偏差値・看護・臨床検査・入試・共通テスト・就職・学費を徹底解説
愛媛県立医療技術大学は、愛媛県伊予郡砥部町にある保健・医療分野に特化した公立大学です。
保健科学部に、
看護学科
臨床検査学科
を設置し、看護師・保健師・臨床検査技師など、人の健康や医療を支える専門職を育成しています。大学院には保健医療学研究科、さらに助産師を養成する助産学専攻科も設置されています。
「愛媛県立医療技術大学の偏差値はどのくらい?」
「共通テストでは何割必要?」
「看護学科では保健師も目指せる?」
「臨床検査技師とはどのような仕事?」
「国家試験の合格率は?」
「助産師になる方法は?」
「2027年度入試では何が変わる?」
「愛媛県内出身者は学費が安い?」
この記事では、このような疑問を持つ高校生・保護者に向けて、愛媛県立医療技術大学の特徴、看護学科、臨床検査学科、2027年度入試、共通テスト、国家試験、就職、学費、受験対策まで詳しく解説します。
愛媛県立医療技術大学とは?
愛媛県立医療技術大学は、
愛媛県伊予郡砥部町高尾田543番地
にキャンパスを置く公立大学です。
大学の教育分野は非常に明確です。
保健科学部には、
看護学科
臨床検査学科
という2つの学科があります。
大規模な総合大学のように経済、法、工学、文学など多数の学部があるわけではありません。
その代わり、
医療・保健分野に教育資源を集中させている
ことが愛媛県立医療技術大学の大きな特徴です。
看護師になりたい。
保健師を目指したい。
臨床検査技師として医療を支えたい。
将来的には助産師や大学院進学も考えたい。
このように医療系専門職を目指す高校生にとって、進路の方向性が非常に分かりやすい大学といえるでしょう。
愛媛県立医療技術大学の看護学科
看護学科は4年制で、大学の案内では定員75名とされています。
看護学科で最も重要な資格が、
看護師国家試験受験資格
です。
さらに選択履修によって、
保健師国家試験受験資格
も取得できます。保健師免許を取得した場合には、養護教諭二種免許や衛生管理者免許の申請につながる制度もあります。
つまり、卒業後の進路は単に、
「病院の看護師になる」
だけではありません。
看護師・保健師の違い
看護師は病院や診療所、訪問看護、福祉施設などで、療養している人の健康状態を観察し、必要な看護を提供する専門職です。
一方、保健師は、
保健所
市町村保健センター
自治体
健診機関
などで、地域住民の健康づくりや疾病予防に関わります。
愛媛県立医療技術大学では、看護学科卒業後の主な進路として、医療機関だけでなく、保健所、市町村保健センター、健診機関、訪問ケアなどの在宅部門、福祉施設、大学院進学などを挙げています。
「病氣になった人を支えたい」のか。
それとも、
「地域全体の健康を守る仕事もしたい」のか。
高校生の段階から考えてみると、将来の進路が見えやすくなります。
看護師国家試験・保健師国家試験の合格実績
医療系大学選びで、保護者・受験生が確認しておきたいのが国家試験合格率です。
2026年3月に大学が公表した最新実績では、
看護師国家試験合格率:98.6%
保健師国家試験合格率:92.2%
でした。
同年の新卒者全国平均は、看護師94.1%、保健師89.9%とされています。
国家試験は、大学に入学すれば自動的に合格できるものではありません。
専門科目。
看護技術。
臨地実習。
国家試験対策。
こうした4年間の積み重ねが必要になります。
そのため大学を比較するときには、偏差値だけではなく、国家試験の実績と教育環境も確認するとよいでしょう。
助産師を目指すこともできる
愛媛県立医療技術大学には、学部とは別に、
助産学専攻科
があります。
看護師資格を基礎として、さらに妊娠・出産・産後などを専門的に学び、助産師を目指す進路です。
2026年3月に大学が公表した情報では、助産師国家試験合格率は**100%**でした。
したがって、
看護学科4年間
→助産学専攻科
→助産師
という進路まで視野に入れることができます。
将来、産婦人科や周産期医療、女性と家族を支える仕事に関心がある高校生には注目したい進路です。
愛媛県立医療技術大学の臨床検査学科
もう一つの学科が、
臨床検査学科
です。
臨床検査学科では、臨床検査技師になるための知識と技術を専門的に学びます。
看護師に比べると、
「臨床検査技師が具体的に何をするのか分からない」
という高校生も多いかもしれません。
しかし、臨床検査技師は現代医療に欠かせない専門職です。
臨床検査技師とは?
