尾道市立大学とは?【2027年度入試対応】

偏差値・学部・入試・共通テスト・就職・学費を徹底解説

尾道市立大学は、広島県尾道市にある公立大学です。

現在は、

経済情報学部 経済情報学科

と、

芸術文化学部 日本文学科
芸術文化学部 美術学科

という2学部3学科を設置しています。

「尾道市立大学の偏差値はどのくらい?」
「共通テストでは何割必要?」
「経済情報学部ではプログラミングも学べる?」
「日本文学科では何を研究する?」
「美術学科は実技試験がある?」
「卒業後の就職先は?」
「公立大学なので学費は安い?」
「2027年度入試では何が変わる?」

この記事では、このような疑問を持つ高校生・保護者に向けて、尾道市立大学の特徴、学部・学科、偏差値・難易度、2027年度入試、共通テスト、就職、資格、学費、受験対策まで詳しく解説します。


尾道市立大学とは?

尾道市立大学は、

広島県尾道市久山田町1600番地2

にキャンパスを置く公立大学です。

大学教育では、専門的な学芸と幅広い教養を身につけるとともに、地域社会との連携・交流を重視し、芸術文化の向上や産業の活性化に貢献できる人材の育成を目的としています。

尾道市立大学の大きな特徴は、

経済・経営・情報

と、

日本文学・美術

という、一見まったく異なる専門分野が一つの大学に共存していることです。

大規模な総合大学ではありませんが、その分、

自分の専門分野を深く学びたい高校生

にとって非常に特色のある大学といえます。


尾道市立大学の学部・学科

尾道市立大学には、

経済情報学部

経済情報学科

芸術文化学部

日本文学科
美術学科

があります。

それぞれの学科で学ぶ内容は大きく違います。

そのため、

「尾道市立大学に入りたい」

というよりも、

「尾道市立大学のどの学科で何を学びたいのか」

を明確にすることが重要です。


経済情報学部とは?

