偏差値・情報メディア学部・入試・就職・学費・キャンパスまで
北海道稚内市に本校を置く**育英館大学(いくえいかんだいがく)**は、情報・IT・メディア分野を中心に学べる私立大学です。
大学選びを進めている高校生や保護者の中には、
「育英館大学では何を学べるの?」
「稚内北星学園大学とは違う大学?」
「情報メディア学部ではITやAIを学べる?」
「就職先や就職率は?」
「偏差値や入試難易度は?」
「京都キャンパスとの違いは?」
といった疑問を持つ方もいるでしょう。
育英館大学は、もともと稚内北星学園大学として教育・研究を行ってきた大学で、2022年4月に現在の「育英館大学」へ名称を変更しました。現在は情報メディア学部情報メディア学科を中心に、IT、プログラミング、ネットワーク、AI、映像、CG、Webデザインなど、デジタル社会と関係の深い分野を学べる環境を整えています。
この記事では、育英館大学の特徴、学部・学科、偏差値・難易度、入試、資格、就職、キャンパス、向いている人まで、大学選びに必要なポイントを詳しく解説します。
育英館大学とは?
育英館大学は、北海道稚内市に本校を置く私立大学です。
前身は1987年に設立された稚内北星学園短期大学です。道北・宗谷地域に高等教育機関を設置したいという地域の要望を背景として誕生し、2000年には4年制大学である「稚内北星学園大学」へ改組されました。
そして2022年4月1日、大学名を**「育英館大学」**へ変更しています。
つまり、「育英館大学」と「稚内北星学園大学」はまったく別の大学というわけではなく、稚内北星学園大学の歴史と教育を引き継いだ大学と考えると分かりやすいでしょう。
現在の大きな特徴が、
「デジタルで未来をつかむ大学」
という方向性です。
情報通信技術、プログラミング、ネットワーク、AI、メディア表現など、現代社会で重要性が増しているデジタル分野を中心とした教育を展開しています。
育英館大学の特徴
① 情報・IT・メディアに強い大学
育英館大学最大の特徴は、やはり情報メディア教育です。
2000年の4年制大学への移行時に情報メディア学部を設置し、情報通信技術だけでなく、情報社会やメディア表現まで幅広く扱う教育を続けてきました。
大学公式サイトでは、UNIXやJAVAなどを早期から大学教育に取り入れ、ネットワークを重視した情報教育を行ってきたことが紹介されています。
現在はさらに、
- プログラミング
- ネットワーク
- Web
- AI
- IoT
- ビッグデータ
- CG
- 映像制作
- アニメーション
- Webデザイン
など、デジタル社会につながる幅広い領域を学べます。大学側も、IoT・ビッグデータ・AIなど現代社会のニーズに対応できる人材育成を掲げています。
「コンピュータは好きだけれど、まだ具体的な専門分野を決められていない」という高校生にとっても、大学入学後に興味のある領域を探しやすい大学といえるでしょう。
育英館大学の学部・学科
育英館大学では、中心となる教育組織として
情報メディア学部 情報メディア学科
が設置されています。
情報系大学というと「プログラミングだけを勉強する大学」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、育英館大学の情報メディア教育はそれよりも広く、コンピュータ技術とメディア表現の双方を扱っている点がポイントです。
IT・情報技術分野を学びたい人
IT系では、コンピュータそのものだけでなく、ネットワークやシステム、プログラミングなどを学ぶことができます。
将来的には、
システムエンジニア、プログラマー、ネットワークエンジニア、IT企業、情報通信関連企業
などへの進路につながります。
AIやIoT、ビッグデータといった技術は、今後さらに多くの産業で利用されていくことが予想されます。
そのため、情報系の専門知識を大学で身につけておくことは、卒業後の職業選択という面でも大きな意味があります。
アニメ・映像・CG・Webデザインも学べる
育英館大学のもう一つの特徴が、メディア表現系の教育です。
