岩手医科大学を徹底解説!【2027年度入試対応】

偏差値・医学部・歯学部・薬学部・看護学部・入試・学費まで

「岩手医科大学にはどんな学部がある?」
「医学部の偏差値や難易度は?」
「歯学部・薬学部・看護学部の特徴も知りたい」
「2027年度入試では地域枠がある?」
「医師・歯科医師・薬剤師・看護師の国家試験実績は?」
「私立医科大学なので学費がどのくらいか心配」

岩手県をはじめ東北地方で医療系大学への進学を考えている高校生や保護者にとって、岩手医科大学は非常に重要な進学先の一つです。

岩手医科大学は、医学部・歯学部・薬学部・看護学部を一つの大学に持つ医療系総合大学です。医師、歯科医師、薬剤師、看護師だけでなく、保健師や助産師などを目指すこともでき、学部の枠を超えた多職種連携教育を実施しています。

さらに大学と岩手医科大学附属病院が矢巾キャンパスに集約されているため、医療系専門職を目指す学生が、実際の高度医療に近い環境で学べることも大きな特徴です。

この記事では、岩手医科大学の偏差値・学部・2027年度入試・国家試験・学費・地域枠・多職種連携・キャンパス・受験対策まで、受験生・保護者向けに詳しく解説します。


岩手医科大学とは?

岩手医科大学は、現在の主要キャンパスを岩手県紫波郡矢巾町医大通1丁目1番1号に置く私立医科大学です。大学の起源は1897年、創立者・三田俊次郎による私立岩手病院と医学講習所にまでさかのぼります。現在は医学部・歯学部・薬学部・看護学部、大学院、附属病院などを擁する医療教育・研究拠点となっています。

岩手医科大学を理解するうえで重要なのが、

「一つの大学に4つの医療系学部がある」

という点です。

一般的な大学では、医学部だけ、薬学部だけ、看護学部だけというケースも少なくありません。

しかし岩手医科大学には、

医学
歯学
薬学
看護学

の学生がいます。

将来、病院で一緒に働く可能性の高い専門職が、大学生の段階から他職種の役割を理解できることは大きな強みです。


岩手医科大学の学部・募集定員

2027年度入試では、大学公式の入試概要で次の募集人員が示されています。

学部募集人員
医学部 医学科130名予定
歯学部 歯学科46名
薬学部 薬学科50名
看護学部 看護学科95名

医学部130名については地域枠等の定員増を含む予定人数であり、大学は一部について継続申請中としているため、最終的な募集人員は最新情報の確認が必要です。

ここから各学部について詳しく見ていきましょう。


医学部|6年間で医師を目指す

岩手医科大学医学部は6年制で、卒業後に医師国家試験へ挑戦します。

医学部では基礎医学、臨床医学、実習を段階的に学びながら、患者を総合的に診療できる医師を目指します。

岩手医科大学の特徴は、大学附属病院を持ち、岩手県を中心とした地域医療と密接につながっている点です。大学は1897年以来、東北の医療人育成と地域医療に長く関わってきました。

「医師になりたい」という高校生の中でも、

東北の地域医療に関わりたい
岩手県で医師として働きたい
地域偏在・診療科偏在の問題に関心がある

という人にとって、特に注目したい医学部です。


医学部の地域枠が充実

2027年度医学部入試の大きな特徴が、複数の地域枠です。

大学公式の2027年度入試予定では、

地域枠A(岩手県出身者枠):15名
地域枠B(東北出身者枠):8名
秋田県地域枠:2名
総合型選抜 地域医療医師育成特別枠:15名以内
一般選抜 地域枠C(全国枠):5名
地域枠D(全国枠・診療科指定):7名

