偏差値・入試・学費・国家試験・就職・災害看護まで
北海道で看護師を目指して大学進学を考えている高校生にとって、特徴的な進学先の一つが日本赤十字北海道看護大学です。
日本赤十字北海道看護大学について調べている受験生・保護者の中には、
「日本赤十字北海道看護大学の偏差値はどのくらい?」
「日本赤十字看護大学とは違う大学?」
「赤十字の大学にはどんなメリットがある?」
「看護師だけでなく保健師も目指せる?」
「助産師になることはできる?」
「災害看護を本格的に学べる?」
「国家試験の合格率や就職状況は?」
「2027年度入試では何が変わる?」
といった疑問を持つ人も多いでしょう。
日本赤十字北海道看護大学は、北海道北見市にある看護学部看護学科を中心とした看護系大学です。学校法人日本赤十字学園が運営する大学であり、赤十字が掲げる人道の理念を基盤として、医療・保健だけでなく、災害救護や国際救援にも対応できる看護専門職の育成を目指しています。
特に注目したいのが、災害看護・寒冷地災害への取り組み、赤十字ネットワーク、看護師・保健師国家試験、大学院での助産師養成です。
この記事では、日本赤十字北海道看護大学の特徴、偏差値、2027年度入試、資格、国家試験、就職、学費、災害看護、キャンパスまで、受験生・保護者向けに詳しく解説します。
日本赤十字北海道看護大学とは?
日本赤十字北海道看護大学は、北海道北見市曙町664番地1にキャンパスを置く私立大学です。2026年度公表データでは、看護学部看護学科の入学定員は100名、収容定員は400名となっています。
大学を運営するのは学校法人日本赤十字学園です。
日本赤十字北海道看護大学は同学園が運営する看護大学として設置され、赤十字の「人道」の理念に基づき、
医療
保健
災害救護
国際救援
などの分野で活躍できる看護専門職の育成を目的としています。
一般的な看護大学でも看護師に必要な専門教育は行われますが、日本赤十字北海道看護大学には、さらに**「赤十字」という教育基盤**があることが大きな特徴です。
日本赤十字北海道看護大学の特徴①「人道」を基盤に看護を学ぶ
赤十字について考えるうえで重要なのが「人道」という考え方です。
看護師は病氣やケガだけを見る仕事ではありません。
患者が、
どんな不安を抱えているのか。
どのような家庭環境にいるのか。
どんな人生を送ってきたのか。
災害や事故によってどのような状況に置かれているのか。
まで理解し、一人ひとりを人間として尊重する必要があります。
日本赤十字北海道看護大学では、高度な看護知識・技術に加え、人の痛みを理解し、互いに支え合える看護職の育成を掲げています。
「資格を取るためだけの看護教育」ではなく、看護職としてどのように人と向き合うのかまで考えたい人にとって、赤十字の理念は大学選びの重要なポイントになります。
看護学部看護学科|看護師を目指す4年間
日本赤十字北海道看護大学の学部は看護学部看護学科です。
大学では、
人体の構造と機能
病氣と治療
基礎看護
成人看護
老年看護
小児看護
母性看護
精神看護
地域・在宅看護
公衆衛生看護
災害看護
など、看護師として必要になる幅広い分野を学びます。
看護師というと、
「医師の指示に従って処置を行う人」
というイメージを持つ高校生もいるかもしれません。
しかし実際には、
患者の状態を観察する。
異常の兆候を発見する。
患者・家族の不安を聞く。
療養生活を支援する。
医師や他職種へ患者情報を伝える。
退院後の生活まで考える。
というように、看護師自身の判断力やコミュニケーション能力が求められます。
そのため大学4年間では、医学知識だけでなく、**「人を見る力」「考える力」「伝える力」**も鍛えていきます。
看護師だけでなく保健師も目指せる
日本赤十字北海道看護大学では、大学で所定の課程を修了することで看護師国家試験受験資格を取得できます。
さらに公衆衛生看護に関する課程を履修することで、保健師国家試験受験資格を目指すこともできます。大学公式の学生便覧でも、学部で取得できる国家試験受験資格として看護師と保健師が示されています。
保健師は、病院で病氣になった人を支えるだけではありません。
自治体や保健所などで、
乳幼児健診
高齢者支援
生活習慣病予防
健康相談
感染症対策
地域住民への健康教育
などを行います。
「病氣になった人を看護するだけでなく、地域全体の健康づくりに関わりたい」という高校生には、保健師という進路もあります。
助産師を目指すなら大学院という選択肢
将来、助産師を目指したい人にも日本赤十字北海道看護大学は注目したい大学です。
学部卒業後の大学院看護学研究科には助産学分野・助産師養成課程があり、修了者は助産師国家試験受験資格を取得できます。
助産師は、
妊娠
出産
産後
新生児
育児
など、女性と家族の人生に深く関わる専門職です。
つまり日本赤十字北海道看護大学では、
学部で看護師を目指す
↓
大学院で助産師を目指す
という進路設計も可能です。
「高校生の時点では看護師を目指しているが、将来的には助産師にも興味がある」という人は、大学院まで含めて大学を比較するとよいでしょう。
日本赤十字北海道看護大学最大の特色「災害看護」
