偏差値・歯学部・薬学部・国家試験・入試・学費・就職まで徹底解説
福島県で歯科医師や薬剤師を目指したい高校生にとって、進学先の候補となるのが「奥羽大学」です。
奥羽大学は福島県郡山市にキャンパスを置く私立大学で、現在は
歯学部 歯学科
薬学部 薬学科
の2学部を設置しています。
どちらも修業年限は6年間で、歯学部では歯科医師国家試験受験資格、薬学部では薬剤師国家試験受験資格の取得を目指します。
一般的な4年制大学とは異なり、
大学入学→6年間の専門教育→国家試験→医療専門職
という進路が明確な大学です。
「奥羽大学の偏差値はどのくらい?」
「歯学部と薬学部では何を学ぶ?」
「国家試験対策は?」
「学費は6年間でいくらかかる?」
「卒業後の就職先は?」
「特待生制度はある?」
など、受験を考えるうえで氣になる点は多いでしょう。
この記事では、奥羽大学の特徴、歯学部・薬学部、偏差値、入試、国家試験、学費、就職、アクセス、受験対策まで詳しく解説します。
奥羽大学とは?
奥羽大学は、
福島県郡山市富田町字三角堂31-1
にキャンパスを置く私立大学です。
前身となる東北歯科大学は1972年に開学し、1989年に現在の奥羽大学へ名称変更されました。その後2005年には薬学部が開設され、現在は歯学部と薬学部を中心とした医療系大学となっています。
大学公式サイトでも、
「高度な専門知識と技術を備えた人間性豊かな人材を育成する」
という理念を掲げています。
医療職には専門知識だけではなく、患者さんの不安を理解し、分かりやすく説明し、信頼関係を築く力も必要です。
そのため奥羽大学では、国家資格取得につながる専門教育に加えて、医療人として必要となる人間性の育成も重視しています。
奥羽大学の学部・学科
奥羽大学には、
| 学部 | 学科 | 修業年限 | 目指す主な資格 |
|---|---|---|---|
| 歯学部 | 歯学科 | 6年 | 歯科医師 |
| 薬学部 | 薬学科 | 6年 | 薬剤師 |
があります。
歯学部と薬学部では目指す職業が異なるため、
「医療系に進みたい」
だけで志望学部を決めるのではなく、
「歯科医師として患者さんを支えたいのか」
「薬剤師として薬物療法を支えたいのか」
まで考えることが重要です。
奥羽大学歯学部とは?
6年間で歯科医師を目指す
奥羽大学歯学部では、6年間を通して歯科医師として必要となる知識・技術を段階的に学びます。
大学公式サイトでは、講義で学んだ知識を実習で確認し、さらに附属病院での臨床実習へとつなげる系統的な6年間の一貫教育を実施しています。
歯科医師というと、
「虫歯を治療する人」
というイメージが強いかもしれません。
しかし現在の歯科医療は、
虫歯
歯周病
入れ歯
インプラント
歯科矯正
口腔外科
予防歯科
高齢者歯科
摂食・嚥下
など非常に幅広い分野に関係します。
高齢化が進む社会では、口腔環境と全身の健康との関係も重視されており、歯科医師には幅広い医学的知識が求められます。
歯学部で取得できる資格
奥羽大学歯学部の正規課程を修了すると、
学士(歯学)
の学位が授与され、
歯科医師国家試験受験資格
を取得できます。
ただし、大学を卒業しただけで歯科医師として働けるわけではありません。
卒業後に歯科医師国家試験を受験し、合格して歯科医師免許を取得する必要があります。
さらに、診療に従事する歯科医師には1年以上の臨床研修が義務付けられています。奥羽大学でも、国家試験合格後は臨床研修歯科医として研修へ進む学生が中心です。
歯学部卒業後の進路
臨床研修終了後には、
歯科医院勤務
病院勤務
歯科医院開業
大学教員
研究機関
行政機関
大学院進学
などさまざまな進路があります。
将来的に、
矯正歯科
口腔外科
小児歯科
歯周病
補綴
など特定分野の専門性を高めていくことも可能です。
奥羽大学には大学院歯学研究科も設置されているため、臨床だけでなく研究者・教育者を目指す進路もあります。
奥羽大学には歯学部附属病院がある
歯学部を選ぶ際には、臨床実習の環境も重要です。
奥羽大学には歯学部附属病院があり、学生は大学で学んだ基礎医学・歯科医学の知識を臨床実習へつなげていきます。
歯科医師は手技を伴う専門職です。
そのため、
「知識を覚える」
だけではなく、
知識→実習→臨床
という段階を踏んで技術を身につける必要があります。
歯学部志望者はオープンキャンパスに参加した際、附属病院や実習設備についても確認しておくとよいでしょう。
奥羽大学薬学部とは?