尾道市立大学の中で最も学生数の多い学部が、

経済情報学部 経済情報学科

です。

この学部の大きな特徴は、

経済学
経営学
情報科学

という3つの分野を組み合わせて学べることです。

大学では、現代社会の経済的な問題について、IT技術を活用しながら経済学・経営学の分析方法を用いて解決できる人材の育成を目指しています。


1・2年次で広く学び、3年次から専門を選択

経済情報学科では、最初から一つの分野だけを専門にするわけではありません。

まず、

経済系
経営系
情報系

の基礎を幅広く学びます。

そして3年次から、

経済コース
経営コース
情報コース

の中から一つを選び、ゼミなどを通して専門性を深めていきます。

これは、

「経済に興味はあるが、経営も学んでみたい」

「情報系に進みたいが、企業経営についても知りたい」

という高校生にとって魅力的な仕組みです。


経済コース

経済コースでは、

金融
財政
社会保障
公共政策
国際経済
環境経済
計量経済

などについて学びます。

例えば、

なぜ物価が上がるのか。

景氣はなぜ良くなったり悪くなったりするのか。

政府はどのように税金を集め、使うべきなのか。

社会保障制度を持続させるにはどうすればよいのか。

こうした社会全体の問題を、経済学の視点から分析します。

将来、

金融機関
公務員
メーカー
商社
地域企業

などを目指す高校生にも向いています。


経営コース

経営コースでは、企業がどのように動いているのかを学びます。

例えば、

経営戦略
マーケティング
会計
簿記
企業組織
財務

などが中心になります。

会社はどうすれば利益を出せるのか。

商品はどうすれば売れるのか。

企業はどのように人材を活用するのか。

数字から会社の状態をどう読み取るのか。

こうした「企業の仕組み」を理解していきます。

卒業後には一般企業だけでなく、公認会計士・税理士などの専門職を目指す道もあります。

2024年度卒業生について大学は、経営コースでは税理士・公認会計士などの専門士業や、卸売・小売、製造業などへの就職傾向があるとしています。


情報コース

現在特に注目したいのが、

情報コース

です。

情報コースでは、

プログラミング
情報システム
データ処理
AI
IT

などにつながる内容を学びます。

尾道市立大学では、

「経済と経営の分かる情報システム技術の専門家」

の育成を特徴の一つとしています。

単にプログラムを書けるだけではなく、

「このシステムを企業でどう使うのか」

「データを経営判断にどう生かすのか」

まで考えられる人材を目指せるわけです。


経済×経営×情報が強み

今後の社会では、この3分野の組み合わせは非常に重要です。

例えば、

AI×企業経営
データ分析×マーケティング
金融×IT
地域経済×データサイエンス
会計×システム

などです。

企業ではDXやデータ活用が進んでいるため、

経営も分かるIT人材

あるいは、

ITも分かるビジネス人材

の重要性が高まっています。

尾道市立大学経済情報学部は、この両方を学べることが大きな魅力です。


高校「商業」「情報」の教員免許も目指せる

経済情報学部では、所定の履修条件などを満たすことで、

高等学校教諭一種免許状「商業」
高等学校教諭一種免許状「情報」

を目指すことができます。

両方を取得することも可能です。

将来、

「商業高校の教員になりたい」

「情報科の教員になりたい」

という高校生にとっても注目したい学部です。


芸術文化学部とは?

