香川県立保健医療大学とは?【2027年度入試対応】

偏差値・看護・臨床検査・入試・共通テスト・就職・学費を徹底解説

香川県立保健医療大学は、香川県高松市にある保健・医療分野に特化した公立大学です。

設置されているのは、

保健医療学部 看護学科
保健医療学部 臨床検査学科

の1学部2学科です。看護学科の入学定員は70名、臨床検査学科は20名で、大学全体として比較的小規模な医療系大学となっています。

「香川県立保健医療大学の偏差値はどのくらい?」

「共通テストでは何割必要?」

「看護学科では保健師も目指せる?」

「臨床検査技師とはどんな仕事?」

「国家試験の合格率は?」

「就職先は香川県内が中心?」

「公立大学なので学費は安い?」

この記事では、このような疑問を持つ高校生・保護者に向けて、香川県立保健医療大学の特徴、看護学科、臨床検査学科、偏差値・難易度、2027年度入試、国家試験、就職、学費、受験対策まで詳しく解説します。


香川県立保健医療大学とは?

香川県立保健医療大学は、

香川県高松市牟礼町原281番地1

にキャンパスを置く公立大学です。

大学の教育分野は非常に明確で、

看護師を育成する看護学科

と、

臨床検査技師を育成する臨床検査学科

を中心としています。

大規模な総合大学のように多数の学部があるわけではありません。その代わり、保健・医療分野に教育資源を集中し、専門職として必要な知識・技術・判断力・実践力を身につける教育を行っています。

医療専門職を目指す意思が明確な高校生にとって、大学4年間の方向性が非常に分かりやすい大学といえるでしょう。


香川県立保健医療大学の看護学科

看護学科の入学定員は70名です。

看護学科では、看護技術だけを学ぶわけではありません。

1年次から看護の専門科目を学びながら、人間を理解するための哲学、心理学、倫理学、人体の構造と機能、臨床心理学、健康教育などを学びます。さらに学年が進むにつれ、対象者の健康状態や看護が行われる場所に応じた臨地実習が体系的に配置されています。

つまり、

人間を理解する

身体・病氣を理解する

看護技術を身につける

実際の医療現場で実践する

という流れで4年間の教育が組み立てられています。


看護師は「医師の補助をする仕事」だけではない

看護師について、

「医師の指示を受けて処置をする仕事」

というイメージを持っている高校生もいるかもしれません。

しかし実際には、患者の状態を観察し、

身体状態
心理状態
生活状況
家族関係
療養環境

まで考えながら、その人に必要な看護を判断していく専門職です。

香川県立保健医療大学でも、卒業要件を満たすことで看護師国家試験受験資格を取得できます。

大学ではさらに「看護政策論」「災害看護論」「異文化看護」など、現代医療の高度化・専門化に対応した科目も設けられています。


地域医療・災害看護にも対応

今後の看護師には、病院の中だけではなく、

地域
在宅医療
高齢者施設
災害現場
多文化社会

など、さまざまな場所で看護を行う力が必要になります。

特に高齢化が進む地域では、「病院で治す」だけでなく、自宅や地域で生活を続けながら医療を受ける仕組みが重要になります。

香川県立保健医療大学でも地域看護・公衆衛生看護などに関連する教育研究が行われており、大学として地域との連携事業も展開しています。


香川県立保健医療大学の臨床検査学科

もう一つの学科が、

臨床検査学科

です。

入学定員はわずか20名で、非常に少人数の学科です。

「臨床検査技師」という職業について、高校生には看護師ほど馴染みがないかもしれません。

しかし現代医療に欠かせない専門職です。


臨床検査技師とは?

臨床検査技師は、患者から得られた血液・尿・細胞・遺伝子などを調べる検体検査や、心電図・脳波・超音波などを調べる生理機能検査を担当します。

その検査結果を通して、医師による診断や治療、疾病予防を科学的・技術的に支える医療専門職です。

例えば患者に何らかの症状があったとしても、

血液検査。

感染症検査。

病理検査。

心電図。

超音波。

遺伝子検査。

などがなければ、身体の中で何が起きているのか正確に判断できない場合があります。

つまり臨床検査技師は、

「身体の中で起きていることを、データとして見えるようにする専門家」

と考えると分かりやすいでしょう。


少人数教育が臨床検査学科の大きな強み

臨床検査学科は1学年20名という少人数制です。

大学はこの規模を生かし、国内最高水準の実習機器を用いた4年制教育を行っているとしています。

実習機器には、

全自動生化学分析装置
呼吸機能測定装置
フローサイトメーター
ハイビジョン顕微鏡システム
PCR関連機器
DNAシークエンサー

などが用意されています。

医療現場で利用される高度な機器に学生のうちから触れられることは、臨床検査学科の大きな特徴です。


日本初の「学士(臨床検査学)」

香川県立保健医療大学の臨床検査学科には、もう一つ非常に特徴的な点があります。

大学によると、日本で初めて**「学士(臨床検査学)」**という学位名称が認められた教育課程です。

一般的な臨床検査技師養成課程では、「学士(保健学)」や「学士(保健衛生学)」などになる場合があります。

それに対して香川県立保健医療大学では、

臨床検査そのものを一つの専門学問として深く研究する

という姿勢が明確になっています。

臨床検査技師として働くだけでなく、大学院へ進学して研究を続けたい学生にも興味深い環境です。


臨床検査学科では何を学ぶ?