情報系大学の中でも、
「絵を描くのが好き」
「アニメーションを作りたい」
「動画編集に興味がある」
「CGを勉強したい」
「Webデザイナーになりたい」
という高校生に注目してほしい分野です。
メディア表現系では、
アニメーション基礎、アニメーション制作演習、映像制作、CG制作、Webデザイン、画像表現、デザイン基礎、アート表現などの科目が用意されています。
つまり、情報技術を「使う」だけではなく、デジタル技術によって何かを表現・制作する力も身につけられるのです。
卒業後の進路としては、
Webデザイナー、CGデザイナー、イラストレーター、IT関連職、民間企業、公務員、大学院進学
などが考えられます。
育英館大学では教員免許も取得できる
情報系の大学を探している高校生にとって意外に重要なのが、教職課程です。
育英館大学では教職課程を履修することで、
中学校教諭一種免許状「数学」
高等学校教諭一種免許状「数学」
高等学校教諭一種免許状「情報」
の取得を目指すことができます。
特に注目したいのが高校の「情報」です。
高校では「情報Ⅰ」が必履修となり、大学入学共通テストでも「情報」が導入されたことで、情報教育の重要性はさらに高まっています。
「ITも好きだけれど、将来は先生になることにも興味がある」
という高校生にとって、育英館大学は検討する価値のある進学先です。
育英館大学で取得を目指せる資格
育英館大学は資格取得支援にも力を入れており、大学公式サイトでは30以上の資格取得を支援していることが紹介されています。
情報系では、
ITパスポート試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、Oracle関連資格、Java関連資格、CCNA、LPIC、ICT支援員認定試験
などがあります。
メディア系では、
Webクリエイター能力認定試験、Illustratorクリエイター能力認定試験、Photoshopクリエイター能力認定試験、マルチメディア検定、ウェブデザイン技能検定、フォトマスター検定
などが挙げられます。
さらに、
英検、TOEIC、TOEFL、秘書検定、ビジネス文書検定、ビジネス実務マナー検定
などにも対応しています。
大学の授業だけでなく、資格という形で自分の能力を証明したい学生にはメリットがあります。
育英館大学の偏差値・入試難易度は?
大学選びでは「育英館大学の偏差値」が気になる人も多いでしょう。
ただし、育英館大学のように入試方式が多様な大学では、偏差値だけで合格可能性を判断しないことが重要です。
大学入試は一般選抜だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜など複数の方式があります。
特に総合型選抜・推薦型選抜では、高校での活動、志望理由、面接、課題への取り組みなどが重要になります。
そのため、
「なぜ育英館大学なのか」
「大学で何を学びたいのか」
「ITやメディアを学んで将来何をしたいのか」
という部分を明確にしておくことが合格への重要なポイントです。
なお、偏差値や共通テスト得点率は予備校・年度・入試方式によって変動します。最新数値については、出願年度の大手予備校データと大学公式入試要項を併用して確認しましょう。
2027年度の育英館大学入試
育英館大学では、2027年度入試について大学案内・選抜実施要項・WEB出願システムなどが公開されています。
受験を検討している高校生は、早い段階から
総合型選抜
学校推薦型選抜
一般選抜など、自分に適した入試方式
を確認しておくことが重要です。
特に総合型選抜を考えている場合、高校3年生になってから突然準備を始めるのではなく、高校1・2年生の段階からIT、プログラミング、資格、学校活動など、自分の興味を形にしておくと志望理由書や面接でも話しやすくなります。
育英館大学の就職実績
大学選びで学部・偏差値と同じくらい重要なのが卒業後の進路です。
育英館大学では、資格・キャリア支援ガイダンス、キャリア支援講座、企業説明会などを通じた就職支援を行っています。