病院で病氣を診断するとき、医師は患者の症状だけを見て判断するわけではありません。
例えば、
血液検査
尿検査
微生物検査
病理検査
心電図
超音波検査
など、多くの検査結果をもとに診断します。
こうした検査を専門的に行うのが臨床検査技師です。
つまり、
「身体の中で何が起きているのかを、検査データから明らかにする専門家」
と考えると分かりやすいでしょう。
愛媛県立医療技術大学では、臨床検査学科卒業後の進路として、医療機関、医学検査センター、保健所、試験研究機関、食品・環境衛生関連企業、大学院進学などを挙げています。
臨床検査学科で取得できる資格
臨床検査学科を卒業し、必要な課程を修了すると、
臨床検査技師国家試験受験資格
を取得できます。
さらに所定科目を履修した場合には、
食品衛生管理者・食品衛生監視員任用資格
も取得可能です。
また、化学に関する授業科目を15単位以上修得すると、甲種危険物取扱者試験受験資格にもつながります。
つまり、
病院だけでなく、
食品。
衛生。
研究。
環境。
などへ専門性を広げることができます。
臨床検査技師国家試験合格率
2026年3月に大学が公表した最新の臨床検査技師国家試験合格率は、
96.3%
でした。
同年の新卒者全国平均は93.3%です。
臨床検査学科では、
生物。
化学。
人体。
疾病。
検査技術。
データ。
などを学ぶため、理科が好きな高校生との相性が高い学科です。
「人と直接関わる看護よりも、検査や科学を通して医療を支えたい」
という人には特に向いているでしょう。
看護学科と臨床検査学科の違い
どちらも医療を支える仕事ですが、役割はかなり違います。
看護師は、
患者と直接関わりながら身体・生活・心理面を支える専門職
です。
一方、臨床検査技師は、
検査・数値・画像・データなどから患者の身体状態を分析する専門職
です。
例えば、
「人と話すことが好きで、患者を直接支えたい」
なら看護学科。
「生物や化学、実験が好きで、データから病氣を考えたい」
なら臨床検査学科。
という視点で考えると、自分との相性を判断しやすくなります。
愛媛県立医療技術大学の2027年度入試
2027年度入試では重要な変更があります。
大学は2025年10月に、2027年度入試から保健科学部の選抜区分を変更することを公表しています。
2027年度の正式な入試情報・学生募集要項は2026年8月13日に公開されています。一般選抜、学校推薦型選抜、社会人選抜、私費外国人留学生選抜などが設定されています。
2027年度の募集人数
一般選抜の募集人数は、
前期日程
看護学科:32名
臨床検査学科:15名
後期日程
看護学科:5名
です。
臨床検査学科は2027年度一般選抜で後期日程の募集がありません。
さらに学校推薦型選抜は、
看護学科:36名
臨床検査学科:10名
となっています。
看護学科には別途、社会人選抜2名以内も設けられています。
学校推薦型選抜でも共通テストが必要
2027年度入試で特に注目したいのが、学校推薦型選抜です。
学校推薦型選抜では、
1次選考:大学独自の個別学力検査等
に加え、
2次選考:大学入学共通テスト
が行われます。
つまり、
「推薦だから共通テストは必要ない」
と考えるのは間違いです。
推薦を希望する高校生も、学校成績や面接・志望理由対策だけでなく、共通テストの学力をしっかり作る必要があります。
これは2027年度受験生にとって非常に重要なポイントです。
一般選抜では活動報告書も必要
2027年度一般選抜では、前期・後期ともに活動報告書の提出が必要です。
医療専門職に求められるのは、単なるテストの点数だけではありません。
高校生活で、
何に取り組んだか。
何を学んだか。
人とどのように関わったか。
なぜ医療分野を目指すのか。
といった部分も、自分の言葉で整理しておく必要があります。
愛媛県立医療技術大学の偏差値・難易度