臨床検査学科のカリキュラムを見ると、学習内容はかなり専門的です。

1年次から、

物理
化学
生物
解剖学
生理学
生化学
微生物学
病理病態学

などを学びます。

その後、

臨床化学
分子生物学
遺伝子検査
輸血・移植検査
微生物検査
血液検査
病理検査
生理機能検査
医療情報処理

などへ進み、臨地実習・卒業研究へつながります。

つまり臨床検査学科は、

生物+化学+医学+データ分析

を組み合わせた学問と考えると分かりやすいでしょう。


臨床検査学科で取得できる資格

臨床検査学科では、4年間在学して必要な単位を修得することで、

臨床検査技師国家試験受験資格

を取得できます。

さらに所定の科目を履修すると、

健康食品管理士認定試験受験資格
遺伝子分析科学認定士(初級)認定試験受験資格

なども目指せます。

病院の検査部門だけではなく、健診、検査会社、研究、バイオ関連などへ興味がある高校生にも注目したい学科です。


国家試験合格率が大きな強み

医療系大学を比較するときに、多くの高校生・保護者が確認するのが国家試験合格率です。

2025年に公表された結果では、保健医療学部18期生が、

第114回看護師国家試験:合格率100%

第71回臨床検査技師国家試験:合格率100%

を達成しました。

看護学科は6年連続100%、臨床検査学科は**2年連続100%**と大学が公表しています。

国家試験は大学に入れば自動的に合格できるものではありません。

専門科目、実習、卒業研究、国家試験対策を4年間積み重ねる必要があります。

その意味で、安定した国家試験実績は志望校選びで注目したいポイントです。


香川県立保健医療大学の偏差値・難易度

香川県立保健医療大学について検索すると、

「香川県立保健医療大学 偏差値」

「香川県立保健医療大学 共通テスト 何割」

という検索が多くあります。

ただし、大学公式が偏差値を公表しているわけではありません。

2027年度入試向けの外部模試データでは、共通テスト得点率の目安として49~60%程度という予想も示されていますが、これはあくまで予備校等による難易度予測です。

公立大学の一般選抜では、

大学入学共通テスト+大学独自の個別選抜

を組み合わせて合否を判断します。

したがって、「偏差値が届いているから大丈夫」ではなく、

共通テスト科目
配点
個別試験
募集人数
前期・後期日程

まで確認する必要があります。


2027年度入試の募集人数

2027年度入試について、大学は2026年7月26日に入学者選抜要項を公開しています。

募集人員は次のようになっています。

看護学科
学校推薦型選抜35名
一般選抜前期30名
一般選抜後期5名

臨床検査学科
学校推薦型選抜10名
一般選抜前期8名
一般選抜後期2名

です。

臨床検査学科は一般選抜だけを見ると募集人数が非常に少ないため、倍率だけではなく過去数年の志願者数や合格者数も確認しておきたいところです。


学校推薦型選抜の特徴

学校推薦型選抜は、香川県内の高校を卒業見込みの受験生が対象です。

2027年度は11月20日から27日が出願期間、12月12日に試験が予定されています。

看護学科については第一次選考を経て、最終合格発表が2027年2月9日となります。臨床検査学科も最終合格発表は2月9日です。

推薦を考えている高校生は、高校3年生になってから準備を始めるのではなく、学校成績や志望理由を早くから意識しておきましょう。


看護学科を目指す高校生の勉強法

看護学科を目指すなら、英語・国語・数学などの共通テスト対策に加え、

生物・化学

を大切にしてください。

大学入学後には人体の構造・機能や病態を学ぶため、高校理科の知識が専門科目の理解に直結します。

さらに看護師は、

患者の話を聞く。

記録を読む。

医療スタッフへ情報を伝える。

患者や家族へ説明する。

という仕事です。

したがって国語力・コミュニケーション能力も非常に重要です。


臨床検査学科なら理科を得点源に

臨床検査学科を目指す高校生には、

生物+化学

を特におすすめします。

大学では生化学、分子生物学、微生物学、病理学、遺伝子検査などを学ぶためです。

また、検査データを数値として扱うため、

数学・統計・情報

への抵抗感をなくしておくことも重要です。

臨床検査技師は単に機械を操作する仕事ではありません。

数値を読み、その意味を科学的に考える専門職だからです。


就職先は香川県内だけではない

2025年3月卒業生92名の進路では、病院等への就職が香川県内43名、県外30名、進学12名、現職継続7名でした。

看護学科では、

香川県立中央病院。

香川大学医学部附属病院。

高松赤十字病院。

など県内医療機関のほか、大阪大学医学部附属病院、神戸大学医学部附属病院、岡山大学病院など県外の大学病院・医療機関への進路もあります。

