偏差値・看護・診療放射線・理学療法・作業療法・臨床工学・臨床検査・入試・学費・国家試験まで徹底解説
日本医療科学大学は、埼玉県入間郡毛呂山町にある医療専門職の養成に特化した私立大学です。
現在は保健医療学部を設置し、
診療放射線学科
リハビリテーション学科 理学療法学専攻
リハビリテーション学科 作業療法学専攻
看護学科
臨床工学科
臨床検査学科
で、医療現場を支える専門職を育成しています。
つまり、日本医療科学大学では、
診療放射線技師
理学療法士
作業療法士
看護師・保健師
臨床工学技士
臨床検査技師
といった国家資格を目指すことができます。
「日本医療科学大学の偏差値は?」
「看護学科はどのくらい難しい?」
「診療放射線技師を目指せる大学?」
「理学療法士と作業療法士の違いは?」
「臨床工学科・臨床検査学科では何を学ぶ?」
「国家試験合格率は高い?」
といった疑問を持つ高校生・保護者も多いでしょう。
この記事では、日本医療科学大学の学部・学科、2027年度偏差値、共通テスト、国家試験、2027年度入試、総合型選抜、学費、資格、就職、受験対策まで詳しく解説します。
日本医療科学大学とは?
日本医療科学大学は、埼玉県毛呂山町にキャンパスを構える医療系大学です。
最大の特徴は、医学部のように医師を養成する大学ではなく、医師と連携して患者さんを支える「医療技術職」を幅広く養成していることです。
現在の医療は、医師一人だけでは成り立ちません。
診療放射線技師が画像検査を行う。
臨床検査技師が血液・生理機能などを検査する。
臨床工学技士が生命維持管理装置を扱う。
看護師が患者さんの療養生活を支える。
理学療法士・作業療法士がリハビリテーションを担当する。
こうした複数の専門職が連携するチーム医療が重要になっています。
日本医療科学大学では、看護学科で多職種連携を学ぶ「チーム医療演習」などを実施し、実際の病院でフィールドワークを行いながら他職種との連携について学ぶ教育も行っています。
日本医療科学大学の学部・学科
日本医療科学大学には保健医療学部があり、次の学科・専攻が設置されています。
| 学科・専攻 | 目指す主な国家資格 |
|---|---|
| 診療放射線学科 | 診療放射線技師 |
| リハビリテーション学科 理学療法学専攻 | 理学療法士 |
| リハビリテーション学科 作業療法学専攻 | 作業療法士 |
| 看護学科 | 看護師・保健師 |
| 臨床工学科 | 臨床工学技士 |
| 臨床検査学科 | 臨床検査技師 |
医療系大学の中でも、検査・看護・リハビリ・医療機器まで複数の医療専門職を一つの大学で学べることが特徴です。
診療放射線学科|診療放射線技師を目指す
診療放射線学科では、国家資格である診療放射線技師を目指します。
診療放射線技師は、
X線撮影
CT
MRI
放射線治療
核医学検査
などを通じて、病気の診断・治療を支える医療専門職です。
日本医療科学大学では、放射線に関する基礎から高度な知識・技術まで段階的に学びます。学内には実際の病院を想定した設備が整えられ、検査を模擬した実習を行った後、3年次には病院で臨床実習を経験します。
「医療に関わりたい」
「画像診断や医療機器に興味がある」
「数学・物理が比較的好き」
という高校生には向いている学科です。
診療放射線技師国家試験合格率96.7%
2025年度の診療放射線技師国家試験で、日本医療科学大学の合格率は、
96.7%
でした。
同年度の全国平均は**76.2%**です。
国家試験合格率だけで大学を決めるべきではありませんが、医療系大学の場合、
入学
↓
4年間の専門教育
↓
臨床実習
↓
国家試験
という流れがあるため、国家試験対策は大学選びの重要なチェックポイントです。
理学療法学専攻|身体機能の回復を支える
リハビリテーション学科理学療法学専攻では、理学療法士を目指します。
理学療法士は、
立つ
歩く
座る
階段を上る
など、人間の基本的な身体動作の回復・維持を支援する医療専門職です。
対象となるのは、
骨折
脳卒中
整形外科疾患
神経疾患
高齢者
スポーツ障害
など非常に幅広くなります。
