昭和学院秀英・成蹊・中央大学附属・東邦大学付属東邦・法政大学・明治大学付属・早稲田実業など人気共学校の倍率・難易度・合格戦略を詳しく解説
2025年度の首都圏中学入試では、難関大学附属校や進学校を中心に共学校人気がさらに高まりました。特に大学附属校では「大学受験を見据えた進学校」と「大学附属校」の人気が二極化する中、安定した大学進学が期待できる学校への志願者が増加しています。
また、同じ学校でも第1回・第2回・帰国生入試・特別入試など複数回の入試を実施する学校が多く、日程によって倍率や実質倍率が大きく異なる点も近年の特徴です。
中学受験では、倍率だけを見るのではなく、
- 出願者数
- 実際の受験者数
- 合格者数
- 実質倍率
- 募集人数
- 追加合格やスライド合格
まで含めて分析することが重要です。
今回は2025年度入試結果をもとに、人気共学校の倍率や難易度を詳しく分析し、2026年度入試に向けた対策まで徹底解説します。
2025年度共学校入試の特徴
今年の入試では、大きく6つの特徴が見られました。
① 大学附属校人気がさらに上昇
明治大学附属、法政大学、中央大学附属、東邦大学付属東邦などでは、多くの受験生が集まりました。
「大学受験に縛られない6年間」を希望する家庭が年々増えています。
② 第2回・後期入試は超高倍率
募集人数が少ないため、
実質倍率が5倍〜10倍を超える学校も少なくありません。
③ 実質倍率は学校ごとに大きく異なる
志願倍率だけを見ると非常に高く感じますが、
実際の実質倍率は2〜4倍程度という学校も多くあります。
④ 男女で倍率が異なる学校が多い
同じ学校でも
男子と女子では倍率や実質倍率が異なる学校が見られます。
⑤ スライド合格制度の活用
広尾学園などでは、
スライド合格制度により合格機会が広がっています。
⑥ 午後入試・推薦入試が定着
近年では推薦入試や午後入試を導入する学校も増えてきています。
学校別分析
昭和学院秀英中学校
午後特別
募集30名
男子
出願442名
受験425名
合格114名
実質倍率3.73倍
女子
実質倍率4.43倍
午後入試としては非常に人気があります。
第1回
男子
実質倍率3.52倍
女子
3.56倍
男女とも安定した倍率となっています。
第2回
男子
実質倍率8.87倍
女子
17.33倍
募集20名という少人数募集のため、
非常に狭き門となっています。
成蹊中学校
第1回
男子
実質倍率2.10倍
女子
2.24倍
第2回
男子
3.48倍
女子
5.04倍
後半日程では難易度が上がります。
中央大学附属中学校
帰国生
男子
実質倍率6.00倍
女子
3.83倍
一般入試
男子
2.13倍
女子
3.27倍
大学附属校として高い人気があります。
中央大学附属横浜中学校
男子
実質倍率3.04倍
女子
2.76倍
近年人気が上昇している大学附属校です。
東邦大学付属東邦中学校
推薦入試
実質倍率14.65倍
推薦入試としては非常に高倍率でした。
前期
男子
実質倍率2.27倍
女子
2.27倍
後期
実質倍率7.82倍
募集20名のため非常に難関です。
広尾学園中学校
第1回
男子
実質倍率3.50倍
女子
4.52倍
第2回本科
男子
2.41倍
女子
2.75倍
インターナショナルSG
男子
2.50倍
女子
2.39倍
スライド合格制度が採用されています。
医進・サイエンス
男子
3.13倍
女子
3.93倍
医学部志望者から非常に人気があります。
法政大学中学校
男子
実質倍率3.03倍
女子
2.82倍
大学附属校人気により、
安定した人気があります。
法政大学第二中学校
帰国生
男子
1.78倍
女子
1.85倍
一般入試
男子
4.65倍
女子
4.75倍
神奈川県内でも人気の高い大学附属校です。