尾道市立大学のもう一つの大きな特徴が、

芸術文化学部

です。

芸術文化学部には、

日本文学科
美術学科

があります。

大学は、日本文学と美術を尾道市の芸術文化を形成する大きな柱として位置づけ、それぞれの専門家育成と地域文化への貢献を目指しています。

文学と美術を専門的に学べる公立大学という点でも、かなり特徴があります。


日本文学科

日本文学科では、

日本文学
日本語学

を中心として、日本の言葉と文学を深く研究します。

単に、

「小説を読むのが好き」

というだけではありません。

文学作品を読み、

なぜこの表現なのか
時代背景は何か
作者はどのような思想を持っていたのか
日本語はどのように変化してきたのか

などを論理的に分析していきます。

大学では、日本文学・日本語学だけでなく、

民俗学
伝承文学
文芸創作
国語教育学
哲学・倫理学

なども専門教員と研究できます。


日本文学を学ぶ意味

「文学を勉強して仕事になるの?」

と考える高校生や保護者もいるかもしれません。

しかし、日本文学科で鍛えるのは文学知識だけではありません。

文章を正確に読む力。

情報を分析する力。

論理的に考える力。

自分の考えを文章で表現する力。

他者の価値観を理解する力。

こうした能力は、さまざまな仕事で必要です。

2024年度卒業生の日本文学科の就職率は**97.9%**で、教員、公務員、一般企業、美術館・博物館専門職員、大学院進学など多様な進路が公表されています。


国語教員を目指したい人にも注目

日本文学科では、国語教育に関する専門分野も学べます。

そのため将来、

中学校・高等学校の国語教員

を目指す高校生にとっても有力な選択肢になります。

大学が公表している近年の実績には、広島県をはじめ愛媛県、群馬県、福井県、宮崎県、長崎県、福岡市、神戸市などの公立中学校等への合格例があります。


美術学科

尾道市立大学の中でも独自性が高いのが、

芸術文化学部 美術学科

です。

美術学科では、

日本画
油画
デザイン

の3つの専門領域があります。

美術系大学というと私立大学が多いですが、公立大学で本格的に美術を学べることは大きな特徴です。


1年次は3分野を体験する

美術学科では入学直後から専門を一つだけに限定するわけではありません。

1年次では、

デッサン基礎実習
彫刻実習
日本画
油画
デザイン

などの基礎を経験します。

その後、自分の適性や興味を見極め、2年次から、

日本画コース
油画コース
デザインコース

に分かれて専門的に学びます。

「高校生の段階では日本画か油画か完全には決められない」

という人にも、学びながら方向性を考えられる仕組みです。


日本画コース

日本画コースでは、伝統的な日本画の材料・技法を学びながら、それを現代的な表現へ発展させる力を養います。

大学では、基本的な専門技術を習得したうえで、それを現代の表現として展開し、個性豊かに創造できる力を育てることを目標としています。

将来、作家活動や大学院進学などを考える学生にも向いています。


油画コース

油画コースでは、絵画表現の基礎と技術を学びながら、

「自分らしい表現とは何か」

を追究します。

単に写実的に上手な絵を描くだけでなく、

自分は何を表現したいのか。

どのようなテーマを持つのか。

どのような方法で表現するのか。

といった作家としての思考も磨いていきます。


デザインコース

デザインコースでは、

視覚表現
グラフィック
広告
商品
情報伝達

などにつながるデザインについて学びます。

美術作品を作るだけではなく、

「誰に、何を、どのように伝えるのか」

という問題解決の視点も重要になります。

卒業後には、広告・デザイン制作会社や、一般企業のデザイナーなどへの就職が多い傾向があります。


美術学科卒業後の進路

美術学科の2024年度卒業生は53名。

そのうち就職希望者24名、就職者23名で、

就職率95.8%

でした。

ただし、美術学科は就職率だけで判断するべきではありません。

日本画・油画では、

作家活動
大学院進学

を選択する学生もいます。

また、

デザイナー
美術教員
学芸員

などを目指す学生もいます。

一般企業への就職だけではない、多様な進路があることを理解しておきましょう。


尾道そのものが学びのフィールド

尾道市立大学を語るうえで欠かせないのが、

尾道という街

です。

尾道市は瀬戸内海沿岸に位置し、歴史、文学、映画、美術などと関係の深い文化都市です。

大学も地域との連携を教育理念の一つとしており、芸術文化や地域産業の活性化に貢献することを重視しています。

特に日本文学や美術を学ぶ学生にとって、

大学の中だけではなく、

街そのものから文化を学べる

ことは大きな魅力でしょう。


尾道市立大学の偏差値・難易度

尾道市立大学を検索すると、

「尾道市立大学 偏差値」
「尾道市立大学 共通テスト 何割」
「尾道市立大学 難易度」

というキーワードが多く検索されます。

ただし、公立大学の場合は偏差値だけで判断することはおすすめできません。

一般選抜では、

大学入学共通テスト

個別試験

によって合否が決まるためです。

さらに、

経済情報学科。

日本文学科。

美術学科。

では、入試で求められる能力が大きく違います。

特に美術学科では、一般的な学力だけではなく美術系の専門対策も重要になります。


2027年度入試で注意したいこと

尾道市立大学では、2027年度入学者選抜(2026年度実施)からの変更点がすでに大学公式サイトで公表されています。

そのため、

「2026年度と同じ科目・方式だろう」

と判断せず、必ず2027年度の最新募集要項を確認してください。

また、2028年度入試からは経済情報学部の学校推薦型選抜について、**「基礎学力検査(数理データサイエンス)」**に関する変更も予告されています。これは2027年度入試ではなく、2027年度に実施される2028年度入試からの変更なので、年度を混同しないよう注意しましょう。


共通テスト対策

尾道市立大学を一般選抜で目指すなら、まず共通テスト対策が必要です。

高校1・2年生では、

英語
数学
国語

の基礎を徹底しましょう。

そのうえで学科別に戦略を変えていきます。


経済情報学科の受験対策

経済情報学科を目指すなら、

英語+数学

を大切にしてください。

特に情報系・経済分析では大学入学後も数字やデータを扱います。

経済学も、

「文系だから数学は使わない」

という学問ではありません。

統計、計量経済、金融などでは数学的な思考が必要です。

また、プログラミングやAIに興味がある場合にも数学の基礎力は大きな武器になります。


日本文学科の受験対策

日本文学科を目指すなら、最も重要なのは、

国語力

です。

文章を読む。

意味を正確に理解する。

筆者の主張を読み取る。

文章の背景を考える。

自分の意見を書く。

こうした力を鍛えましょう。

また、

古文
漢文
日本文学史

についても、高校時代から興味を持って学ぶことが大学入学後につながります。


美術学科の受験対策

美術学科を目指す場合は、

学力対策+実技対策

という考え方が重要です。

デッサンなどの基礎力は短期間では身につきません。

高校3年生になってから急に始めるのではなく、高校1・2年生から、

観察力
描写力
構成力
色彩感覚
表現力

を鍛えていきましょう。

さらに、

「なぜこの作品を作ったのか」

を説明できることも大切です。

美術は技術だけではなく、

自分が何を表現したいのか

が重要だからです。


尾道市立大学の就職は?