日本医療科学大学の理学療法学専攻は、養成校として30年以上の実績があり、1,500名以上の卒業生が医療機関や施設で活躍していると大学が紹介しています。地域のスポーツイベントでコンディショニングやケアを行う活動も実施しています。
理学療法士国家試験合格率95.8%
2025年度の理学療法士国家試験合格率は、
95.8%
でした。
全国平均は**89.7%**です。
大学では臨床経験豊富な教員による指導に加え、学外実習や国家試験対策を行っています。
理学療法士を目指す高校生は、
「スポーツが好きだから」
だけではなく、
高齢者・脳卒中・整形外科・地域リハビリなどにも関わる仕事であること
を理解して進学することが大切です。
作業療法学専攻|「その人らしい生活」を取り戻す
同じリハビリテーション学科でも、理学療法士と作業療法士では役割が異なります。
作業療法士は、
食事
着替え
家事
仕事
趣味
学習
など、生活の中で行うさまざまな「作業」を通して、その人らしい生活を取り戻す支援をする専門職です。
日本医療科学大学では、グループワークや地域でのアクティブラーニングなどを取り入れ、知識・技術だけでなく、患者さんや家族と信頼関係を築く力を重視しています。
作業療法士国家試験合格率90.6%
2025年度の作業療法士国家試験合格率は、
90.6%
でした。
全国平均は**91.2%**です。
理学療法と作業療法で迷った場合は、
身体動作そのものを回復させたい
→ 理学療法士
生活行為・社会参加まで支えたい
→ 作業療法士
という視点で比較すると分かりやすいでしょう。
看護学科|看護師・保健師を目指す
看護学科では、
基礎看護
成人看護
小児看護
母性看護
精神看護
地域・在宅看護
など幅広い看護領域を学びます。
取得を目指せるのは、
看護師国家試験受験資格
そして選抜試験に合格し所定の科目を履修した学生は、
保健師国家試験受験資格
も目指せます。
さらに保健師免許取得後、条件を満たすことで第一種衛生管理者、養護教諭二種免許状につながる制度もあります。
看護師国家試験合格率88.5%
2025年度の看護師国家試験合格率は、
88.5%
でした。
全国平均は**88.3%**です。
看護師は患者さんと接する時間が長い医療職です。
そのため医学知識・看護技術だけでなく、
患者とのコミュニケーション
家族への支援
他職種との連携
も重要になります。
日本医療科学大学ではチーム医療演習や病院フィールドワークを通して、多職種との連携を学べるようにしています。
臨床工学科|医療×工学の専門職
臨床工学科では、国家資格である臨床工学技士を目指します。
臨床工学技士は、
人工呼吸器
人工心肺装置
血液透析装置
などの生命維持管理装置を操作・管理する専門職です。
医療職でありながら、
医学
電気
電子
機械
情報
なども学ぶことが特徴です。
日本医療科学大学では、学内に医療機器を揃え、1年次から医学・工学の基礎と病院見学、2・3年次には機器の原理や安全管理などの実践的スキルを学びます。
臨床工学技士国家試験合格率69.2%
2025年度の臨床工学技士国家試験合格率は、
69.2%
です。
全国平均は**65.9%**でした。
また臨床工学科では、
ME技術者
心電図検定
ITパスポート
医療情報技師
など、医療機器・情報分野に関連する資格にも挑戦できます。
「医療に興味があり、機械やITも好き」
という高校生には非常に相性のよい学科です。
臨床検査学科|検査から診断・治療を支える
臨床検査学科では、臨床検査技師を目指します。
臨床検査技師が担当するのは、
血液検査
尿検査
微生物検査
病理検査
遺伝子検査
心電図
超音波検査
などです。
医師が診断・治療方針を決めるうえで、検査データは欠かせません。
日本医療科学大学の臨床検査学科は、大学の臨床検査技師養成校として文部科学大臣指定校となっており、一定の実務経験を持つ教員や十分な検査機器を備えています。
臨床検査技師国家試験合格率98.3%
2025年度の臨床検査技師国家試験合格率は、
98.3%
でした。
全国平均は**84.7%**です。
医療系専門職の中でも、
「患者さんへの直接的な処置より、検査・分析に興味がある」
「生物や化学が好き」
という人に向いている職種です。
日本医療科学大学の偏差値は?
