日本薬科大学とは?【2026年最新版】

偏差値・薬学部・薬剤師・漢方・医療ビジネス・データサイエンス・入試・学費・就職まで徹底解説

日本薬科大学は、埼玉県北足立郡伊奈町のさいたまキャンパスと、東京都文京区湯島のお茶の水キャンパスを持つ私立大学です。2025年度から学部再編を行い、現在は**薬学部 薬学科(6年制)薬科学部 医療ビジネス薬科学科(4年制)**の2学部体制となっています。

日本薬科大学の大きな特徴は、薬剤師を目指す6年制薬学だけでなく、

漢方

健康・セルフメディケーション

医療データサイエンス

ヘルスケアビジネス

化粧品・K-Beauty

スポーツ×薬学

食品・栄養×薬学

など、薬学を幅広い産業・健康分野へ応用する教育を展開していることです。2027年4月からは、コース・専攻名も学びの内容がより分かりやすい名称へ変更されます。

「日本薬科大学の偏差値は?」

「薬剤師国家試験を目指せる?」

「漢方を専門的に学べる?」

「4年制の医療ビジネス薬科学科では何を学ぶ?」

「化粧品・スポーツ・食品・AIまで学べるの?」

という疑問を持つ高校生・保護者も多いでしょう。

この記事では、日本薬科大学の学部・学科、2027年度偏差値、薬剤師、漢方、医療薬学、医療データサイエンス、化粧品、スポーツ、食品、入試、共通テスト、学費、特待生、就職まで詳しく解説します。


日本薬科大学とは?

日本薬科大学は「薬学」に専門性を持つ大学です。

さいたまキャンパスは、

埼玉県北足立郡伊奈町小室10281

にあります。

お茶の水キャンパスは、

東京都文京区湯島3丁目15-9

にあり、東京メトロ千代田線湯島駅5番出口から徒歩約2分、JR御茶ノ水駅から徒歩約10分という都心立地です。

大学では、薬学専門大学として、西洋医学を中心とした医療と日本の伝統医学である漢方の考え方を融合する**「統合医療」**を教育の特色の一つにしています。薬学科には健康薬学、日本漢方薬学、医療薬学の3コースが設置されています。


2025年度から2学部体制へ

日本薬科大学は2025年度から学部を再編しました。

現在は、

薬学部

薬学科(6年制)

薬科学部

医療ビジネス薬科学科(4年制)

という体制です。以前は医療ビジネス薬科学科も薬学部に属していましたが、現在は薬科学部として独立しています。

ここで最も重要なのは、

薬学科=薬剤師を目指す6年制

医療ビジネス薬科学科=薬剤師養成課程ではない4年制

という違いです。

「薬剤師になりたい人」は薬学部薬学科を選ぶ必要があります。


薬学部薬学科|6年間で薬剤師を目指す

薬学部薬学科は、薬剤師国家試験受験資格につながる6年制課程です。

1〜4年次に基礎薬学・医療薬学・実習などを学び、4年次修了時には薬学共用試験を受験します。5年次には病院・薬局での実務実習、6年次には卒業研究や薬剤師国家試験対策を進めます。

大学で薬剤師を目指すということは、

大学合格

専門科目・実験実習

薬学共用試験

病院・薬局実習

卒業

薬剤師国家試験

という長い道のりになります。

したがって、「薬学部に入りやすいか」だけでなく、6年間学び続けられる環境かを見ることが重要です。


健康薬学コース|予防・地域医療・セルフメディケーション

健康薬学コースでは、

生活習慣病

疾病予防

健康増進

地域医療

セルフメディケーション

などを学びます。

大学は、病気を治療するだけでなく、生活習慣や健康管理について適切な情報を提供できる薬剤師の育成を目指しています。NR・サプリメントアドバイザーなどの資格取得にも挑戦できます。