明治大学付属明治中学校
第1回
男子
実質倍率2.56倍
女子
3.44倍
第2回
男子
4.33倍
女子
4.28倍
第2回は募集人数が減少するため、
難易度が高くなります。
早稲田実業学校中等部
男子
実質倍率4.31倍
女子
4.39倍
大学附属校の中でもトップクラスの人気を誇ります。
実質倍率ランキング
2025年度実質倍率上位校
1位 昭和学院秀英②(女子)
17.33倍
2位 東邦大学付属東邦推薦
14.65倍
3位 昭和学院秀英②(男子)
8.87倍
4位 東邦大学付属東邦後期
7.82倍
5位 中央大学附属帰国男子
6.00倍
6位 成蹊②女子
5.04倍
7位 法政大学第二女子
4.75倍
8位 法政大学第二男子
4.65倍
後期日程や推薦入試は、募集人数が少ないことから非常に高倍率になる傾向があります。
出願者数ランキング
2025年度の主な出願者数を見ると、
- 東邦大学付属東邦前期(2,333名)
- 昭和学院秀英①男子(771名)
- 昭和学院秀英①女子(696名)
- 法政大学第二①女子(585名)
- 東邦大学付属東邦推薦(588名)
- 明治大学付属明治①女子(334名)
- 明治大学付属明治②男子(279名)
など、多くの受験生が集まっています。
2026年度入試予想
2026年度も、
- 東邦大学付属東邦
- 明治大学付属明治
- 法政大学
- 法政大学第二
- 中央大学附属
- 中央大学附属横浜
- 広尾学園
- 昭和学院秀英
などは引き続き人気が高いと予想されます。
大学附属校人気は今後も継続すると考えられます。
合格するための学習戦略
① 第1回入試を最優先に考える
募集人数が多く、合格者数も多いため、最も合格可能性が高い日程です。
② 第2回・後期入試は実力勝負
募集人数が少なくなるため、応用力や思考力、記述力を含めた総合力が求められます。
③ 過去問を5〜10年分分析する
学校ごとに出題形式や記述量、時間配分が大きく異なるため、過去問分析は欠かせません。本番と同じ時間で繰り返し演習し、傾向に慣れておくことが重要です。
④ 実質倍率を参考に受験戦略を立てる
志願倍率だけを見ると難しく感じる学校でも、実質倍率は比較的落ち着いているケースがあります。募集人数や合格者数も確認し、冷静に判断しましょう。
⑤ 大学附属校は学校ごとの特色も比較する
同じ大学附属校でも、内部進学率やカリキュラム、探究学習、国際教育などには違いがあります。偏差値だけでなく、6年間を過ごす環境として自分に合う学校かどうかを見極めることが大切です。
保護者が知っておきたいポイント
大学附属校は高い人気を維持していますが、学校によっては一般受験で外部大学を目指す生徒が多い学校もあれば、内部進学を前提とした教育を行う学校もあります。校風や教育方針をよく理解したうえで志望校を選ぶことが重要です。
また、後期日程や推薦入試は倍率が高くなりやすいため、「最後のチャンス」と考えるのではなく、第1回入試からしっかりと準備し、確実に合格を狙う戦略を立てることが成功への近道になります。
まとめ
2025年度の共学校中学入試では、大学附属校・進学校ともに高い人気が続き、特に募集人数の少ない第2回・後期・推薦入試では実質倍率が大きく上昇しました。一方で、第1回入試では募集人数が多く、実質倍率が2〜4倍程度に収まる学校も多く見られます。
受験校選びでは、倍率だけで判断するのではなく、募集人数や実質倍率、追加合格やスライド合格の制度まで含めて総合的に分析することが重要です。2026年度入試でもこの傾向は続くと考えられるため、早い段階から基礎学力を固め、志望校の過去問を徹底的に研究し、自分に合った受験戦略を立てることが第一志望合格への近道となるでしょう。