「愛媛県立医療技術大学 偏差値」
「愛媛県立医療技術大学 共通テスト 何割」
という検索は、受験生の代表的な検索ニーズです。
ただし、公立大学では偏差値だけで難易度を判断することはおすすめできません。
一般選抜では、
大学入学共通テスト+個別学力検査等
を組み合わせて合否が決まるからです。2027年度についても、共通テストと個別選抜を組み合わせた選考が実施されます。
したがって受験校を決めるときには、
偏差値
共通テスト得点率
個別試験
募集人数
倍率
をセットで確認しましょう。
特に臨床検査学科は募集人数自体が少ないため、年度による倍率変動にも注意が必要です。
看護学科に合格するための勉強法
看護学科を目指すなら、共通テストの主要科目をバランスよく勉強することが大切です。
特に、
英語
国語
数学
生物
化学
の基礎を高校1・2年生から固めましょう。
なかでも生物・化学は、大学入学後の人体、疾病、薬理などを理解するときにも役立ちます。
しかし、看護師に必要なのは理科だけではありません。
患者の話を聞く。
医療記録を読む。
自分の判断を記録する。
他職種に説明する。
患者や家族に分かりやすく伝える。
こうした場面では、国語力とコミュニケーション力が非常に重要です。
臨床検査学科を目指すなら理科を強くする
臨床検査学科志望者には、
生物・化学を得意科目にすること
をおすすめします。
臨床検査では、
血液。
細胞。
遺伝子。
微生物。
生化学。
薬品。
などを扱います。
さらに検査結果を数字として判断するため、数学や統計的な考え方も重要です。
高校時代から、
「なぜこの現象が起こるのか」
と考える習慣をつけてください。
暗記だけで理科を終わらせず、原理まで理解することが大学での学習につながります。
愛媛県立医療技術大学の就職
大学では、求人情報の収集・掲示、就職相談、推薦状など必要書類の交付、進路セミナー、看護職合同就職説明会などを行っています。
2026年3月31日時点で、2025年度卒業・修了生の進路内定状況・施設別就職進学状況も大学公式サイトで公開されています。
看護学科では、
医療機関。
行政・保健分野。
在宅ケア。
福祉施設。
大学院。
などが主な進路です。
臨床検査学科では、
病院。
医学検査センター。
保健所。
試験研究機関。
食品・環境衛生関連企業。
大学院。
など、比較的幅広い進路があります。
愛媛県立医療技術大学の学費
公立大学を選ぶ大きなメリットの一つが学費です。
現在公表されている学部の授業料は、
年間535,800円
です。
前期267,900円、後期267,900円に分けて納付します。
入学料は、
愛媛県内居住者:282,000円
県外居住者:423,000円
です。
「愛媛県内居住者」の条件に注意
県内居住者とは、単純に、
「愛媛県の高校を卒業した人」
という意味ではありません。
入学者本人、または本人の配偶者・1親等の親族が、入学前年の4月1日以前から引き続き愛媛県内に住所を有していることなどが条件です。
県外から受験する場合には、入学金が141,000円高くなるため、4年間の費用を考えるときに確認しておきましょう。
また、授業料以外にも教科書、ユニフォーム、実習関連費用などが必要で、看護学科では実習期間中に宿泊費等が発生する場合もあります。
奨学金・授業料減免制度
愛媛県立医療技術大学では、国の高等教育の修学支援制度による入学料・授業料の減免制度を設けています。
また、授業料等の納付猶予・分納、日本学生支援機構奨学金などの制度もあります。
家庭の経済状況によって利用できる制度が異なるため、対象になる可能性がある場合は入学前から確認しておくとよいでしょう。
2026年度からパソコン必携にも注意
大学は2026年から、タブレット機能を持つノートパソコン(2in1パソコン)等の必携化について案内しています。