将来、

薬局薬剤師
在宅医療
地域医療
食品・健康関連企業
公衆衛生行政

などへ興味がある人に向いています。


日本漢方薬学コース|漢方に強い薬剤師へ

日本薬科大学の特色として特に注目したいのが漢方教育です。

2027年4月から、現在の「漢方薬学コース」は**「日本漢方薬学コース」**へ名称変更予定です。

このコースでは、

漢方医学
生薬
方剤
未病
予防医学

などを学び、西洋医学と漢方医学の両方を理解する薬剤師を目指します。大学は「東西医学の長所を取り入れた統合医療を実践できる薬剤師」の育成を掲げています。

「漢方薬局で働きたい」

「一般的な薬学だけでなく、生薬・漢方まで専門的に学びたい」

という高校生には、日本薬科大学を特徴づけるコースの一つです。


医療薬学コース|病院・チーム医療を意識した学び

医療薬学コースでは、臨床現場で必要となる薬物療法・服薬指導・薬歴管理・医薬品情報などを学びます。

大学は、調剤だけでなく、患者への情報提供やチーム医療へ貢献できる実践的な薬剤師の育成を目指しています。

「病院薬剤師になりたい」

「医師・看護師などと連携する医療現場で働きたい」

という人には特に確認したいコースです。


薬科学部医療ビジネス薬科学科|4年間で「薬学+ビジネス」を学ぶ

医療ビジネス薬科学科は4年制です。

薬剤師養成課程ではありませんが、薬や医療の知識を基礎に、

経営

医療事務

データサイエンス

化粧品

スポーツ

食品

などへ学びを広げます。大学は、医薬品知識だけでなく健康管理、経営学などを融合し、ヘルスケア産業で活躍できる人材育成を目標としています。

2027年度からは5つの専攻名がより分かりやすい名称になります。


2027年から5専攻へ名称変更

医療ビジネス薬科学科では2027年4月から、次の専攻名称となる予定です。

さいたまキャンパス

  • 食品サイエンス専攻
  • スポーツメディカルサイエンス専攻

お茶の水キャンパス

  • ヘルスケアサイエンス専攻
  • 医療データサイエンス専攻
  • コスメティックサイエンス専攻

キャンパスは受験時に選択し、同じキャンパス内の専攻は基本的に2年次進級時に選ぶ仕組みです。


ヘルスケアサイエンス専攻|薬+経営・ビジネス

ヘルスケアサイエンス専攻では、

薬の基礎知識
セルフメディケーション
経営戦略
財務・会計
ヘルスケアビジネス

などを学びます。

目指す進路には、

登録販売者
MR(医薬情報担当者)
ドラッグストア
医薬品関連企業
ヘルスケア企業

などがあります。

「医療には興味があるが薬剤師以外の企業職を目指したい」という人にも向いています。


医療データサイエンス専攻|医療×AI・データ

医療データサイエンス専攻では、病院・薬局などで生まれる医療データを分析し、医療を情報面から支える人材を育成します。

文系・理系を問わず基礎から学ぶ方針で、

医療データ

情報

AI

医療事務

などを組み合わせることが特徴です。診療情報管理士、医療事務管理士、登録販売者など複数資格取得も目指せます。

さらに大学全体で、文部科学省の数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度に準拠した「健康・医療データサイエンスプログラム」を展開しています。


コスメティックサイエンス専攻|化粧品・K-Beautyを科学する

コスメティックサイエンス専攻では、

化粧品科学
皮膚科学
化粧心理学
マーケティング
K-Beauty

などを学びます。

化粧品を「美容」だけで捉えるのではなく、皮膚・成分・心理・市場まで総合的に学ぶことが特徴です。卒業後は化粧品メーカーやビューティービジネスなどへの進路が考えられます。

「薬学にも興味があるけれど、将来は化粧品の商品開発やマーケティングに携わりたい」という高校生には特徴的な専攻です。


スポーツメディカルサイエンス専攻|スポーツ×薬学

スポーツメディカルサイエンス専攻では、

スポーツ科学+薬学

という組み合わせで学びます。

大学は、アスリートの健康や競技生活を支える専門人材を育成することを目指しています。

将来、

スポーツ関連企業
ドラッグストア
健康産業
スポーツ施設

などに興味がある人にも選択肢となります。

薬学科卒業後に薬剤師資格を取得し、さらにスポーツファーマシストを目指す進路とは異なるため、**「薬剤師になりたいのか、スポーツ・健康産業で働きたいのか」**を区別して考えることが重要です。


食品サイエンス専攻|食品・栄養・薬学を横断

食品サイエンス専攻では、

食品学
栄養学
薬学
健康食品
サプリメント
化粧品

などを横断して学びます。

食品・サプリメント・ヘルスケア商品など、人々の健康を支える商品・サービスを開発できる人材育成を目指しています。

「管理栄養士ではなく、食品メーカーや健康食品企業で働きたい」

という高校生にも注目したい専攻です。


日本薬科大学の偏差値は?