河合塾Kei-Netによる2027年度入試向けデータでは、日本医療科学大学の一般選抜ボーダーは、
偏差値35.0〜40.0
共通テスト得点率35〜55%
です。
すべて保健医療学部ですが、学科・方式によって難易度には差があります。
ただし医療系大学では、
「偏差値が比較的低い=大学生活も簡単」
とは考えないことが重要です。
入学後には、
解剖学
生理学
疾病
専門技術
実習
臨床実習
国家試験
など専門的な学習が続きます。
つまり、入試難易度以上に入学後4年間を継続して学ぶ力が必要です。
2027年度入試|総合型・推薦・一般・共通テスト利用
日本医療科学大学では2027年度、
総合型選抜
自己推薦型選抜
学校推薦型選抜
一般選抜
大学入学共通テスト利用選抜
などを実施します。
例えば総合型選抜Ⅰ期は、
出願:2026年9月1日〜9月29日
試験:2026年10月4日
合格発表:2026年11月1日
という日程です。
総合型選抜では数学または小論文+面接
2027年度総合型選抜Ⅰ期では、
適性検査
個人面接
書類審査
が行われます。
適性検査では、
数学Ⅰ
または
小論文
のどちらかを選択できます。
ただし、診療放射線学科を第1〜第3志望のいずれかで希望する場合は、数学Ⅰが必須です。
これは非常に重要です。
診療放射線学では大学入学後にも物理・数学的な考え方が必要になるため、入試でも数学の基礎力を確認する設計になっています。
第2・第3志望も選択できる
日本医療科学大学では、一部の入試で第2・第3志望を選択しても追加の入学検定料が不要です。
入学検定料は、
総合型選抜:3万円
自己推薦型選抜:3万円
学校推薦型選抜:3万円
一般選抜:3万円
共通テスト利用選抜:1万8,000円
となっています。2回目以降の受験では、共通テスト利用選抜を除き1万円になる制度もあります。
「医療系へ進みたいけれど、理学療法と作業療法で迷っている」
などの場合には、複数学科を視野に入れた受験戦略も考えられます。
日本医療科学大学の学費
2026年度の初年度納入金の目安は、
約190万3,000円〜193万8,000円
です。
主な金額は次の通りです。
| 学科・専攻 | 初年度納入金の目安 |
|---|---|
| 診療放射線学科 | 約191.3万円 |
| 理学療法学専攻 | 約193.8万円 |
| 作業療法学専攻 | 約193.8万円 |
| 看護学科 | 約190.3万円 |
| 臨床工学科 | 約190.3万円 |
| 臨床検査学科 | 約190.3万円 |
入学金は26万円、授業料は90万円で、その他施設費・実習費・積立金などが含まれます。
医療系大学ではさらに、
白衣
実習着
聴診器などの器具
教科書
国家試験模試
実習交通費
などが必要になる場合があります。
2027年度の正式金額は、出願時に最新の募集要項で確認してください。
医療系大学は「設備」を確認する
日本医療科学大学のような医療系大学を比較するとき、学費や偏差値と同じくらい重要なのが実習設備です。
診療放射線学科なら画像診断関連設備。
臨床工学科なら人工呼吸器・人工心肺・透析関連装置。
臨床検査学科なら血液・生理・微生物検査設備。
看護学科なら看護実習室。
リハビリテーション学科なら運動・動作解析や訓練設備。
日本医療科学大学では、それぞれの学科で実際の医療現場を意識した機器や実習環境を整えています。
オープンキャンパスではパンフレットを見るだけでなく、**「学生が実際にどのくらい機器へ触れられるのか」**まで質問するとよいでしょう。
日本医療科学大学に向いている人
日本医療科学大学は、特に次のような高校生に向いています。
- 診療放射線技師を目指したい
- 看護師・保健師を目指したい
- 理学療法士になりたい
- 作業療法士になりたい
- 臨床工学技士を目指したい
- 臨床検査技師を目指したい
- 医療系国家資格を取得したい
- チーム医療に興味がある
- 医療機器に興味がある
- リハビリテーションに興味がある
- 埼玉県内で医療系大学を探している
- 国家試験対策を重視したい
特に、
「医療系へ行きたいが、看護師以外の仕事も知りたい」
という高校生には、一つの大学で複数の医療職を比較できる点がメリットです。
6つの医療職の違いを簡単に比較
医療系進路を考えるなら、自分が「どの方法で患者さんを支えたいか」を考えましょう。
診療放射線技師
