【私立高校の学校比較 Part1】細田学園VS星野高校

富士見市・鶴瀬から選ぶならどちら?進学実績・規模・立地・校風を徹底比較

埼玉県で私立高校を考えるとき、富士見市や鶴瀬周辺の受験生にとって有力な候補になるのが、細田学園高等学校星野高等学校です。

どちらも大学進学に力を入れている私立高校ですが、実際には学校の規模感、立地、コース構成、校風、進学指導の考え方にかなり違いがあります。

「偏差値だけを見ると似たように感じる」
「どちらも進学実績が良さそうだけれど、何が違うの?」
「富士見市から通うならどちらが現実的?」
「わが子にはどちらが合っている?」

今回は、こうした疑問を持つ保護者・受験生のために、細田学園高等学校と星野高等学校を比較してみたいと思います。

なお、学校の制度やコース、入試要項は年度によって変更されるため、以下は2026年7月時点で公表されている学校公式情報を中心に整理しています。

まず結論|2校は「似ているようで、かなり違う」

最初に大きく整理すると、私は次のように考えます。

細田学園は、比較的コンパクトな学校規模の中で、コースごとに大学進学目標を明確にし、近年の進学実績を大きく伸ばしている学校です。

一方の星野高校は、長い歴史と大きな学校規模、多彩な教育環境を持ち、女子部・共学部に加えて新しい専門的なコースまで展開する「総合力の高い私立高校」という印象です。

つまり、

細田学園=機動力・進学力・距離の近さ

星野高校=規模・伝統・選択肢の多さ

という違いが見えてきます。

どちらが上という話ではありません。

本人の性格、学力、大学進学への考え方、通学時間、学校生活に何を求めるかによって適性が変わる2校です。


細田学園高等学校とは

細田学園高等学校は、埼玉県志木市本町にある私立高校です。

東武東上線・東京メトロ有楽町線の志木駅東口から徒歩15分、路線バスを利用すれば約5分。JR武蔵野線の北朝霞駅からも徒歩圏内にあります。富士見市・鶴瀬から考えると、東武東上線で志木駅まで直接移動できるため、非常に通いやすい私立高校の一つです。

現在の高校普通科は、

  • 特進H理数
  • 特進H
  • 特進
  • 選抜L
  • 進学α

という5コースで構成されています。特進H理数は2026年度に新設され、最難関国公立理系大学を視野に、数学・理科をより深く学ぶ設計になっています。

このコース構成からも分かるように、細田学園は「高校に入ってからどこまで学力を伸ばすか」という点をかなり強く意識している学校です。

2026年度大学入試では、東京大学合格者を3年連続で輩出し、国公立・早慶上理ICU36名、GMARCH125名などの実績を公表しています。

近年、埼玉県内でも進学実績の伸びが目立つ私立高校の一つと言ってよいでしょう。


星野高等学校とは

星野高等学校は、埼玉県川越市にある私立高校です。

創立は1897年。120年以上の歴史を持つ伝統校で、現在は女子部と共学部を持つという特徴的な学校構成になっています。

校舎も一つではありません。

女子部などが学ぶ末広キャンパスと、共学部が学ぶ石原キャンパスがあり、共学部については川越駅・本川越駅からスクールバスも運行されています。公式情報では、川越駅から石原キャンパスまでスクールバスで約20分、本川越駅から約15分とされています。

2026年度入試の募集人員は合計650名。末広キャンパス220名、石原キャンパス430名という規模です。細田学園と比べると、学校全体としてかなり大きな規模感を持つ高校であることが分かります。

共学部では、

  • S類特進選抜
  • α選抜
  • β

の3コースを基本とし、最難関大学から幅広い大学進学まで対応しています。

女子部でもⅢ類特進選抜など進路別のコースが整備され、習熟度別授業を長年実施しています。

さらに2026年度からは、医専コースGLOBAL FRONTIER COURSEという新しいコースもスタートしています。GLOBAL FRONTIER COURSEは募集30名で、英語力と探究活動、海外体験などを組み合わせた教育を行っています。


比較① 学校の規模感

2校を比較する際、まず注目してほしいのが学校規模の違いです。

星野高校は2026年度の高校募集だけでも650名。加えて中学校も持つ学園ですから、かなり大規模な学校です。

キャンパスも複数に分かれ、コース、部活動、施設、進路選択など、選択肢の幅が非常に広いことが魅力です。

一方、細田学園も中高一貫校ですが、星野高校と比較すると、より一つの学校としてまとまりを感じやすい規模です。

この違いは、子どもの性格によって好みが分かれます。

大きな学校で、

「いろいろな生徒と出会いたい」
「部活動や行事も含めて選択肢が多い方がいい」

という生徒なら、星野高校の規模は魅力になります。

反対に、

「先生との距離が近い方がいい」
「学校全体が把握しやすい環境がいい」

という生徒なら、細田学園の雰囲気が合う可能性があります。


比較② 富士見市・鶴瀬からの通学

富士見市・鶴瀬から考えた場合、通学の利便性では細田学園に大きな強みがあります

細田学園は志木駅が最寄りです。

鶴瀬駅から志木駅までは東武東上線一本。その後徒歩15分程度なので、電車の乗換えがありません。

毎日の高校生活を考えると、これは非常に重要です。

一方、星野高校は川越市内にあります。鶴瀬から川越方面へのアクセス自体は悪くありませんが、学校まで駅からさらに移動が必要です。特に共学部の石原キャンパスでは、川越駅・本川越駅からスクールバスを利用する選択肢があります。

