偏差値・医学部・薬学部・看護・入試・学費を徹底解説
和歌山県立医科大学は、和歌山県和歌山市にある医療系の公立大学です。
大学名から「医学部だけの大学」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし現在の和歌山県立医科大学には、
医学部
保健看護学部
薬学部
という3学部があり、医師だけでなく、看護師・保健師・薬剤師など、さまざまな医療専門職を育成しています。
「和歌山県立医科大学の偏差値はどのくらい?」
「医学部医学科はどれくらい難しい?」
「共通テストでは何割必要?」
「薬学部は6年制?」
「保健看護学部では保健師も目指せる?」
「県外から受験すると学費は高くなる?」
「2027年度入試では何が変わる?」
この記事では、このような疑問を持つ高校生・保護者に向けて、和歌山県立医科大学の特徴、医学部、保健看護学部、薬学部、偏差値・難易度、2027年度入試、共通テスト、国家試験、就職、学費、受験対策まで詳しく解説します。
和歌山県立医科大学とは?
和歌山県立医科大学は、医療・医学・薬学・看護を中心とした教育・研究を行う公立大学です。
医学部は和歌山市紀三井寺、保健看護学部は和歌山市三葛、薬学部は和歌山市七番丁にあり、学部によって学ぶキャンパスが異なります。
大きな特徴は、
医師
看護師
保健師
薬剤師
など、異なる医療専門職を一つの大学で育成していることです。
実際の医療現場では、医師一人だけで患者を治療するわけではありません。
医師、看護師、薬剤師をはじめ、さまざまな医療職が情報を共有しながら患者を支えるチーム医療が重要になっています。
その意味でも、医学・看護・薬学を同じ大学で学べる環境は、和歌山県立医科大学の大きな魅力です。
和歌山県立医科大学の3学部
和歌山県立医科大学には、
医学部
医師を目指す6年制課程です。
保健看護学部
看護師を中心として保健・看護を学ぶ4年制課程です。
薬学部
薬剤師を目指す6年制課程です。
という3つの学部があります。
医学部と薬学部がともに6年制である点も重要です。
医学部医学科とは?
和歌山県立医科大学医学部では、6年間を通して医師になるために必要な医学知識と臨床能力を身につけます。
医学部に入学すると、
解剖学
生理学
生化学
病理学
薬理学
などの基礎医学から学習を始めます。
その後、
内科学
外科学
小児科学
産婦人科学
精神医学
救急医学
などの臨床医学へ進み、実際の医療現場での臨床実習につなげていきます。
医学部受験というと「合格すること」が大きな目標になりがちですが、本当の医学教育は大学入学後から始まります。
6年間の医学教育を終え、卒業試験、医師国家試験を突破して初めて医師としての道が始まります。
和歌山県立医科大学医学部の特徴
和歌山県立医科大学は、地域医療を支える医師の育成を重要な役割の一つとしています。
和歌山県は紀北地域だけでなく、紀中・紀南地域まで南北に長く、山間部を含め医療提供体制に地域差が生じやすい県です。
そのため、
地域医療
救急医療
へき地医療
専門医療
などを支える医師の確保が重要になります。
医学部入試でも一般的な募集枠だけでなく、県民医療を担う人材を育成するための選抜枠が設けられています。
2027年度医学部入試についても、2026年7月に募集人員変更を含む入試変更情報が大学から公表されています。
地域枠などを志望する場合には、単に「医学部に入りやすそうだから」という理由ではなく、
将来、どこでどのような医療を担いたいのか
まで考えて出願することが重要です。
和歌山県立医科大学医学部の偏差値・難易度
「和歌山県立医科大学 偏差値」で検索する受験生は非常に多いでしょう。
結論として、医学部医学科は難関国公立医学部として対策する必要があります。
ただし医学部受験では、偏差値だけを見ても合否は判断できません。
重要なのは、
大学入学共通テスト
+
個別学力検査
+
面接等
の総合力です。
医学部の場合、数学や理科だけ得意でも十分ではありません。
英語・数学・理科を高い水準まで仕上げ、さらに共通テストでは国語・地歴公民・情報などを含めて大きな失点を防ぐ必要があります。
つまり、
「得意科目で勝つ」だけではなく、「苦手科目を作らない」
ことが医学部合格では重要です。
医師国家試験合格実績
医科大学を選ぶ際に確認しておきたい指標の一つが医師国家試験です。
和歌山県立医科大学が公表している大学紹介情報では、**令和5年度までの10年間の新卒医師国家試験合格率は95.3%**とされています。
もちろん、国家試験合格率だけで大学の教育力をすべて判断することはできません。
しかし、医学部6年間の教育、臨床実習、国家試験対策などを考える際の一つの参考になります。
保健看護学部とは?
