適性検査型入試の特徴・出題傾向・教科別対策から合格するための学習法まで詳しく紹介
兵庫県神戸市にある神戸大学附属中等教育学校は、全国でも珍しい「大学附属の国立中等教育学校」です。
一般的な私立中学校のような4教科型入試ではなく、適性検査型入試を採用していることが大きな特徴です。
そのため、
「算数だけをひたすら勉強する」
「社会の年号だけを暗記する」
という勉強では合格できません。
神戸大学附属中等教育学校では、
- 思考力
- 判断力
- 表現力
- 読解力
- 探究力
を総合的に評価しています。
近年の大学入試改革でも重視されている能力を、小学生の段階から測る問題が多く出題されます。
この記事では、2026年度入試の出題傾向をもとに、神戸大学附属中等教育学校の適性検査について詳しく解説します。
神戸大学附属中等教育学校とは?
神戸大学附属中等教育学校は、前期課程3年間・後期課程3年間を一貫して学ぶ国立の中等教育学校です。
神戸大学との連携を生かした探究活動が充実しており、
- 主体的な学び
- 協働的な学習
- 課題解決能力
- 論理的思考力
を育成しています。
学校からのメッセージにもあるように、
「広い視野」「深い思考」「高い理想」
を持つ生徒を育てることを目標としています。
そのため、入試でも単なる知識量ではなく、「知識を活用する力」が重視されています。
2026年度 適性検査概要
適性検査日
1月19日
合格発表
1月22日
試験時間・配点
- 数理探究 50分(100点)
- 自然環境 または 市民社会 50分(100点)
- 言語表現 50分(100点)
※自然環境・市民社会はいずれかを選択して受検します。
合計300点満点
一般的な4教科入試とは異なり、「教科横断型」の出題が特徴です。
神戸大学附属中等教育学校が求める受験生
学校の教育理念や出題方針から読み取れるのは、
「自ら考え、他者に伝えられる生徒」
を求めているということです。
学校からのメッセージには、
「多くの知識を知っているだけではなく、その知識を活用できること」
が重要であると書かれています。
つまり、
覚える勉強
↓
考える勉強
↓
説明する勉強
へレベルアップすることが必要になります。
数理探究の出題傾向と対策
小問集合+長文問題
数理探究では、
最初に
計算力
正確な処理能力
を見る小問が出題されます。
その後、
長文問題
会話形式
グラフ
資料読み取り
などが続きます。
思考力重視
難しい公式を知っている必要はありません。
むしろ、
条件整理
情報の読み取り
考え方の整理
が重要になります。
記述問題
神戸大学附属では、
「なぜそう考えたのか」
を書く問題が多く出題されます。
途中式だけではなく、
説明を書く練習が必要です。
数理探究対策
おすすめは
- 適性検査問題集
- グラフ問題
- 資料読み取り
- 条件整理
- 記述練習
です。
解法を暗記するより、
考え方を説明できるようになりましょう。
言語表現の出題傾向と対策
長文読解
言語表現では、
長文を読み、
内容を理解し、
自分の考えを書く問題
が中心になります。
発展問題
本文だけではなく、
自分の経験
身近な出来事
似た内容
などについても問われます。
知識だけでは解けません。
記述が中心
設問は
- 選択問題
- 抜き出し
- 短文記述
- 60〜70字程度の記述
まで幅広く出題されます。
漢字・知識問題
毎年、
漢字
熟語パズル
百人一首
俳句
など、
小学校で学ぶ知識問題も出題されています。
言語表現対策
毎日
- 読書
- 要約
- 作文
- 記述
- 漢字
を続けることが重要です。
文章を書く習慣が大きな武器になります。
自然環境の出題傾向と対策
自然環境は、
理科を中心とした適性検査です。
資料読み取り
特徴は、
長文
表
グラフ
図
などを読みながら考える問題です。
知識だけでは解けません。
記述・作図