高校は3年間、ほぼ毎日通います。

片道20分の差でも、年間にすればかなり大きな時間になります。

そのため、私は学校選びで、

「偏差値だけでなく、家を出てから教室に着くまで何分か」

を必ず考えることをおすすめしています。


比較③ 大学進学へのアプローチ

大学進学については、両校とも非常に力を入れています。

細田学園は5コース制で、目標大学が比較的明確です。

特進Hでは東京大学、京都大学、一橋大学、東京科学大学、早慶などを目標校に設定。進学αでも成蹊、成城、獨協、國學院、明治学院、武蔵などを目標としており、学力帯に応じた段階的な進路設計になっています。

特に近年の合格実績は注目に値します。

2026年度には東京大学1名、海外大学9名、国公立・早慶上理ICU36名、GMARCH125名を公表しています。

一方、星野高校も大学進学指導が非常に体系的です。

共学部のS類特進選抜は最難関国立大学、私立大学、医学部を目指し、α選抜では大学受験を意識した授業、βでは基礎を固めながら大学進学を目指します。進級時には学力に応じて上位コースへ移ることも可能です。

さらに習熟度別授業、小テスト、夏期・冬期・春期講習、難関大学土曜特別講習なども整えられています。

2026年度入試の現役合格率は95.7%、指定校推薦については約200大学・約1,400名分と公表しています。

この点では、

一般受験で上を目指す伸びと勢い=細田学園

推薦を含む選択肢の広さと進学指導の厚み=星野高校

という見方もできます。


比較④ 学校生活と教育の幅

細田学園では、学校行事を生徒主体で運営することを重視しています。体育祭、白梅祭、大学訪問、English Camp、国際体験学習、FDC大会などが設定されており、進学だけでなくコミュニケーション能力や行動力を育てる教育を打ち出しています。

一方の星野高校は、規模の大きさを生かした教育環境が特徴です。

部活動、芸術教育、国際教育に加え、2026年度には医療系進学を意識した医専コースや、英語・探究・海外経験を重視するGLOBAL FRONTIER COURSEもスタートしました。

つまり、

細田学園は「学校全体で生徒を伸ばす」印象

に対して、

星野高校は「多彩な選択肢の中から自分の道を選ぶ」印象

があります。


では、どちらを選ぶべきか?

細田学園をおすすめしたいのは、例えば次のような生徒です。

高校3年間で学力を大きく伸ばしたい。志木方面への通学が便利。難関大学を目指したい。比較的まとまりのある環境で、勉強・部活動・学校行事をバランスよく頑張りたい。

一方、星野高校は、

大きな学校でさまざまな経験をしたい。大学進学の選択肢を幅広く持ちたい。女子部・共学部、医学、グローバルなど自分に合った教育環境を選びたい。部活動や学校生活も含めた総合力を重視したい。

という生徒には魅力的でしょう。

そして富士見市・鶴瀬から考えれば、細田学園は通学上かなり有力です。

ただし、「近いから細田」「規模が大きいから星野」と単純に決めるべきではありません。

実際に両校へ行き、先生の話を聞き、生徒の姿を見て、

「ここで3年間過ごしたいと思えるか」

を本人が確認することが大切です。


まとめ|学校選びは「偏差値比較」ではなく「3年間の比較」

細田学園と星野高校は、ともに埼玉県を代表する私立高校の一つですが、魅力の方向性はかなり異なります。

細田学園は、志木という立地の良さ、5コースによる明確な進学指導、そして近年伸びている大学合格実績が魅力です。2026年度には東京大学3年連続合格を含む実績を残しており、今後も注目したい学校です。

星野高校は1897年創立の伝統、大規模校ならではの教育環境、女子部・共学部、多数の進学コース、新しい医専・Global Frontierなど、選択肢の豊富さが大きな強みです。大学指定校も約200大学と幅広く、一般受験から推薦まで多様な進路を考えられます。

高校選びで重要なのは、

「どちらの偏差値が高いか」ではなく、「どちらの3年間がその子に合っているか」

です。

現在の学力、内申点、北辰偏差値、大学進学の目標、部活動、校風、通学時間、そして本人の性格まで含めて考える。

細田学園と星野高校のどちらを選ぶかについても、この視点で判断していただきたいと思います。

進学個別アースリングでは、一つの高校だけを見るのではなく、複数の学校を比較しながら、一人ひとりに合った学校選びを一緒に考えています。

「合格できる学校」を探すだけではなく、「進学して良かったと思える学校」を探す。

それが、高校受験における進路指導で最も大切なことだと考えています。