日本赤十字北海道看護大学を他の看護大学と比較するとき、特に注目してほしいのが災害看護です。
大学には2015年に災害対策教育センターが開設されました。ここでは赤十字ネットワークを活用しながら、
災害看護
災害医療
寒冷地型災害
防災・減災教育
災害時支援
などに関する研究・教育を行っています。
災害時には、普段の病院とはまったく異なる環境で看護を行う必要があります。
電気が使えない。
水が不足している。
医療資材が限られている。
避難所に多くの人が集まる。
患者の情報が十分に分からない。
このような状況で、限られた人員と物資を使いながら被災者の命と健康を守る必要があります。
日本赤十字北海道看護大学では、災害看護論などを通して、災害という特殊な状況下で必要となる医療・看護、避難所生活で生じる健康課題、防災・減災などについて学べます。
北海道・北見だから学べる「寒冷地災害」
さらに特徴的なのが、寒冷地災害への取り組みです。
大学がある北見・オホーツク地域は冬の寒さが厳しく、その環境を活用して寒冷地における災害対応を研究しています。災害対策教育センターでは、冬期災害でも通用する対策を北海道だけでなく国内外へ発信することを目指しています。
実際に大学では「厳冬期災害演習」も行われており、過去にはマイナス17℃の環境で検証を行ったことも公表されています。
北海道では大雪、吹雪、停電などが発生すると、寒さそのものが生命を脅かす可能性があります。
こうした地域特性を実際の防災・災害看護教育につなげていることは、日本赤十字北海道看護大学ならではの特色です。
赤十字ネットワークを活用した学び
「赤十字の大学へ行くメリットは何ですか?」
という疑問を持つ人もいるでしょう。
一つの答えが、赤十字ネットワークです。
日本赤十字社は全国で医療・災害救護など幅広い活動を行っています。
日本赤十字北海道看護大学では、災害対策教育センターの活動においても、赤十字救護訓練への参加、自治体との協働教育、災害時支援、防災教育などを実施しています。
看護師として病院で働くことはもちろん、
「将来は災害救護に携わりたい」
「赤十字病院で働きたい」
「国際的な人道支援にも関心がある」
という高校生にとって、大学の理念や教育環境との相性は非常に重要です。
看護師国家試験の合格率は?
看護系大学を選ぶ際には、偏差値以上に確認してほしいのが看護師国家試験の合格実績です。
日本赤十字北海道看護大学の2024年度(令和6年度)看護師国家試験は、
受験者81名
合格者79名
合格率97.5%
でした。
同年度の全国合格率95.9%を上回っています。
過去には、
2023年度:100%
2022年度:96.2%
2021年度:99.0%
という実績も公表されています。
看護系大学では、大学に合格することが最終目的ではありません。
その後、
4年間の専門教育
臨地実習
卒業
国家試験
を乗り越えて初めて看護師として働くことができます。
したがって大学選びでは、入試難易度と国家試験実績を分けて考えることが重要です。
保健師国家試験の実績
保健師国家試験についても実績が公表されています。
令和6年度は、
受験者19名
合格者18名
合格率94.7%
でした。
さらに令和3~5年度は3年連続で**合格率100%**を記録しています。
看護師+保健師という複数資格を視野に入れている人は、こうした国家試験実績も確認しておきましょう。
日本赤十字北海道看護大学の偏差値・難易度
「日本赤十字北海道看護大学 偏差値」は受験生がよく検索するキーワードです。
2027年度入試について、河合塾提供の入試難易度情報では、看護学部看護学科は**偏差値BF、大学入学共通テスト得点率42%**が目安として掲載されています。
ただし、「BF=誰でも合格できる」という意味ではありません。
BFは模試データ上で明確なボーダーラインを設定できないことを示す区分であり、入試には実際に選考があります。
さらに2027年度の日本赤十字北海道看護大学は、
総合型選抜
学校推薦型選抜
一般型選抜
大学入学共通テスト利用選抜
など複数方式を用意しています。
看護系大学では、入学後の専門学習も重要なので、
「合格できるか」だけでなく「入学後に看護学を学び続けられる基礎学力があるか」
という視点を持ちましょう。
2027年度入試|入試方式がさらに多様化
2027年度入試では、総合型選抜がⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期に分けて実施されるほか、学校推薦型選抜、一般型選抜A・B日程、大学入学共通テスト利用選抜などが設定されています。
主な出願時期は、
総合型選抜Ⅰ期:2026年9月1日~9月25日
学校推薦型選抜前期:2026年10月30日~11月6日
一般型選抜A日程:2027年1月6日~1月21日
一般型選抜B日程:2027年2月16日~3月5日
などです。
さらに総合型選抜Ⅰ期では、2027年度は個人面接が選考科目として示され、出願資格には高校の学習成績の状況3.5以上などの条件があります。
推薦・総合型を考える高校1・2年生は、定期テストや評定を早い段階から意識しておきましょう。
赤十字6看護大学連携併願とは?