解答形式は
- 記述
- 作図
などが多くあります。
説明する力が必要です。
身近な自然
植物
天気
環境
エネルギー
生き物
など、
身近な出来事から出題されます。
ニュースや自然に興味を持ちましょう。
自然環境対策
おすすめは
- 理科資料集
- 実験観察
- グラフ問題
- 記述練習
です。
自分の考えを2~3行でまとめる練習を行いましょう。
市民社会の出題傾向と対策
市民社会では、
社会科を中心とした適性検査になります。
記述が多い
25問前後が出題されます。
記述問題が多く、
資料を見ながら考える問題もあります。
分野横断
地理
歴史
公民
時事問題
が混ざって出題されます。
一つだけ勉強しても対応できません。
初見資料
初めて見る
グラフ
写真
統計
新聞記事
などを読み取り、
自分で考える問題が特徴です。
市民社会対策
おすすめは
- 新聞を読む
- ニュースを見る
- 資料集
- 地図帳
- 過去問
です。
日頃から
「なぜそうなるのか」
を考える習慣が重要です。
神戸大学附属中等教育学校の適性検査で求められる力
神戸大学附属中等教育学校の適性検査は、一般的な中学受験とは大きく異なります。難しい計算や専門的な知識を問うというよりも、与えられた情報を整理し、自分の考えを論理的にまとめる力が重視されます。
たとえば、長い文章や複数の資料を読み比べて必要な情報を抜き出したり、会話文から条件を整理したり、グラフや表を根拠に自分の考えを記述したりする問題が数多く出題されます。
つまり、「知識がある」だけではなく、「知識をどう使うか」が問われる入試なのです。
合格する受験生に共通する特徴
神戸大学附属中等教育学校に合格する受験生には、いくつかの共通点があります。
第一に、読解力が高いことです。適性検査では長文や資料が多く出題されるため、文章を素早く正確に読み取る力が必要です。
第二に、記述力・表現力があることです。答えだけを書くのではなく、「なぜそのように考えたのか」を筋道立てて説明できる受験生は大きな強みになります。
第三に、普段から社会や自然への興味を持っていることです。ニュースや身近な出来事に関心を持ち、自分なりの考えを持つ習慣が、適性検査での発想力につながります。
効果的な学習スケジュール
小学5年生まで
- 国語の読解力を鍛える
- 算数の基礎計算を徹底する
- 理科・社会の基本事項を理解する
- 読書や新聞を読む習慣を身につける
小学6年前半
- 適性検査型問題集に取り組む
- グラフ・資料の読み取りを練習する
- 記述問題を毎週解く
- 作文や要約を継続する
夏休み以降
- 過去問演習を繰り返す
- 制限時間を意識した実戦練習
- 添削指導を受けながら記述力を磨く
- 時事問題や環境問題にも目を向ける
このように「知識の習得」と「活用」の両方を意識した学習を進めることが大切です。
神戸大学附属中等教育学校合格へのポイント
神戸大学附属中等教育学校の適性検査では、「覚えた知識を再現する力」よりも、「知識を使って考え、相手に伝える力」が評価されます。
学校が求めるのは、将来、大学で研究を進めたり、社会で課題を解決したりできる資質を持った生徒です。そのため、小学校で学ぶ内容を確実に理解したうえで、それらを結び付けて考える力や、他者に分かりやすく説明する力を養うことが合格への近道となります。
まとめ
神戸大学附属中等教育学校は、全国でも特色ある適性検査型入試を実施する国立中等教育学校です。
入試では、数理探究・言語表現・自然環境または市民社会を通して、思考力・判断力・表現力・探究力が総合的に評価されます。難問を数多く解く力よりも、資料を読み取り、自分の考えを論理的に表現する力が重要です。
日頃から本を読み、新聞やニュースに触れ、身近な自然や社会の出来事に興味を持ちながら学習を積み重ねることが、神戸大学附属中等教育学校合格への最も確実な道となるでしょう。