保健看護学部保健看護学科は4年制で、入学定員は80人です。
看護師を目指すための専門教育を中心として、
人体の構造と機能
疾病
看護技術
成人看護
小児看護
母性看護
老年看護
精神看護
地域・在宅看護
などについて学びます。
看護師は、単に医師の指示通りに動く仕事ではありません。
患者の状態を観察し、
身体状態
心理状態
生活環境
家族関係
などを総合的に考えながら、必要な看護を判断する専門職です。
そのため大学では医療知識だけでなく、コミュニケーション能力や観察力、倫理観なども身につけます。
看護師と保健師を目指せる
保健看護学部を卒業することで、所定の要件を満たせば看護師国家試験受験資格を取得できます。
また保健師コースは選択制となっており、必要科目を履修することで保健師国家試験受験資格も取得できます。
保健師は病院だけではなく、
自治体
保健所
企業
学校・地域
などで人々の健康維持や疾病予防に関わる仕事です。
「病氣になった人を支える」看護だけでなく、
病氣にならないための健康支援
に興味がある人は、保健師という進路も考えてみるとよいでしょう。
看護師・保健師国家試験の実績
和歌山県立医科大学が公表している大学紹介情報では、令和5年度の国家試験合格率について、
看護師100%
保健師100%
助産師100%
と紹介されています。
また保健看護学部には、卒業後に大学附属病院で看護師または助産師として働く意思のある学生を対象とした修学奨学金制度があり、一定期間の勤務によって返還免除となる制度も設けられています。
将来、和歌山県立医科大学附属病院で働きたい学生には注目したい制度です。
和歌山県立医科大学の薬学部とは?
和歌山県立医科大学を特徴づけるもう一つの学部が薬学部です。
薬学部薬学科は2021年4月に設置された比較的新しい学部です。
入学定員は100名、修業年限は6年間で、卒業に必要な要件を満たすことで薬剤師国家試験受験資格を取得できます。
「薬学部=薬剤師になるところ」
と考えられがちですが、現在の薬剤師の仕事は非常に幅広くなっています。
薬学部で何を学ぶ?
薬学部では、
化学
生物
薬理学
薬剤学
病態
医療薬学
衛生薬学
臨床薬学
などを学びます。
さらに高学年になると、薬学共用試験や病院・薬局などでの実務実習へ進んでいきます。
薬剤師は薬を渡すだけの仕事ではありません。
患者が使用している薬を確認し、
薬の効果
副作用
飲み合わせ
用量
服薬状況
などを判断しながら、安全な薬物治療を支えます。
医学部・保健看護学部を持つ医療系大学に薬学部が設置されているため、医師・看護師・薬剤師によるチーム医療を意識した教育につながる点も魅力です。
薬学部卒業後の進路
薬学部を卒業した後には、
病院薬剤師
薬局薬剤師
国家公務員・地方公務員
製薬会社
食品会社
化学メーカー
研究職
大学・研究機関
など、さまざまな進路があります。
特に医療系大学の薬学部なので、病院薬剤師や臨床薬剤師を目指す学生にとっては興味深い環境でしょう。
また、大学院へ進学し、創薬や医療薬学などの研究を続ける選択肢もあります。
薬学部の入試
薬学部の一般選抜では、共通テストに加えて個別学力検査が実施されます。
直近の公表入試では共通テストで、
国語
地理歴史・公民
数学
理科2科目
英語
情報Ⅰ
を使用し、個別試験では、
英語
数学
化学+物理または生物
個人面接
などを課しています。
薬学部志望者にとって特に重要なのは化学です。
大学入学後も薬学の基礎として化学を継続的に使用するため、「受験のためだけの科目」と考えず、しっかり理解しておくことが重要です。
なお2027年度の薬学部入学者選抜要項は2026年7月24日に公表されています。
和歌山県立医科大学の2027年度入試
2027年度入試を受験する高校生が注意したいのは、前年の募集要項だけで準備しないことです。
大学公式サイトでは2026年7月に、
医学部
保健看護学部
薬学部
それぞれの2027年度入学者選抜に関する情報が公表されています。
医学部については2026年7月1日に募集人員変更に関する情報も掲載されています。
出願時には必ず最新の学生募集要項で、
募集人数
共通テスト指定科目
個別試験科目
配点
面接
出願条件
を確認してください。
医学・薬学系入試では1科目の変更でも受験戦略が大きく変わることがあります。
和歌山県立医科大学の学費
公立大学を検討する高校生・保護者にとって、学費は重要なポイントです。
現在公表されている授業料は、医学部・保健看護学部・薬学部ともに、
年額535,800円
です。
ただし入学金は学部と県内・県外区分によって異なります。
医学部
県内生:282,000円
県外生:752,000円
保健看護学部
県内生:282,000円
県外生:423,000円
薬学部
県内生:282,000円
県外生:564,000円
となっています。
特に医学部では県内生と県外生の入学金に大きな差があります。
受験時には授業料だけでなく、
入学金
教材費
実習費
生活費
一人暮らしの場合の家賃
なども含めて考えておきましょう。
3つのキャンパスにも注意
和歌山県立医科大学は、すべての学部が一つの場所にあるわけではありません。
医学部
紀三井寺キャンパス
和歌山市紀三井寺811番地1
保健看護学部
三葛キャンパス
和歌山市三葛580番地