→ 画像・放射線から診断・治療を支える
看護師
→ 患者さんの療養生活を最も近い場所から支える
理学療法士
→ 歩行・運動など身体機能を回復させる
作業療法士
→ 日常生活・仕事・趣味など生活行為を取り戻す
臨床工学技士
→ 医療機器・生命維持管理装置から生命を支える
臨床検査技師
→ 血液・生理・病理などの検査から診断を支える
同じ「医療職」でも仕事内容は大きく異なります。
仕事内容から逆算して学科を選ぶことが重要です。
高1・高2から日本医療科学大学を目指すなら
高校1・2年生では、
英語
数学
生物
化学
を大切にしましょう。
診療放射線学科・臨床工学科なら数学・物理。
臨床検査学科なら生物・化学。
看護・リハビリ系なら生物を中心に、英語・国語などもバランスよく学ぶことをおすすめします。
入試で使わない科目でも、大学へ入ってから必要になる場合があります。
医療系大学では、
「入試で使うか」ではなく「大学で使うか」
という視点が重要です。
高3から日本医療科学大学を目指すなら
高校3年生では、
医療系へ行きたい
という段階から、
どの国家資格を取得したいか
まで絞り込みましょう。
画像診断
→ 診療放射線学科
看護
→ 看護学科
身体機能・スポーツリハビリ
→ 理学療法学専攻
生活・精神・社会参加のリハビリ
→ 作業療法学専攻
医療機器
→ 臨床工学科
検査・分析
→ 臨床検査学科
という形です。
そのうえで、
総合型
自己推薦型
学校推薦型
一般選抜
共通テスト利用
から、自分に合った受験方式を選びます。
オープンキャンパスで確認したいポイント
日本医療科学大学を志望するなら、オープンキャンパスでは次の点を確認するとよいでしょう。
診療放射線学科
→ CT・MRIなどの実習設備、数学・物理の必要度
理学療法学専攻
→ スポーツリハビリ、臨床実習先、国家試験対策
作業療法学専攻
→ 精神・身体・地域作業療法の違い
看護学科
→ 保健師課程の選抜、病院実習、国家試験対策
臨床工学科
→ 透析・人工呼吸器・人工心肺装置などの設備
臨床検査学科
→ 超音波・血液・病理・遺伝子検査などの実習
医療職は卒業後の仕事が比較的明確です。
だからこそ、
「その職業を4年間学び続けたいと思えるか」
をオープンキャンパスで確認することが重要です。
まとめ|日本医療科学大学は6つの医療専門職を目指せる大学
日本医療科学大学は、埼玉県毛呂山町にある医療系私立大学です。
保健医療学部で、
診療放射線技師
理学療法士
作業療法士
看護師・保健師
臨床工学技士
臨床検査技師
を目指す教育を行っています。
2027年度一般選抜の河合塾ボーダーは、
偏差値35.0〜40.0
共通テスト得点率35〜55%
です。
一方、2025年度の国家試験では、
診療放射線技師:96.7%
理学療法士:95.8%
作業療法士:90.6%
看護師:88.5%
臨床工学技士:69.2%
臨床検査技師:98.3%
という結果でした。
日本医療科学大学を考えるうえで大切なのは、偏差値だけを見ることではありません。
医療系大学では、
大学合格
↓
専門科目
↓
学内実習
↓
臨床実習
↓
卒業
↓
国家試験
↓
医療専門職として就職
という長い道のりがあります。
診療放射線技師として画像から病気を見つけたい。
看護師として患者さんの近くで支えたい。
理学療法士として「歩ける」を取り戻したい。
作業療法士として「その人らしい生活」を取り戻したい。
臨床工学技士として医療機器から生命を守りたい。
臨床検査技師として検査データから診断を支えたい。
こうした**「自分は医療の中でどの役割を担いたいのか」**から学科を選ぶことが、日本医療科学大学を志望するうえで最も重要です。
高校1・2年生なら、英語・数学・生物・化学・物理など、将来の専門科目につながる基礎学力を大切にすること。
高校3年生なら、目指す国家資格を明確にしたうえで、総合型・推薦・一般・共通テスト利用から自分に合った入試方式を選ぶこと。
そしてオープンキャンパスでは、
「日本医療科学大学に合格できるか」だけではなく、「この学科で4年間学び、国家資格を取得して、その医療職として働きたいと思えるか」
という視点で大学を見てみてください。
埼玉県内で診療放射線技師・看護師・理学療法士・作業療法士・臨床工学技士・臨床検査技師を目指す高校生にとって、日本医療科学大学は比較しておきたい医療系大学の一つです。