河合塾Kei-Netによる2027年度入試向けデータでは、日本薬科大学一般選抜のボーダーは、

偏差値35.0〜37.5(BF除く)

共通テスト得点率45〜67%

です。

学部別では、

学部・学科偏差値共通テスト得点率
薬学部 薬学科35.0〜37.545〜47%
薬科学部 医療ビジネス薬科学科35.0(BF除く)59〜67%

となっています。

ただし、薬学部の場合は偏差値だけで進学先を決めないことが重要です。

6年間の進級状況、共用試験、実務実習、国家試験対策まで考える必要があります。


2027年度入試|総合型・推薦・一般・共通テスト利用

2027年度は、

総合型選抜

学校推薦型選抜

チャレンジ選抜

一般選抜

大学入学共通テスト利用選抜

など複数の方式が用意されています。薬学科では共通テスト利用特待生選抜も実施されます。

また2027年度からは、AIが理解度を分析しながら指定単元を学び、修得すると出願できる**「総合型選抜 AI学習プログラム型」**も導入されています。選考は面接で、薬学科・医療ビジネス薬科学科それぞれに設定されています。


薬学部は化学・生物を早めに固める

薬学科へ進学すると、

有機化学
生物化学
薬理学
病態
薬剤学

など専門科目を学びます。

日本薬科大学でも入学前教育として、化学・生物・物理・数学・英語の基礎復習を実施しています。

したがって高校1・2年生から、

化学

生物

を中心に、数学・英語も継続して学ぶことをおすすめします。


日本薬科大学の学費

薬学部薬学科の一般生の場合、

初年度学費230万円

2年次以降年間200万円

です。

内訳は初年度の場合、

入学金30万円
授業料150万円
教育実習費20万円
施設充実費30万円

です。5年次に行う病院・薬局実習費は追加徴収しないとされています。

医療ビジネス薬科学科一般生は、

初年度160万円

2年次以降130万円

です。

6年制薬学部は4年制大学より在学期間が長いため、6年間総額で学費を考えることが重要です。


特待生制度で学費負担を抑えられる

薬学科では、

特待生S

特待生A

特待生B

があり、例えば特待生Sなら初年度155万円、2年次以降125万円となります。一般生は初年度230万円なので、学費差は大きくなります。成績によって次年度以降の特待区分が選抜されます。

医療ビジネス薬科学科にも特別奨学生制度があり、Sの場合は初年度105万円、2年次以降75万円です。

私立薬学系大学を考える場合は、偏差値だけでなく特待生制度まで含めた実質学費を比較しましょう。


就職|薬剤師だけでなく幅広い進路

薬学科の主な進路は、

病院
調剤薬局
ドラッグストア

での薬剤師職です。

さらに、

製薬企業
CRO
厚生労働省麻薬取締部
地方自治体

なども進路として挙げられています。

過去3年間の主な就職先には、日本調剤、アインホールディングス、クオール、ウエルシア薬局、スギ薬局、マツキヨココカラ&カンパニーなど、多数の薬局・ドラッグストア企業が掲載されています。

一方、医療ビジネス薬科学科では、

病院事務
調剤薬局・ドラッグストア総合職
医療IT企業
医薬品卸
ヘルスケア企業

などへの進路があります。


日本薬科大学に向いている人

日本薬科大学は特に、次のような高校生に向いています。

  • 薬剤師を目指したい
  • 病院薬剤師に興味がある
  • 漢方に強い薬剤師になりたい
  • 地域医療・セルフメディケーションに興味がある
  • 医療とAI・データを学びたい
  • 化粧品業界へ進みたい
  • K-Beautyに興味がある
  • スポーツと健康を仕事にしたい
  • 食品・サプリメント・健康産業に興味がある
  • MRや登録販売者を目指したい
  • 医療ビジネスを学びたい
  • 埼玉県内で薬学部を探している
  • 東京の都心キャンパスで医療ビジネスを学びたい