したがって進学費用を考えるときには、
授業料。
入学金。
教科書。
実習用品。
パソコン。
一人暮らしの場合は家賃・生活費。
まで含めて考えることが重要です。
愛媛県立医療技術大学に向いている人
愛媛県立医療技術大学は、特に次のような高校生に向いています。
医療専門職になる目標が明確な人
看護・臨床検査という専門性の高い2学科に教育を集中しています。
看護師だけでなく保健師も視野に入れている人
看護学科では選択履修によって保健師国家試験受験資格を目指せます。
実験・生物・化学が好きな人
臨床検査学科では、科学的な検査を通して医療を支える専門職を目指せます。
将来的に助産師になりたい人
大学には助産学専攻科もあります。
愛媛県・四国の地域医療に関わりたい人
県立の医療系大学として、看護・検査を中心とした医療専門職教育を行っています。
「資格を取れば終わり」の大学ではない
医療系大学を志望すると、
「国家試験に合格すること」
が最大の目標になりがちです。
もちろん国家資格は重要です。
しかし、看護師も臨床検査技師も資格取得後から本格的な学びが始まります。
新しい医療技術。
新薬。
遺伝子検査。
AI。
感染症。
在宅医療。
高齢化。
医療現場は常に変化しています。
そのため大学4年間では、
知識を暗記する力
だけではなく、
自分で考える力
患者を理解する力
データを判断する力
多職種と協力する力
学び続ける力
を身につけることが重要です。
高校1・2年生から愛媛県立医療技術大学を目指すなら
高校1・2年生の段階では、まず学校の授業を大切にしてください。
英語。
数学。
国語。
生物。
化学。
これらの基礎をしっかり固めます。
さらに、
「なぜ看護師なのか」
「なぜ臨床検査技師なのか」
という部分も考え始めましょう。
特に2027年度一般選抜では活動報告書が必要です。
医療に関するニュース。
地域医療。
高齢化。
在宅医療。
感染症。
予防医療。
遺伝子検査。
などに日頃から関心を持つことも、志望理由を深めることにつながります。
まとめ|愛媛県立医療技術大学は「看護と臨床検査」を専門的に学べる公立医療系大学
愛媛県立医療技術大学は、愛媛県伊予郡砥部町にある公立大学です。
保健科学部に、
看護学科
臨床検査学科
を設置しています。
看護学科では、
看護師
に加え、選択履修によって、
保健師
を目指すことができます。
臨床検査学科では、
臨床検査技師
を目指し、医療機関だけでなく、検査センター、保健所、研究機関、食品・環境衛生関連企業など幅広い進路を考えることができます。
2026年3月公表の国家試験合格率は、
看護師98.6%
保健師92.2%
臨床検査技師96.3%
です。
さらに助産学専攻科もあり、2026年3月公表の助産師国家試験合格率は100%でした。
2027年度入試では選抜区分が変更され、一般選抜は看護学科が前期32名・後期5名、臨床検査学科が前期15名。学校推薦型選抜は看護36名・臨床検査10名です。推薦型選抜でも大学入学共通テストが課されるため、推薦志望者も共通テスト対策が重要になります。
授業料は年間535,800円。
入学料は県内居住者282,000円、県外居住者423,000円です。
愛媛県立医療技術大学を志望する高校生に考えてほしいのは、
「医療系大学に入りたい」
というところから、もう一歩進んで、
「医療の中で、自分はどの役割を担いたいのか」
ということです。
患者のそばで直接支えたいのか。
地域住民の健康を守りたいのか。
検査やデータから病氣の診断を支えたいのか。
妊娠・出産を専門的に支えたいのか。
医療にはさまざまな専門職があります。
看護によって人を支える。
検査によって医療を支える。
この2つの専門領域を公立大学の環境で深く学びたい高校生にとって、愛媛県立医療技術大学は有力な進学先の一つといえるでしょう。