奥羽大学薬学部薬学科も6年制です。
6年間の正規課程を修了することで、
学士(薬学)
の学位と、
薬剤師国家試験受験資格
を取得できます。
薬剤師というと調剤薬局で薬を渡す仕事をイメージしがちですが、実際の仕事はそれだけではありません。
薬の飲み合わせ
副作用
服薬指導
医薬品情報
薬物治療
医薬品管理
などについて専門的な知識を持ち、患者さんの安全な薬物治療を支えます。
薬学部では1年次から専門教育
奥羽大学薬学部では、1年次から薬学の専門科目を学び始める教育体系が採用されています。
さらに各学年で薬学演習を設け、段階的に知識を積み重ねながら国家試験や実務へつながる力を身につけるカリキュラムとなっています。
薬学部では高校までの化学・生物などの知識が大学の専門科目につながります。
「受験で使わないから化学は必要ない」
と考えるのではなく、大学入学後まで見据えて理科の基礎を身につけておくことが重要です。
薬剤師の就職先は薬局だけではない
奥羽大学薬学部卒業後の進路としては、
病院
薬局・ドラッグストア
製薬会社
CRO・SMO
食品・環境関連企業
教育・研究機関
薬事行政
などがあります。
例えば病院薬剤師なら、医師・看護師などと連携して患者さんの薬物治療を支えます。
製薬会社では、
研究
開発
製造
MR
などの仕事があります。
また、薬剤師の専門知識を生かして行政機関で働く道もあります。
奥羽大学薬学部の主な就職先
大学が公表している就職データでは、
福島赤十字病院
寿泉堂綜合病院
総合南東北病院
東北大学医学部附属病院
などの病院のほか、
アインホールディングス
ウエルシア薬局
カワチ薬品
など、薬局・ドラッグストアへの就職実績も確認できます。
薬学部卒業後の進路は比較的明確ですが、
病院薬剤師になりたいのか
地域の調剤薬局で働きたいのか
製薬会社へ進みたいのか
によって大学時代に力を入れることも変わります。
奥羽大学の偏差値は?
受験生が特に氣になるのが、
「奥羽大学 偏差値」
でしょう。
2027年度入試向け河合塾Kei-Netでは、一般選抜のボーダー偏差値は、
| 学部 | ボーダー偏差値 |
| 歯学部 | BF |
| 薬学部 | 35.0 |
とされています。
一方、2026年度の進研模試データを使用するベネッセ・マナビジョンでは、
歯学部44
薬学部44
が目安として掲載されています。
予備校によって数値に差があるため、一つの偏差値だけで入試難易度を判断しないことが重要です。
BFとは?「誰でも入れる」という意味ではない
河合塾で歯学部に表示されるBFとは「ボーダーフリー」のことです。
これは、合格可能性50%となる明確な偏差値ラインを設定できない場合に表示されるもので、
「勉強しなくても必ず合格できる」
という意味ではありません。
特に奥羽大学の場合、入試を突破した後に6年間の専門教育があります。
そして最終的には、
歯学部→歯科医師国家試験
薬学部→薬剤師国家試験
が待っています。
したがって大学選びでは、
「入れるかどうか」より「6年間学び続けられるか」
を見ることが非常に重要です。
奥羽大学の入試
2027年度入試では、
学校推薦型選抜
総合型選抜
特待生選抜
一般選抜
など複数の選抜方式が用意されています。
さらに2027年度入試からはWeb出願が導入されています。
一般選抜や特待生選抜では、英語・数学・理科などの学力に加え、面接も重視されます。特待生選抜では英語、数学、物理・化学・生物から1科目、面接を組み合わせて選抜します。
医療系大学らしく、
学力+医療人としての適性
を見る入試と考えるとよいでしょう。
奥羽大学の入試倍率
2026年度入試では、歯学部全体で、
志願者140人
受験者131人
合格者95人
となりました。
薬学部では、
志願者98人
受験者96人
合格者70人
でした。
一般一期だけを見ると、
歯学部は受験者29人・合格者28人、
薬学部は受験者18人・合格者17人