大学が2026年5月1日現在として公表している情報では、稚内本校の就職率は令和4年度から令和7年度まで100%。京都キャンパスは令和6年度100%、令和7年度87.5%となっています。
就職先として大学公式サイトに掲載されている企業には、情報通信関連を中心に、
ネットワンシステムズ、東芝系IT企業、伊藤忠テクノソリューションズ、CTCテクノロジー、トランス・コスモス、ドワンゴ、JIG-SAW
などがあります。サービス・販売・製造などIT以外の業種への実績も掲載されています。
情報メディア学部で学んだからといって、必ずIT企業へ進まなければならないわけではありません。
大学で培った情報活用能力は、現在ではほぼすべての業界で活用できるため、幅広い進路を考えることができます。
育英館大学のキャリア支援
育英館大学では、単純に「就職先を紹介する」という考え方ではなく、学生一人ひとりの将来を視野に入れたキャリア支援を掲げています。
特に学生数が比較的小規模な大学の場合、大規模大学とは違った距離感で教職員から支援を受けやすいことがあります。
資格取得、企業研究、履歴書・エントリーシート、面接など、就職活動では準備すべきことが非常に多いため、大学のキャリア支援体制は進学先選びでも確認しておきたいポイントです。
育英館大学の稚内本校
育英館大学を語るうえで欠かせないのが、北海道稚内市という立地です。
稚内は日本最北端の都市として知られています。
大学も「最北端で最先端を学ぶ」という特徴を打ち出しており、北海道ならではの環境と情報教育を組み合わせた大学生活を送ることができます。
東京や大阪、札幌などの大都市にある大学とは生活環境が大きく異なるため、
「都会の大学生活を送りたいのか」
「落ち着いた環境で大学生活を送りたいのか」
という点は、志望校を決める前に考えておきましょう。
京都キャンパスについて
育英館大学には京都キャンパスもあります。
沿革を見ると、2021年に京都市伏見区へ京都サテライト校が設置され、2024年4月に「京都キャンパス」へ名称変更されています。
育英館大学を検討する際には、「育英館大学」という大学名だけで情報を集めるのではなく、
稚内本校なのか、京都キャンパスなのか
まで確認することが重要です。
学べる内容、対象となる学生、入試制度、キャンパスライフなどを大学公式サイトや最新の大学案内で確認してから出願しましょう。
育英館大学の教育理念
育英館大学では、
「明徳」「格物致知」
の精神を基盤とした人間形成を教育理念に掲げています。
さらに、平和・平等・共生の心を持った人材を育成し、グローバルな情報化に対応できる実践力と、地域文化の発展に貢献できる専門性を備えた人材育成を目指しています。
情報技術だけを身につけるのではなく、その技術を社会の中でどのように活用するのかまで考える教育が重視されているといえるでしょう。
2024年度の大学機関別認証評価でも、「ICTに強い社会人基礎力の養成」「関心と進路に応じた専門力の養成」「地域連携の中での実践学習」が大学の特色として整理されています。
育英館大学に向いている人
育英館大学は、特に次のような高校生に向いている大学です。
IT・コンピュータが好きな人
プログラミング、ネットワーク、AIなどに興味があるなら、情報メディア学部との相性は良いでしょう。
アニメ・CG・映像制作に興味がある人
技術系だけでなく、アニメーション、映像、Webデザインなどの表現分野を学べる点が特徴です。
情報科・数学科の教員を目指したい人
教職課程を利用して、数学や情報の教員免許取得を目指せます。
資格取得に積極的に挑戦したい人
ITパスポートや基本情報技術者など、大学在学中に資格取得を進めたい人にも向いています。
北海道・稚内という環境に魅力を感じる人
大学生活は勉強だけではありません。4年間生活する地域との相性も非常に重要です。稚内という独特の環境そのものを大学生活の魅力として考えられる人には面白い選択肢となります。
育英館大学を志望するなら高校時代に何を勉強すべき?