最大のポイントは、

「薬剤師になりたいのか」

それとも、

「薬学の知識を使って企業・健康産業で働きたいのか」

を明確にすることです。


高1・高2から日本薬科大学を目指すなら

薬学科志望なら、まず化学を大切にしてください。

薬の構造。

化学反応。

薬が体内でどう変化するか。

薬の作用。

こうした内容には化学の基礎が必要です。

さらに生物も重要です。

細胞。

人体。

遺伝子。

酵素。

これらは薬理学・生化学などへつながります。

医療ビジネス薬科学科の場合も、薬学の基礎を学ぶため理科を完全に避けるのではなく、医療・健康分野への関心を高めておくことが大切です。


高3から日本薬科大学を目指すなら

高校3年生では、

薬剤師
→ 薬学部薬学科

医療ビジネス
→ ヘルスケアサイエンス

医療×AI
→ 医療データサイエンス

化粧品
→ コスメティックサイエンス

スポーツ・健康
→ スポーツメディカルサイエンス

食品・健康商品
→ 食品サイエンス

というように、将来から逆算して学部・キャンパスを選ぶと分かりやすいでしょう。


オープンキャンパスで確認したいこと

薬学科を志望するなら、

薬学共用試験対策

薬剤師国家試験対策

進級制度

病院・薬局実習

漢方関連施設

研究室

を確認しましょう。

さいたまキャンパスには薬用植物園や漢方資料館などもあります。

医療ビジネス薬科学科なら、

5専攻の違い

取得できる資格

インターンシップ

企業就職実績

を確認してください。

また、お茶の水キャンパスは湯島駅徒歩約2分という立地なので、実際の通学環境も体験しておくとよいでしょう。


まとめ|日本薬科大学は「薬剤師+漢方+医療ビジネス」まで学べる薬学系大学

日本薬科大学は、2025年度から、

薬学部 薬学科(6年制)

薬科学部 医療ビジネス薬科学科(4年制)

の2学部体制となりました。

薬学科では、

健康薬学

日本漢方薬学

医療薬学

の3方向から専門性を持つ薬剤師を目指します。

特に漢方について専門的な教育を展開していることは、日本薬科大学の大きな特徴です。西洋医学と漢方医学を融合した統合医療を学べる環境が整っています。

一方、医療ビジネス薬科学科は薬剤師養成課程ではありません。

2027年度から、

ヘルスケアサイエンス

医療データサイエンス

コスメティックサイエンス

スポーツメディカルサイエンス

食品サイエンス

という5専攻を展開し、薬学を企業・健康産業へ応用する人材を育成します。

2027年度入試向け河合塾ボーダーは、

偏差値35.0〜37.5(BF除く)

共通テスト得点率45〜67%

です。

ただし6年制薬学部の場合、偏差値だけで大学を選ぶべきではありません。

薬学部入学。

専門科目。

共用試験。

実務実習。

卒業。

薬剤師国家試験。

そして薬剤師としての就職。

この一連の流れを乗り越えて初めて、薬剤師として働くことができます。

そのため、

「日本薬科大学に合格できるか」

だけでなく、

「6年間学び続け、本当に薬剤師になりたいか」

を考えることが非常に重要です。

一方で、

「医療には関わりたいけれど薬剤師以外の仕事も考えたい」

「AI・化粧品・食品・スポーツと薬学を組み合わせたい」

という高校生には、4年制の医療ビジネス薬科学科という選択肢があります。

高校1・2年生なら、化学・生物・英語・数学の基礎を固めながら、自分が薬剤師になりたいのか、それとも医療・健康産業で働きたいのかを考えること。

高校3年生なら、薬学科と医療ビジネス薬科学科の違いを理解し、総合型・推薦・一般・共通テスト利用・特待生選抜まで比較すること。

そしてオープンキャンパスでは、

「薬を学ぶことそのものが目的なのではなく、薬学を使って将来どのように人の健康へ貢献したいのか」

という視点で日本薬科大学を確認してみてください。

埼玉県で薬剤師・漢方・地域医療を学びたい高校生はもちろん、東京で医療データサイエンス・ヘルスケアビジネス・化粧品を学びたい高校生にとっても、日本薬科大学は比較しておきたい薬学系大学の一つです。