などが設定されています。

医学部の地域枠では、卒業後に一定期間、指定地域・医療機関などで勤務する条件や奨学金制度が関係する場合があります。

したがって、

「学費負担が軽くなるから地域枠」

という考えだけで選ぶのではなく、

卒業後どこで、どの診療科で、何年間働くのか

まで必ず確認しましょう。


2027年度医学部一般選抜

2027年度医学部一般選抜では、一般枠66名に加え、地域枠C・Dが設定されています。

予定されている日程は、

出願:2026年12月4日~2027年1月8日
一次試験:2027年2月3日
一次合格発表:2月9日
二次試験:2月12日または13日
最終合格発表:2月18日

です。一次試験は矢巾のほか、東京・大阪・札幌・名古屋・福岡でも実施予定です。

医学部は全国から志願者が集まるため、岩手県外の受験生にも受験しやすい試験会場設定となっています。


岩手医科大学医学部の偏差値

河合塾提供の2027年度入試データでは、岩手医科大学医学部の偏差値は、

60.0~62.5

が目安です。

一般選抜は62.5、地域枠C・Dでは60.0というボーダーが示されています。

岩手医科大学全体の中でも医学部は難易度が突出して高いため、

「岩手医科大学の偏差値」

という大学全体の数字ではなく、医学部単独で判断することが重要です。


医師国家試験の実績

2026年実施の第120回医師国家試験では、岩手医科大学は149名が受験し130名が合格、全体合格率は**87.2%**でした。

新卒では136名受験、126名合格で**92.6%**となっています。

医学部を比較する際には、

入試偏差値
だけではなく、
進級状況
卒業率
医師国家試験
卒後研修

まで見ることが重要です。

医学部は6年間学び続け、その後の国家試験合格まで到達して初めて医師としてのスタートラインに立てるからです。


歯学部|歯科医師を目指す6年間

岩手医科大学には歯学部歯学科があります。

歯科医療というと、

「虫歯を削る」
「入れ歯をつくる」

というイメージが強いかもしれません。

しかし現在の歯科医療では、

歯周病
口腔外科
高齢者歯科
摂食・嚥下
口腔ケア
全身疾患と口腔の関係

など、非常に幅広い領域があります。

特に高齢社会では、口から食べることを維持し、全身の健康を支える歯科医療の役割が重要になっています。

医学部、薬学部、看護学部を持つ大学の中で歯科医療を学べることは、岩手医科大学歯学部の特徴です。


歯学部の偏差値と2027年度入試

2027年度入試の河合塾ボーダーでは、歯学部の偏差値は40.0、共通テスト利用方式の得点率は**48%**が目安です。

募集人員は46名。

2027年度には、

総合型選抜
学校推薦型選抜
一般選抜前期・後期
大学入学共通テスト利用選抜
医学部入学試験利用選抜
編入学者選抜

など、多様な選抜方式が予定されています。

医学部の学科試験結果を利用して歯学部へ挑戦できる「医学部入学試験利用選抜」があるのも特徴的です。


歯科医師国家試験も確認しよう

2026年の第119回歯科医師国家試験では、岩手医科大学歯学部の新卒受験者46名のうち30名が合格し、**新卒合格率65.2%**でした。全体では77名受験、35名合格で45.5%となっています。

歯学部への進学では、

「合格できる大学を選ぶ」

だけでなく、

6年間で卒業し、歯科医師国家試験へ到達すること

まで考える必要があります。

国家試験実績は年度によって変動するため、複数年度の数字も確認して大学を比較するとよいでしょう。


薬学部|医療系総合大学で薬剤師を目指す

岩手医科大学薬学部は6年制の薬学科です。

薬学部では薬の成分や作用だけでなく、

病態
臨床薬学
医薬品安全性
患者対応
病院・薬局実務

などを学び、薬剤師国家試験を目指します。

岩手医科大学では医学部・歯学部・看護学部と同じ大学で学べるため、チーム医療の中で薬剤師がどのような役割を持つのかを理解しやすい環境があります。

卒業後は、

病院薬剤師、
調剤薬局、
ドラッグストア、
製薬会社、
行政、
研究機関

など幅広い進路が考えられます。


薬学部の偏差値・2027年度入試

2027年度入試の薬学部偏差値は40.0、大学入学共通テスト利用方式の得点率目安は**39%**です。

2027年度募集人員は50名で、

学校推薦型選抜:22名
一般選抜前期:17名
一般選抜後期:3名
共通テスト利用前期:5名
共通テスト利用後期:3名

などが予定されています。

医学部ほど入試偏差値は高くありませんが、入学後には6年間の専門教育と薬剤師国家試験があります。

「入りやすさ」と「薬剤師になりやすさ」は別に考える必要があります。


薬剤師国家試験の実績

2026年の第111回薬剤師国家試験では、岩手医科大学の新卒受験者30名のうち24名が合格し、**新卒合格率80.0%**でした。全体では98名受験、46名合格で46.94%となっています。