尾道市立大学は小規模な公立大学ですが、卒業生はさまざまな分野へ進んでいます。

2024年度卒業生の就職率は、

経済情報学科:99.0%
日本文学科:97.9%
美術学科:95.8%

でした。

学科によって進路はかなり異なります。

経済情報学科なら、

金融
IT
メーカー
公務員
教員

など。

日本文学科なら、

教員
公務員
出版・印刷
一般企業
学芸員
大学院

など。

美術学科なら、

デザイン
作家活動
教員
学芸員
大学院

などがあります。


地元だけでなく全国へ就職

「尾道市立大学だから広島県内にしか就職できない」

というわけではありません。

大学は過去3年間の主な就職先を公開しており、県内外の幅広い企業・団体へ卒業生を送り出しています。

経済情報学部では、情報通信、金融、製造、小売など。

芸術文化学部では、教育、出版、デザイン、美術関連など。

それぞれの専門性を生かした進路があります。


尾道市立大学の学費

2026年度の学部生授業料は、

年間535,800円

です。

前期267,900円。

後期267,900円。

となっています。

国公立大学で一般的な授業料水準です。

ただし大学進学には、

入学料
教材費
教科書代
パソコン代
美術学科の画材費
一人暮らしの費用

なども必要になります。

特に美術学科では画材・制作費などが発生する可能性があるため、授業料以外の費用も考えておきましょう。


尾道市立大学に向いている人

尾道市立大学は、特に次のような高校生に向いています。

経済・経営・ITのどれにも興味がある人

経済情報学科なら、3分野を学んでから専門を決められます。

日本文学や日本語を深く研究したい人

日本文学科では、文学・日本語学だけでなく民俗学や文芸創作、哲学などにも広げられます。

本格的に美術を学びたい人

日本画・油画・デザインの3分野から専門を選べます。

小規模な大学で専門性を高めたい人

巨大な総合大学よりも、専門分野を深く学びたい人に向いています。

尾道という文化的な街で学びたい人

文学・芸術・地域文化に興味がある高校生にとって、大学周辺の環境そのものが魅力になります。


高校1・2年生から尾道市立大学を目指すなら

まず、

自分がどの学科に興味があるか

を考えてみてください。

経済情報学科なら、

「経済か、経営か、ITか」

を最初から一つに決める必要はありません。

日本文学科なら、

本を読むだけでなく、

なぜこの文章に惹かれたのか

を考える習慣を持ちましょう。

美術学科なら、

作品を見るだけでなく、

自分でも作る時間

を増やしてください。

そして共通して重要なのは、

学校の基礎学力を疎かにしないこと

です。

公立大学である以上、共通テストへの対応は必要になります。


「何を学ぶか」が非常にはっきりした大学

尾道市立大学は、

何でも学べる巨大な総合大学ではありません。

その代わり、

経済・経営・情報

あるいは、

日本文学

あるいは、

美術

という専門分野が非常にはっきりしています。

これは大学選びでは大きなメリットです。

「大学に入ってから何となく考える」

というよりも、

自分が好きなこと、深めたいことを4年間しっかり学ぶ

タイプの大学といえるでしょう。


まとめ|尾道市立大学は「経済・情報」と「文学・美術」が共存する個性的な公立大学

尾道市立大学は、

経済情報学部 経済情報学科

と、

芸術文化学部 日本文学科
芸術文化学部 美術学科

を持つ公立大学です。

経済情報学科では、

経済
経営
情報

の3分野を学び、3年次から専門コースを選択します。

経済や企業について理解しながら、AI・IT・データを活用できる人材を目指せることが特徴です。

日本文学科では、

日本文学
日本語学
民俗学
文芸創作
国語教育
哲学

などを学び、日本語と日本文化について深く研究できます。

美術学科では、

日本画
油画
デザイン

という3つの専門分野があり、1年次に基礎を幅広く学んだ後、2年次から各コースへ進みます。

2024年度卒業生の就職率は、

経済情報学科99.0%
日本文学科97.9%
美術学科95.8%

と、それぞれ高い水準でした。

授業料は年間535,800円です。

尾道市立大学を目指す高校生に大切なのは、

「偏差値が合っているから」

という理由だけで大学を選ばないことです。

経済を学びたいのか。

企業経営を学びたいのか。

IT・AIを学びたいのか。

日本文学を研究したいのか。

作品を作りたいのか。

デザイナーになりたいのか。

自分の興味を一度深く考えてみてください。

尾道市立大学は、

「何となく大学へ行く」よりも、「好きな分野を深く追究したい」人に向いている大学

です。

そしてもう一つの魅力が、

尾道という街で4年間を過ごすこと

です。

文学。

美術。

歴史。

瀬戸内の風景。

地域社会。

こうした環境の中で自分の専門分野を磨いていく。

経済・情報系を目指す高校生にも、文学・芸術を追究したい高校生にも、尾道市立大学は他大学とは少し違った魅力を持つ公立大学といえるでしょう。

2027年度入試では選抜方法の変更情報も公表されています。

受験を検討する場合には、過年度の偏差値や入試科目だけで判断せず、必ず最新の学生募集要項を確認したうえで受験計画を立ててください。