となっています。
ただし倍率は年度・入試方式によって変動するため、前年だけを見て「入りやすい」「難しい」と判断しないようにしましょう。
特待生選抜にも注目
奥羽大学では特待生選抜入試も実施されています。
2026年度入試では、歯学部・薬学部とも複数回の特待生選抜が行われ、多くの志願者が受験しています。
また、学校推薦型・総合型・一般選抜などで合格して入学手続きを済ませた学生でも、条件を満たせば特待生選抜へ出願できる仕組みが2027年度要項で示されています。
歯学部・薬学部は6年間通うため、学費負担は大きくなります。
学力に自信のある受験生は、通常の合格だけでなく特待生合格も視野に入れて受験計画を立てるとよいでしょう。
奥羽大学歯学部の学費
歯学部の学費は、
入学金:50万円
年間授業料:350万円
で、初年度学費は400万円です。
単純計算すると、6年間の入学金・授業料は、
2,150万円
となります。
さらに父兄会費・学友会費などが必要です。
また大学公式サイトの概算では、6年間の教科書費・実習器材費は合計約220万9,680円とされています。特に3・4年次は実習器材費が大きくなるため注意が必要です。
したがって歯学部を検討する場合には、授業料だけでなく6年間の総費用を保護者と早い段階から確認しましょう。
奥羽大学薬学部の学費
薬学部は、
入学金:20万円
年間授業料:150万円
で、初年度学費は170万円です。
6年間の入学金・授業料を単純計算すると、
920万円
となります。
さらに父兄会費・学友会費などが必要です。
大学公式サイトが示す6年間の教材費概算は29万9,910円で、5年次の実務実習費については大学が負担するとされています。
歯学部と薬学部では学費が大きく異なるため、学部選択時には費用面も十分確認しましょう。
奥羽大学の国家試験対策
歯学部・薬学部ともに、最終目標となる国家資格を取得するためには国家試験合格が必要です。
歯学部では6年間で講義・実習・附属病院での臨床実習を積み重ね、歯科医師国家試験へ進みます。大学も国家試験合格に向けた支援を行っています。
薬学部でも、各学年に薬学演習を設け、1~3年次から学年ごとの学修内容を確認し、4~6年次にはそれまで学んだ内容を統合していくカリキュラムとなっています。
医療系大学を比較するときには、
入試偏差値だけでなく、進級・卒業・国家試験までを見る
ことが重要です。
奥羽大学のアクセス
奥羽大学の最寄り駅は、
JR磐越西線「郡山富田駅」
です。
郡山富田駅から大学までは徒歩約3分と、鉄道利用では非常にアクセスしやすい立地です。
郡山駅から郡山富田駅までは約5分。
また郡山駅前から路線バスを利用する場合には、奥羽大学まで約11~23分程度です。
新幹線では、
仙台駅から郡山駅まで約35分、
大宮駅から約51分、
東京駅から約77分
という目安が大学公式サイトで示されています。
そのため福島県内だけでなく、東北・関東方面からの進学も検討できます。
奥羽大学に向いている人
奥羽大学は特に次のような高校生に向いています。
歯科医師になりたいという目標が明確な人
薬剤師を目指している人
6年間継続して専門分野を学べる人
化学・生物など理科に興味がある人
患者さんと直接関わる医療職を目指したい人
福島県・東北地方で医療に貢献したい人
特待生選抜を活用して医療系大学を目指したい人
反対に、
「何となく医療系なら就職に強そう」
という理由だけで進学するのはおすすめできません。
歯科医師も薬剤師も専門性と責任の大きい職業だからです。
奥羽大学を目指す高校生の勉強法
奥羽大学を目指す場合、高校時代から特に重視したいのが、
英語
数学
化学
生物
です。
大学のアドミッション・ポリシーでも、薬学部では国語・英語・数学の基礎学力と、物理・化学・生物のうち少なくとも1科目の内容を身につけていることが望ましいとされています。
医療系大学の場合、
「入試問題に出るか」
だけではなく、
