◆ 多様な入試方式でたくさんの受験機会が作れる
◆ 共通テスト利用入試は高メリット・高難度
◆ 受験費用を軽減できるプランもあり
多様な方式が特徴の私立大一般選抜
私立大学は数が多く、学部・学科も多種多様だ。
入試においても、ほとんどの大学で複数の入試方式や日程・制度が用意されており、受験機会が多くなっている。
私立大と国公立大の一般選抜における最大の違いは、日程さえ重複しなければ私立大は何校でも受験できることだ。
また、私立大には「複線入試」といって、同じ大学の学部・学科にA日程・B日程など複数の選抜方式があり、
試験日が重ならなければ併願することができる。
一般的な2〜3教科入試のほかに、複線入試には1〜2教科入試、得意科目重視型などさまざまなタイプがあるが
、主流と言えるのは共通テスト利用入試。個別試験を行わず共通テストの得点だけで判定するケースが多いが、
個別試験を課して共通テストの成績と総合して判定したり、共通テストと個別試験の両方を受験し、
いずれか高得点の方で判定したりするケースもある。
私立大の共通テスト利用入試のメリットは、何と言っても国公立大との併願がしやすく、
共通テスト受験だけで複数の私立大を受験できることだ
また、この方式では入学辞退者も見込んで募集人数の10倍以上の合格者を出すことも少なくない。
一方、共通テスト利用入試はその人気の高さや応募の手軽さ、
募集枠の小ささから、同じ大学・学部の一般選抜(独自方式)よりも難度が高くなる傾向にある。
本命の志望校は共通テスト利用方式だけでなく、独自方式と組み合わせるのが賢明だ。
私立大一般選抜によく出題される科目
共通テスト利用入試を除く一般選抜の入試科目はどんなものだろうか。
英語は「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」「英語表現Ⅰ・Ⅱ」を課す大学が多い。
国語は「国語総合のみ」または「国語総合・現代文B、古典B」を課す大学が多いが、
「国語総合(古文・漢文を除く)、現代文B」を課す大学も見られる。
地歴は日本史・世界史・地理の各B科目が中心。理科では「基礎・発展」1科目が多く、
難関大学や医学科では「基礎・発展」2科目を課すところが目立つ。
数学は、文系では数学Ⅰ・Aや数学Ⅱ・A、理系では数学Ⅱ・Bや数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bなどを課す大学が多い。
受験スケジュールや受験費用軽減プランも検討を
私立大の独自方式の入試は、2月上旬から中旬をピークとして、主に3月中旬まで行われる
(関西圏は1月下旬から2月下旬がピークで、首都圏などより早い)。
共通テストとも組み合わせた大枠のスケジュールは右ページの図のとおりだが、
国公立大と私立大を併願する場合は特に試験日や合格発表日、手続締切日を確認して受験スケジュールを組むことが重要だ。
志望校・受験校として検討している大学に「試験日自由選択制」や学部共通日程の入試が設定されていれば、
受験スケジュールをより柔軟に組み立てることができる。また、受験費用にかかる情報にも注目しておきたい。
学内併願による割引や、遠隔地の大学でも自宅近くの学外試験場で受けられれば、移動や宿泊の出費カットだけでなく、体力の温存にもつながる。⸻
奨学金などの経済的支援も要チェック
入試で優秀な成績を収めた者に対して、学費の減免や金銭の支給などの支援を与える特待生・給費生等の制度を設けている大学もある。
条件をクリアするには相応の努力が必要だが、挑戦する価値はある。給付型の奨学金を受給できるというのは優秀な学生であるという証しだ。
コロナ禍を経て、新しく奨学金を設置したり、既存の奨学制度や支援制度を拡充したりする大学も増えた。
進学費用に心配のある人は、ぜひチェックしておこう。
私立大一般選抜の主なスケジュール
【独自方式】
・1月上旬頃から出願
・2月上旬〜3月中旬頃 試験実施
・試験日から10日後 合格発表
・合格発表の6〜10日後 入学手続
【共通テスト利用方式】
・共通テスト前に出願(事前出願)または試験後出願
・1月16日・17日 共通テスト実施
・共通テスト後 大学に出願
・2月上旬〜中旬頃 合格発表
・合格発表の6〜10日後 入学手続
※大学により異なる
私立大一般選抜の基本イメージ
一般選抜
→ 独自方式
→ 共通テスト利用方式
→ 共通テスト+独自併用方式
主な選抜方法
◆ 独自試験
→ 2〜3教科が中心
◆ 共通テスト
→ 2〜3教科または3科目以上
◆ 共通テスト+独自試験
→ 共通テスト(1〜3科目)+独自試験(1〜2科目)
私立大一般選抜のさまざまな制度の例
■ 試験日自由選択制
→ 試験日を自由に選べる
■ 学部共通日程
→ 同日に複数学部を受験可能
■ 学外試験会場
→ 地元で受験できる
■ 受験料割引
→ 複数出願で割引
■ 奨学生入試
→ 学費免除・給付あり
■ 英語外部検定試験の利用
→ 英検などを活用