薬学部の場合は、

入学者数
進級率
標準修業年限内卒業率
新卒国家試験合格率

を組み合わせて見ることが特に大切です。


看護学部|看護師・保健師・助産師を目指せる

岩手医科大学の看護学部は4年制です。

医学部・歯学部・薬学部を持つ医療系総合大学のメリットを活かし、IPE=多職種連携教育をカリキュラムに組み込んでいます。

卒業により看護師国家試験受験資格を取得できるほか、特定の科目を選択履修することで、

保健師国家試験受験資格
または
助産師国家試験受験資格

を得ることができます。

「看護師だけでなく、保健師や助産師まで視野に入れたい」という高校生には大きな魅力です。


看護学部の国家試験実績

2026年3月に公表された令和7年度卒業生の国家試験結果は、

資格合格率
看護師97.7%
保健師90.0%
助産師100%

でした。

看護師は89名受験・87名合格、保健師は20名受験・18名合格、助産師は10名全員が合格しています。看護師と保健師については全国平均も上回りました。

卒業後は岩手医科大学附属病院、岩手県医療局、東北大学病院などへの就職実績があります。


看護学部の偏差値・2027年度入試

看護学部の2027年度偏差値目安は35.0です。

2027年度の募集人員は95名で、

総合型選抜:5名
学校推薦型選抜:40名
一般選抜前期:40名
一般選抜後期:5名
編入学者選抜:5名

が予定されています。

一般選抜前期では矢巾のほか、仙台・八戸にも試験会場が設定される予定です。

東北各県の看護志望者にとって受験しやすい体制といえるでしょう。


岩手医科大学最大の特徴「多職種連携教育」

岩手医科大学の大学選びで、偏差値以上に注目したいのが多職種連携教育です。

患者一人を治療するとき、

医師だけで治療するわけではありません。

医師
歯科医師
薬剤師
看護師

をはじめとした多くの職種が協力します。

例えば高齢患者なら、

医師が病状を診断し、
薬剤師が薬を管理し、
看護師が日常のケアを行い、
歯科医師が口腔管理を担当する、

という連携が必要になることもあります。

岩手医科大学では4学部を持つ環境を利用し、実際の医療現場を意識した専門職連携教育を行っています。

これは岩手医科大学の大きな差別化ポイントです。


附属病院と一体化した矢巾キャンパス

大学の主要な教育拠点である矢巾キャンパスには、医学・歯学・薬学・看護学を研究する教育組織が集約されています。さらに岩手医科大学附属病院も矢巾地区へ移転し、教育・研究・診療を一体化した環境が形成されています。

医療系学部の場合、キャンパスの見た目以上に、

「実習病院がどこにあるのか」
「大学と病院がどの程度連携しているのか」

が重要です。

岩手医科大学の場合、大学と附属病院が近接していることが実践教育の大きなメリットになります。


1年生には学生寮もある

矢巾キャンパスには学生寮**「ドミトリー圭友館」**があります。

定員は220名で全室個室。

1年生では、

医学部は全寮制
歯学部・薬学部・看護学部は希望制

となっています。寮費は年額88万円で、光熱費・水道料・食費を含みます。

医学部志望者は、学費だけでなくこの寮生活も入学後の生活として理解しておく必要があります。


岩手医科大学の学費

医療系私立大学では学費が大学選びの重要なポイントになります。

現在大学が公表している学納金では、編入学など一部入試を除く一般的な入学者の場合、次のようになっています。

学部初年度学納金次年度以降・年額
医学部9,000,000円5,000,000円
歯学部6,100,000円4,300,000円
薬学部2,175,000円1,895,000円
看護学部1,650,000円1,400,000円

医学部は入学金200万円を含み、初年度900万円。歯学部は初年度610万円、薬学部217万5,000円、看護学部165万円です。これとは別に学友会費・保険・同窓会費などの諸会費が必要です。

特に医学部・歯学部・薬学部は6年制なので、必ず6年間総額で考えることが重要です。


医学部には地域枠奨学金もある

医学部地域枠を検討する場合、学費だけでなく自治体などの奨学金制度も確認しましょう。

2027年度医学部の地域枠Aなどには、地域の医師確保を目的とした制度が組み込まれています。大学公式の学納金ページでも、地域枠Aについて奨学金貸与時期を考慮した学納金納入方法が案内されています。

ただし、地域枠の奨学金には卒業後の勤務義務などが伴う場合があります。

金額だけで判断せず、卒業後のキャリア条件まで確認することが非常に重要です。


岩手医科大学に向いている人

岩手医科大学は、特に次のような高校生におすすめです。

医師を目指している人
歯科医師になりたい人
薬剤師を目指している人
看護師になりたい人
保健師・助産師に興味がある人
チーム医療を大学時代から学びたい人
東北の地域医療に貢献したい人
大学附属病院に近い環境で学びたい人
岩手県・東北地方で医療職として働きたい人