2027年度入試で特徴的なのが、
大学入学共通テスト利用選抜(赤十字6看護大学連携併願)
です。
赤十字系看護大学の連携を活用した入試制度であり、日本赤十字北海道看護大学だけでなく、赤十字系列の大学を幅広く検討したい受験生には注目したい制度です。
「北海道だけに限定せず、赤十字系の看護大学へ進学したい」という人は、通常の一般選抜・共通テスト利用選抜だけでなく、この制度も確認しておきましょう。
学費・特待生制度
日本赤十字北海道看護大学では、学費だけでなく、特待生・奨学金制度も整備しています。
一般型選抜の成績優秀者2名については、初年度前期授業料60万円を免除する入学時特待生制度があります。
また2~4年次についても、前年度の成績上位者を対象に、各学年4名、年間32万5,000円を免除する制度があります。
大学公式サイトでは、令和6年度実績で在学生の91%が何らかの奨学金を利用しているとしています。
看護系大学では授業料だけでなく、
教科書
実習用品
ユニフォーム
実習交通費
一人暮らしの場合の住居費
なども必要になります。
北見市外から進学する場合は、4年間の生活費まで含めて資金計画を立てましょう。
日本赤十字北海道看護大学に向いている人
日本赤十字北海道看護大学は、特に次のような高校生に向いています。
看護師を本氣で目指したい人
看護学に特化した環境で4年間専門的に学べます。
看護師と保健師の両方を視野に入れたい人
学部で両方の国家試験受験資格を目指せる環境があります。
災害看護に興味がある人
災害対策教育センターがあり、赤十字救護や寒冷地災害などを実践的に学べます。
将来助産師を目指したい人
大学院の助産師養成課程へ進む選択肢があります。
赤十字の理念に共感できる人
総合型選抜でも、赤十字の理念に共感し、保健・医療・福祉や災害救護を担う意志が重視されています。
日本赤十字北海道看護大学を志望する高校生が今からやるべきこと
看護大学を志望するなら、まず生物・化学を中心とした理科の基礎を大切にしましょう。
大学では、
解剖生理学
病態
薬理
感染症
栄養
など、人体や病氣について専門的に学びます。
また看護師には国語力も欠かせません。
患者の話を正確に理解する。
自分の考えを相手へ伝える。
看護記録を書く。
多職種へ情報を共有する。
こうした仕事では、読解力・文章力・コミュニケーション力が必要です。
さらに日本赤十字北海道看護大学を志望するなら、赤十字の活動や災害看護について一度調べておくことをおすすめします。
「なぜ看護師なのか」
だけでなく、
「なぜ日本赤十字北海道看護大学なのか」
を説明できるようになるからです。
まとめ|日本赤十字北海道看護大学は「看護+災害+赤十字」を学べる大学
日本赤十字北海道看護大学は、北海道北見市にある看護系大学です。
最大の特徴は、単に看護師国家資格を目指すだけではなく、
看護
保健
災害看護
赤十字救護
寒冷地災害
地域医療
まで幅広く学べることです。
特に災害対策教育センターでは、北見という寒冷地の特性を活かした災害研究・教育を行っています。
日本は地震、豪雨、台風、大雪など多様な自然災害が起こる国です。
そのような社会において、
「平常時の看護」だけでなく「災害時にも人の命を守れる看護師」
を目指すことには大きな意味があります。
また学部では看護師・保健師を、大学院では助産師を目指す進路もあり、看護専門職として段階的にキャリアを広げることもできます。
大学選びでは偏差値だけを見るのではなく、
国家試験の実績はどうか。
どのような看護を学べるのか。
実習・災害教育は充実しているか。
将来どんな看護師になりたいのか。
まで考えることが重要です。
日本赤十字北海道看護大学を志望する2027年度受験生は、すでに公表されている総合型選抜・推薦型選抜・一般型選抜・共通テスト利用選抜の日程を確認し、自分に合った方式を早めに決めて準備を進めていきましょう。