臨床検査学科でも、香川県内の病院・健診機関だけでなく、東京都立病院、大阪府立病院機構、徳島赤十字病院、検査関連企業などへの実績があります。

したがって、

「香川県立大学だから卒業後も香川県内だけ」

というわけではありません。


大学院進学という選択肢

香川県立保健医療大学には大学院もあり、学部卒業後に研究を深める進路があります。

実際に看護学科から公衆衛生看護・助産などの専門教育へ進学する学生や、臨床検査学科から香川県立保健医療大学大学院、大阪大学大学院などへ進学した実績が公表されています。

特に臨床検査分野では、医療技術だけでなく、

遺伝子
微生物
病理
医療データ

など研究分野も広いため、研究職を考える場合は大学院進学も選択肢になります。


香川県立保健医療大学の学費

授業料は、

年間535,800円

です。

前期267,900円、後期267,900円に分けて納付します。

入学金は、

香川県内者:197,400円

その他:366,600円

となっています。

県内者とは、入学年度の前年4月1日以前から引き続き香川県内に住所を有する本人、または一定の条件を満たす配偶者・一親等の親族などを指します。

国公立大学でよく見られる「282,000円」の入学金とは異なる設定なので注意してください。


奨学金・授業料減免制度

香川県立保健医療大学は、国の高等教育の修学支援新制度の対象機関です。

住民税非課税世帯・それに準ずる世帯や多子世帯などについて、所定の要件を満たす場合は給付奨学金や授業料等減免の対象になる可能性があります。大学独自の授業料等減免制度も設けられています。

医療系大学では教科書、実習用品、白衣、交通費なども必要になるため、授業料以外を含めた4年間の費用で比較することが大切です。


香川県立保健医療大学に向いている人

香川県立保健医療大学は、特に次のような高校生に向いています。

看護師になりたい目標が明確な人

看護学科では1年次から専門教育と実習へ段階的に進みます。

臨床検査技師を目指したい人

1学年20名という少人数環境で、専門設備を利用しながら学べます。

医療を科学的に考えることが好きな人

特に臨床検査学科は、生物・化学・遺伝子・データ解析などとの相性が高い学科です。

香川・四国の地域医療に関わりたい人

県内の病院・自治体などへの多くの進路実績があります。

小規模な医療系大学で専門性を深めたい人

1学部2学科で、医療専門職教育に特化していることが大きな特徴です。


「看護か臨床検査か」で迷ったら

看護学科と臨床検査学科では、どちらも医療を支える専門職ですが、仕事の性格はかなり違います。

看護師は、

患者本人と直接関わりながら身体・生活を支える仕事

です。

一方、臨床検査技師は、

検査とデータから身体の状態を科学的に明らかにする仕事

です。

「人と直接接することに魅力を感じる」のか。

それとも、

「実験・検査・分析から医療を支えたい」のか。

この違いを考えると、進路を選びやすくなります。


まとめ|香川県立保健医療大学は「看護と臨床検査」を少人数で専門的に学ぶ公立大学

香川県立保健医療大学は、

保健医療学部 看護学科

保健医療学部 臨床検査学科

という1学部2学科からなる医療系公立大学です。

入学定員は看護学科70名、臨床検査学科20名です。

看護学科では、人体・疾病・看護技術だけでなく、災害看護、異文化看護、地域・在宅など、これからの社会で求められる看護を学びます。

臨床検査学科では、血液、細胞、遺伝子、微生物、心電図、超音波などを通して、医療を科学的に支える臨床検査技師を育成します。1学年20名という少人数教育と、高度な実習設備が大きな特徴です。

国家試験についても、2025年公表結果では看護師・臨床検査技師ともに合格率100%を達成しました。

2027年度入試では、学校推薦型選抜に加え、一般選抜前期・後期が実施されます。看護学科は推薦35名・前期30名・後期5名、臨床検査学科は推薦10名・前期8名・後期2名の募集です。

授業料は年間535,800円、入学金は県内者197,400円、その他366,600円です。

香川県立保健医療大学を志望する高校生に大切なのは、

「医療系だから」

という理由だけで大学を選ばないことです。

患者の最も近くで支えたいのか。

検査・データから診断や治療を支えたいのか。

地域医療に関わりたいのか。

研究まで深めたいのか。

自分が医療の中でどのような役割を担いたいのかを考えてみてください。

「看護によって人を支える」

そして、

「検査によって医療を支える」。

この二つの専門領域を少人数の環境で深く学びたい高校生にとって、香川県立保健医療大学は有力な進学先の一つといえるでしょう。