特に、

「自分の専門職だけでなく、他の医療職についても理解したい」

という人には、4学部を持つ医療系総合大学という環境が大きな魅力になります。


岩手医科大学の受験対策

岩手医科大学は学部によって難易度が大きく異なるため、大学単位ではなく学部単位で受験戦略を立てる必要があります。

医学部

医学部一般選抜の偏差値目安は62.5です。

英語・数学・理科を中心として、高校3年生から基礎を始めるのでは遅くなる可能性があります。

高校1・2年生の段階から、

教科書理解

典型問題の完全習得

標準~難関問題

過去問

と進めましょう。

地域枠を検討している人は面接対策も重要です。

「医師になりたい」

だけでなく、

「なぜ岩手・東北の地域医療なのか」

を具体的に話せることが必要です。


歯学部・薬学部の受験対策

歯学部・薬学部は医学部より偏差値目安は低くなっていますが、理系基礎力は重要です。

特に化学・生物の知識は大学入学後の専門教育につながります。

「偏差値40だから簡単」

と考えるのではなく、

入学後6年間、専門科目を学んで国家試験を目指すための基礎学力

を身につけておきましょう。


看護学部の受験対策

看護学部では英語・国語などの基礎学力に加え、入試方式によって面接対策も重要です。

看護師志望なら、

なぜ看護師なのか
どんな看護師になりたいのか
なぜ岩手医科大学なのか
チーム医療をどう考えるか

まで整理しておきましょう。

保健師・助産師に興味がある場合も、その理由を言葉にしておくと志望理由が深まります。


2027年度入試で注意したいこと

2026年8月現在、岩手医科大学は2027年度入学試験の日程・募集人員の概要を公開済みですが、学生募集要項については9月末までに公開予定としています。

したがってこの記事で紹介した日程・募集人数は現時点での最新情報ですが、特に医学部地域枠の定員には認可手続き中の部分があります。

実際の出願時には必ず、

2027年度学生募集要項
入試科目
出願資格
地域枠条件
試験会場

を再確認してください。


まとめ|岩手医科大学は「医・歯・薬・看護」が集まる東北有数の医療系総合大学

岩手医科大学は、岩手県矢巾町を中心に教育・研究・診療を展開する私立の医療系総合大学です。

最大の特徴は、

医学部
歯学部
薬学部
看護学部

という4つの医療系学部を同じ大学に持っていることです。

2027年度入試の偏差値目安は、

医学部:60.0~62.5
歯学部:40.0
薬学部:40.0
看護学部:35.0

となっています。

ただし、岩手医科大学を偏差値だけで判断するのはおすすめできません。

医療系大学では、その先に、

6年間・4年間の専門教育
臨床実習
国家試験
卒業後の医療現場

があります。

特に岩手医科大学は、4学部による多職種連携教育、附属病院との近接した教育環境、医学部の地域枠、看護師・保健師・助産師を目指せる看護教育など、地域医療とチーム医療を意識した教育環境が特徴です。

岩手医科大学を検討している高校生は、

「どの医療職になりたいのか」
「東北の地域医療に関わりたいのか」
「国家試験まで学び続けられるか」
「学費・地域枠・奨学金をどう考えるか」

まで含めて進学先を判断しましょう。


岩手医科大学についてよくある質問【FAQ】

Q1.岩手医科大学にはどんな学部がありますか?

医学部、歯学部、薬学部、看護学部の4学部があります。

Q2.岩手医科大学医学部の偏差値は?

河合塾提供の2027年度入試データでは60.0~62.5です。一般選抜は62.5、地域枠C・Dは60.0が目安です。

Q3.医学部には地域枠がありますか?

あります。2027年度は岩手県出身者枠、東北出身者枠、秋田県地域枠、全国枠など複数の地域枠が予定されています。

Q4.薬剤師を目指せますか?

はい。6年制の薬学部薬学科があり、薬剤師国家試験を目指します。2026年の第111回薬剤師国家試験では新卒合格率80.0%でした。

Q5.看護師だけでなく保健師や助産師も目指せますか?

はい。看護学部では看護師国家試験受験資格に加え、選択履修によって保健師または助産師国家試験受験資格を取得できます。令和7年度卒業生の助産師国家試験合格率は100%でした。

Q6.医学部の学費はいくらですか?

現在公表されている一般的な入学者の学納金では、初年度900万円、2年次以降は年間500万円です。別途諸会費等があります。

Q7.2027年度入試の日程は発表されていますか?

はい。入試概要と日程は公開済みです。ただし学生募集要項は2026年9月末までに公開予定とされています。

Q8.医学部1年生は寮生活ですか?

医学部1年生は学生寮「ドミトリー圭友館」での全寮制です。歯学部・薬学部・看護学部1年生は希望制です。