令和9年度からマークシート方式導入へ
埼玉県教育委員会は、令和9年度(2027年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜から、学力検査にマークシート方式を導入することを正式に発表しました。
対象となるのは、現在の中学2年生(令和7年度中学2年生)が受験する入試です。
これまで埼玉県公立高校入試は全国でも数少ない記述中心の入試でした。しかし、令和9年度入試からは大きく形式が変わります。
今回は、変更点や対策方法について詳しく解説します。
なぜマークシート方式になるのか?
近年、公立高校入試では全国的にマークシート方式を導入する都道府県が増えています。
主な理由は次の3つです。
① 採点の公平性向上
記述式問題では採点者による誤差が生じる可能性があります。
マークシート方式では機械による読み取りが可能なため、より公平で正確な採点が実現できます。
② 採点業務の負担軽減
近年、教員の働き方改革が進められています。
採点業務の負担を減らし、ミスを防ぐことも目的の一つです。
③ 思考力問題との両立
完全なマークシート方式ではなく、記述問題も残すことで思考力・判断力・表現力を測る狙いがあります。
令和9年度入試の変更点
埼玉県教育委員会の発表によると、
国語
数学
社会
理科
英語
の5教科すべてでマークシート方式が導入されます。
ただし、完全なマークシートではありません。
出題形式の割合
各教科とも、
● 約90%がマークシート問題
● 約10%が記述問題
となる予定です。
つまり、
「全て選択問題になる」
わけではありません。
国語の作文は廃止
今回の変更で最も大きなポイントが、
国語の作文問題がなくなる
ことです。
これまで埼玉県入試では200字前後の作文問題が出題されていました。
しかし令和9年度からは作文が出題されません。
その代わり、
文章読解
資料読解
漢字
語句
古文
などの比重が高くなると予想されています。
英語のリスニングは継続
英語のリスニング試験はこれまで通り実施される予定です。
そのため、
英単語
英文法
長文読解
リスニング
の4本柱は引き続き重要になります。
各教科はどう変わる?
国語
最も変化が大きい教科です。
作文がなくなるため、
説明文
論説文
小説
古文
からの選択問題が増える可能性があります。
また、
「適切な内容を選ぶ」
「文章の要旨を選ぶ」
といった問題が増えるでしょう。
数学
計算問題や関数、図形問題は引き続き出題されます。
ただし、
答えだけを選ぶ問題
途中式を読んで選ぶ問題
複数条件から選択する問題
が増える可能性があります。
学校選択問題も同様の方向性になる見込みです。
社会
社会はマークシートとの相性が良い教科です。
歴史
地理
公民
の知識問題だけでなく、
資料の読み取り
グラフ分析
年代整序
などが増えると考えられます。
理科
理科も資料分析型の問題が増えるでしょう。
実験結果
グラフ
観察記録
などを読み取る問題は今後さらに重要になります。
英語
英語は最もマークシート化しやすい教科です。
英単語
会話文
長文読解
リスニング
が中心になります。
ただし、
英作文や記述問題が完全になくなるわけではありません。
約10%の記述問題が残るため注意が必要です。
マークシート導入で有利になる生徒
次のような生徒は有利になる可能性があります。
● 記述が苦手
● 選択肢から考えるのが得意
● 処理スピードが速い
● ケアレスミスが少ない
これまで記述問題で点数を落としていた生徒にとっては追い風になるでしょう。
注意したいマークシートの落とし穴
マークシート方式は簡単そうに見えますが、意外な落とし穴があります。
① マークずれ
1問ずれると連続失点につながります。
② 消し残し
消しゴムで消した跡が残ると誤読される可能性があります。
③ 時間配分
問題を解くスピードが重要になります。
④ 見直し不足
マークしたつもりで空欄になるケースもあります。
これからの対策
現在の中学2年生は、今から準備を始める必要があります。
① マークシート形式に慣れる
模試や問題集でマーク練習を行う。
② 選択問題の演習量を増やす
特に国語・社会・理科は効果的です。
③ 記述対策も続ける
1割程度は記述問題が出題されます。
完全に捨てることはできません。
④ 北辰テストを活用する
今後、北辰テストもマークシート対応が進む可能性があります。
本番形式に慣れるためにも積極的に受験しましょう。
アースリングから見た今回の改革
今回の改革で最も重要なのは、
「知識を覚えるだけでは合格できない」
という点です。
マークシートだから簡単になるわけではありません。
むしろ、
問題を素早く読み取る力
資料を分析する力
選択肢を比較する力
が求められます。
そのためには日頃から、
読む力
考える力
集中力
を鍛えることが大切です。
進学個別アースリングでは、令和9年度入試の変更にも対応しながら、生徒一人ひとりに合った学習指導を行っていきます。
入試制度が変わる今だからこそ、正しい情報を早く集め、早めに準備を始めることが合格への近道です。