「大学に入ったあと必要になるか」
で勉強を考えることが重要です。
高1・高2から奥羽大学を目指すなら
高校1・2年生では、まず学校の授業と定期テストを大切にしましょう。
推薦型選抜を考える場合、高校の成績も重要です。
特に理系科目は、
「分からない単元をそのままにしない」
ことが大切です。
数学や化学は積み重ね型の教科なので、基礎部分が抜けると高3になってから苦労します。
また早い段階から、
歯科医師とはどのような仕事なのか。
薬剤師とはどのような仕事なのか。
を調べておきましょう。
高3から奥羽大学を目指すなら
高校3年生では、まず受験方式を決めます。
一般選抜・特待生選抜を考えるなら、
英語
数学
理科
を中心に基礎・標準問題を確実に解ける状態をつくりましょう。
また、医療系大学では面接対策も重要です。
「なぜ歯科医師になりたいのか」
「なぜ薬剤師になりたいのか」
「なぜ奥羽大学なのか」
「将来どのような医療人になりたいのか」
を自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
オープンキャンパスには参加しよう
奥羽大学ではオープンキャンパスを実施しており、2026年度も8月22日、2027年3月20日などの日程が案内されています。
歯学部・薬学部では、
大学の雰囲氣だけでなく、
実習設備
附属病院
研究環境
国家試験対策
特待生制度
学費
学生生活
などを直接確認することが重要です。
過去のオープンキャンパスでは、歯科矯正の体験や薬を作る実習体験なども実施されています。
「6年間ここで学び続けられるか」
という視点で大学を見てみましょう。
奥羽大学を志望する際の注意点
奥羽大学を選ぶときに最も重要なのは、
「偏差値だけで決めないこと」
です。
歯学部・薬学部は、合格して終わりではありません。
6年間の専門教育を受け、
進級し、
実習を乗り越え、
卒業し、
国家試験に合格する
必要があります。
特に歯学部では6年間の学費・教材費も大きいため、進学前に経済的な計画を立てることも非常に重要です。
「入れそうだから」
ではなく、
「歯科医師・薬剤師として働く覚悟があるか」
まで考えて進学しましょう。
まとめ|奥羽大学は歯科医師・薬剤師を目指す6年制医療系大学
奥羽大学は、福島県郡山市にある私立の医療系大学です。
現在は、
歯学部歯学科
薬学部薬学科
の2学部を設置しており、どちらも6年間の専門教育を行っています。
歯学部では、
歯科医師国家試験受験資格
を取得し、国家試験合格後は1年以上の臨床研修を経て歯科医師としてのキャリアをスタートします。
薬学部では、
薬剤師国家試験受験資格
を取得でき、病院、薬局・ドラッグストア、製薬会社、行政、研究機関など幅広い進路があります。
2027年度入試向け河合塾ボーダーでは、
歯学部:BF
薬学部:35.0
が一つの目安です。
しかし奥羽大学を志望する際、本当に大切なのは偏差値だけではありません。
歯科医師として患者さんの口腔の健康を守りたい。
薬剤師として安全な薬物治療を支えたい。
そのために6年間学び続け、国家試験を突破する覚悟があるか。
ここまで考えることが重要です。
さらに、歯学部では入学金・授業料だけで6年間約2,150万円、薬学部では約920万円が一つの目安になるため、学費や特待生制度まで含めて進学計画を立てる必要があります。
高校1・2年生なら、数学・英語・化学・生物などの基礎を丁寧に積み重ねること。
高校3年生なら、自分に合った入試方式を決め、一般選抜・特待生選抜などに向けた学力対策と面接対策を並行して進めること。
そしてオープンキャンパスでは、
「合格できる大学か」ではなく、「6年間学び、国家資格を取得したいと思える大学か」
という視点で奥羽大学を確認してみましょう。
奥羽大学への合格はゴールではありません。
その先にある歯科医師・薬剤師としてのキャリアまで見据えて大学を選ぶことが、後悔しない進路選択につながります。

