも人気校となっています。
横浜市立南高等学校附属中学校
募集160名
倍率4.93倍
受験755名
合格160名
実質倍率4.72倍
横浜市内屈指の人気校です。
千葉県立千葉中学校
一次
募集320名程度
出願497名
倍率1.55倍
受験489名
合格321名
実質倍率1.52倍
二次
募集80名
受験304名
合格80名
実質倍率3.80倍
一次を突破した受検生同士の勝負となるため、
二次は一気に難易度が高くなります。
実質倍率ランキング
2025年度実質倍率上位校
1位 神奈川県立相模原中等教育学校 5.10倍
2位 横浜市立南高等学校附属中学校 4.72倍
3位 東京都立三鷹中等教育学校 4.27倍
4位 千葉県立千葉中学校(二次) 3.80倍
5位 神奈川県立平塚中等教育学校 3.80倍
6位 東京都立白鷗高等学校附属中学校 3.69倍
7位 東京都立南多摩中等教育学校 3.69倍
8位 千代田区立九段中等教育学校(区分B) 3.64倍
倍率ランキング
出願倍率では、
- 神奈川県立相模原 5.27倍
- 横浜市立南高校附属 4.93倍
- 東京都立三鷹 4.41倍
- 千代田区立九段B 3.90倍
- 神奈川県立平塚 3.87倍
- 東京都立桜修館 3.83倍
- 東京都立両国 3.80倍
などが高倍率となりました。
2026年度入試予想
2026年度も
- 小石川
- 桜修館
- 三鷹
- 南多摩
- 白鷗
- 武蔵
- 相模原
- 横浜市立南
- 千葉県立千葉
などは引き続き高い人気が予想されます。
特に神奈川県・東京都では公立中高一貫校人気が継続すると考えられます。
合格するための勉強法
① 適性検査対策を早めに始める
公立中高一貫校では、知識を暗記するだけでは対応できません。複数の教科を横断した問題や、資料・グラフ・文章を読み解いて考えをまとめる問題が多く出題されます。小学5年生から少しずつ適性検査型の問題に触れておくと安心です。
② 記述力を鍛える
適性検査では、「なぜそう考えたのか」を自分の言葉で説明する力が求められます。短い記述から長めの作文まで、論理的に書く練習を積み重ねることが重要です。
③ 時事問題にも関心を持つ
環境問題や防災、国際社会、地域課題など、社会で起きている出来事を題材にした問題が出題されることがあります。新聞やニュースを親子で話題にする習慣をつけると、思考力や表現力の向上にもつながります。
④ 過去問は最低5年分取り組む
学校ごとに出題形式や適性検査の特徴は異なります。過去問を繰り返し解くことで、問題の傾向や時間配分に慣れ、本番で実力を発揮しやすくなります。
⑤ 基礎学力を徹底する
適性検査は思考力重視ですが、その土台となるのは小学校で学ぶ基礎学力です。計算力、漢字、語彙、文章読解などを確実に身につけておくことが、高得点への第一歩になります。
保護者が知っておきたいポイント
公立中高一貫校は学費面での魅力だけでなく、探究学習や特色ある教育、難関大学への進学実績などから人気が高まっています。その一方で、倍率は3〜5倍前後と高く、合格には長期的な準備が必要です。
また、適性検査では家庭での会話や読書経験、社会への興味・関心も大きな力になります。受検勉強だけでなく、日常生活の中で「考える習慣」「伝える習慣」を育てることも、合格につながる重要な要素と言えるでしょう。
まとめ
2025年度の公立・国立中高一貫校入試では、多くの学校で高倍率が続き、特に神奈川県立相模原中等教育学校や横浜市立南高等学校附属中学校、東京都立三鷹中等教育学校などでは非常に厳しい競争となりました。
しかし、倍率だけで合否が決まるわけではありません。適性検査型入試では、基礎学力に加え、思考力・判断力・表現力をバランスよく身につけた受検生が合格を勝ち取っています。
2026年度以降も公立中高一貫校の人気は続くと予想されます。早い時期から基礎を固め、過去問演習や記述対策を継続し、自分に合った受検戦略を立てることが第一志望合格への近道となるでしょう。