育英館大学の情報メディア学部を志望する場合、特に意識してほしいのが数学・英語・情報です。
情報系ではプログラミングだけでなく、論理的に考える能力が求められます。
その土台になるのが数学です。
高校数学を「受験が終われば必要なくなる科目」と考えるのではなく、
論理的思考力を鍛える科目
として学習しておきましょう。
英語も重要です。
プログラミング言語、IT関連の技術資料、最新の研究情報などでは英語に触れる機会が多いため、高校段階で英語を避けてしまうと大学入学後に苦労する可能性があります。
また、高校で「情報Ⅰ」を学んでいる人は、単に定期テスト対策だけで終わらせず、実際にプログラミングやWeb制作などに挑戦してみるのもおすすめです。
総合型選抜を考える人は「作品」を作ってみよう
情報・メディア系大学を目指す高校生には、ぜひ高校時代に何か一つ自分で制作した経験を持ってほしいと思います。
例えば、
簡単なWebサイトを作る、プログラムを書く、動画を編集する、CGを制作する、アニメーションを作る、ゲーム制作に挑戦する、学校行事の動画を制作する
といった経験です。
完成度はそれほど重要ではありません。
重要なのは、
「自分で考えて、調べて、作ってみた経験」
です。
総合型選抜の志望理由書や面接でも、
「ITに興味があります」
だけで終わるより、
「高校2年生のときに自分でWebサイトを制作し、その経験からプログラミングを専門的に学びたいと思いました」
と説明できる方が、志望理由に具体性が生まれます。
育英館大学のメリット
育英館大学の魅力を整理すると、
情報・IT分野を専門的に学べること、メディア表現まで学習領域が広いこと、情報・数学の教員免許を目指せること、資格取得支援が充実していること、比較的小規模な環境で学べること、稚内という特徴的な地域で大学生活を送れること
などが挙げられます。
特に「情報系には進みたいが、プログラミング一本に絞るか、映像やWebデザイン方面へ進むかまだ決められない」という高校生には注目してほしい大学です。
育英館大学を選ぶ際の注意点
一方、大学選びでは良いところだけを見るべきではありません。
育英館大学の場合、まず確認したいのが立地です。
稚内本校へ進学する場合、首都圏などからはかなり距離があります。
気候や交通、生活環境、一人暮らしの費用なども含めて検討する必要があります。
また、大学の規模も大規模総合大学とは異なります。
数万人規模の学生がいる大学で、多数の学部・サークル・研究分野から選びたい人と、比較的小規模な環境で専門分野を学びたい人では大学選びの基準が違います。
偏差値だけで判断するのではなく、4年間で何を学び、何ができるようになりたいのかを基準に判断しましょう。
オープンキャンパスには参加した方がいい?
育英館大学を第一志望、あるいは有力な併願校として検討しているなら、可能な限り大学の説明会やオープンキャンパスなどを利用して情報収集することをおすすめします。
特に確認したいのは、
授業内容、研究設備、学生と教員の距離感、就職支援、資格取得支援、住居、生活費、交通環境
です。
大学案内やWebサイトだけでは分からない部分を確認しておくことで、入学後のミスマッチを防ぎやすくなります。
育英館大学についてよくある質問
Q. 育英館大学と稚内北星学園大学は違う大学ですか?
大学としての歴史はつながっています。稚内北星学園大学が2022年4月1日に「育英館大学」へ名称変更しました。
Q. 育英館大学では何を学べますか?
中心となるのは情報メディア学部情報メディア学科です。IT、情報通信、プログラミング、ネットワーク、AIに関連する領域のほか、映像、CG、アニメーション、Webデザインなども学べます。
Q. 教員免許は取得できますか?
教職課程を履修することで、中学校・高校の数学、高校の情報の教員免許取得を目指せます。
Q. IT系資格を取得できますか?
ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者、CCNA、LPICなど幅広い資格取得を大学が支援しています。
Q. 就職状況はどうですか?
大学公表資料では、稚内本校の就職率は令和4~7年度まで100%とされています。情報通信系を中心に幅広い企業への就職実績があります。
まとめ|育英館大学は「情報×メディア」を幅広く学びたい人に注目の大学
育英館大学は、北海道稚内市を中心に、情報・IT・メディア教育を展開する大学です。
前身の稚内北星学園短期大学から数えると長い歴史を持ち、2000年に4年制大学となり、2022年から現在の「育英館大学」という名称になりました。
最大の特徴は、単にプログラミングを学ぶだけではなく、
IT・ネットワーク・AI・情報通信・映像・CG・アニメーション・Webデザイン
など、「情報」と「メディア」を横断して学べることです。
さらに、情報・数学の教員免許取得を目指せることや、ITパスポート、基本情報技術者をはじめとした幅広い資格取得支援も魅力です。
大学選びで大切なのは、単純な偏差値ランキングだけではありません。
「その大学に入って何を学ぶのか」
「4年間でどんな能力を身につけるのか」
「卒業後にどんな仕事をしたいのか」
という視点から考えることが重要です。
IT・プログラミングが好きな人はもちろん、アニメーション、映像、CG、Webデザインに興味がある人、情報や数学の教員を目指したい人にとって、育英館大学は比較検討しておきたい大学の一つでしょう。