薬学部
伏虎キャンパス
和歌山市七番丁25番1
となっています。
薬学部の伏虎キャンパスは、南海和歌山市駅から徒歩約15分、JR和歌山駅からバスを利用できる市街地型キャンパスです。
志望学部を決める際にはオープンキャンパスなどを利用し、実際の通学環境まで確認しましょう。
和歌山県立医科大学に合格するための受験対策
①医学部は高校1・2年生から英語・数学を完成させる
医学部を本氣で目指すのであれば、高校3年生から受験勉強を始めるのでは遅くなる可能性があります。
高校1年生では英語・数学の基礎。
高校2年生では数学・理科の標準問題。
高校3年生では共通テスト・記述・過去問。
という流れを意識しましょう。
②医学部は理科2科目を早めに仕上げる
医学部受験では数学だけでなく理科も重要です。
物理・化学、あるいは化学・生物など、自分が選択する2科目について、高校3年生の夏までには主要範囲を一通り完成させたいところです。
特に難関医学部では、
「知っている」ではなく「自力で記述できる」
ところまで理解する必要があります。
③薬学部志望者は化学を得意科目にする
薬学部を目指す高校生は化学を重視してください。
和歌山県立医科大学薬学部では、直近の一般選抜でも個別試験で化学が必須となっています。
大学入学後にも、
有機化学
無機化学
物理化学
薬品化学
などへつながります。
高校化学の理解が、そのまま大学での学びの土台になります。
④保健看護学部志望者は「人を見る力」を持つ
看護系大学受験では、
「人の役に立ちたいから看護師になりたい」
だけで志望理由を終わらせないことが重要です。
なぜ看護師なのか。
医師ではなく、なぜ看護なのか。
将来どのような患者を支えたいのか。
地域医療についてどう考えているのか。
自分の経験と結びつけながら考えてみましょう。
面接対策で重要なこと
医学部・薬学部をはじめ医療系の入試では、面接も重要になります。
医療人に必要なのは学力だけではありません。
倫理観
責任感
コミュニケーション力
他者と協働する力
生涯学び続ける姿勢
が必要です。
例えば、
「なぜ医師になりたいのか」
という質問に、
「人の役に立ちたいから」
だけでは十分ではありません。
そこからさらに、
なぜ医師なのか
なぜ和歌山県立医科大学なのか
どのような医療に関わりたいのか
地域医療をどう考えているのか
まで掘り下げることが重要です。
和歌山県立医科大学に向いている人
和歌山県立医科大学は、特に次のような高校生に向いています。
医師・看護師・保健師・薬剤師を目指す人
医療専門職を育成する環境が一つの大学に集まっています。
地域医療に貢献したい人
和歌山県の医療を支える人材育成を重要な使命としています。
チーム医療に興味がある人
医学・看護・薬学という複数の医療分野を持つことが特徴です。
研究にも興味がある人
大学院へ進学し、医学・薬学・看護学の研究を続ける道もあります。
「医療系大学に合格すること」をゴールにしない
医療系大学を目指す高校生に最も考えてほしいのは、
大学合格はゴールではない
ということです。
医学部医学科なら6年間。
薬学部も6年間。
保健看護学部なら4年間。
その後、それぞれの国家試験があります。
さらに医師・看護師・薬剤師になった後も、新しい治療法、新薬、医療機器、AI、感染症、医療制度などについて学び続けなければなりません。
医療は、
「一度資格を取れば勉強が終わる仕事」
ではありません。
むしろ資格取得後から本格的な学びが始まります。
まとめ|和歌山県立医科大学は「医学・看護・薬学」を一体的に学べる公立医科大学
和歌山県立医科大学は、
医学部
保健看護学部
薬学部
という3つの医療系学部を持つ公立大学です。
医学部では医師。
保健看護学部では看護師・保健師。
薬学部では薬剤師。
それぞれの専門職を目指すことができます。保健看護学部は4年制・入学定員80人、薬学部は6年制・入学定員100人です。
そして和歌山県立医科大学の大きな魅力は、
医学・看護・薬学が別々に存在するのではなく、「患者を支える医療」という一つの目的につながっていること
です。
実際の病院では、
医師が診断する。
薬剤師が薬物療法を支える。
看護師が患者の最も近くで身体・生活を支える。
それぞれが違う専門性を持ちながら協働しています。
これがチーム医療です。
2027年度入試については、2026年7月時点ですでに医学部・保健看護学部・薬学部の入学者選抜情報が公表されています。
また、現在公表されている年間授業料は3学部とも535,800円ですが、入学金は県内生・県外生、さらに学部によって異なります。医学部県外生では752,000円、薬学部県外生では564,000円となるため、県外受験生は特に注意が必要です。
和歌山県立医科大学を志望する高校生は、
「偏差値が届くか」
だけで大学を選ぶのではなく、
なぜ医師になりたいのか。
なぜ看護師になりたいのか。
なぜ薬剤師になりたいのか。
どのような医療人になりたいのか。
まで考えてみてください。
医学、看護、薬学。
それぞれ役割は違っても、最終的に向き合う相手は患者という一人の人間です。
高度な専門知識を身につけるだけでなく、人と向き合い、他職種と協働し、地域社会の医療を支えたい。
そのような高校生にとって、和歌山県立医科大学は非常に有力な進学先の一つといえるでしょう。

