偏差値・入試・共通テスト・国家試験・就職・学費を徹底解説
神戸市看護大学は、兵庫県神戸市にある看護学を専門とする公立大学です。
看護師を目指す高校生にとって、
「神戸市看護大学の偏差値はどのくらい?」
「共通テストでは何割くらい必要?」
「看護師国家試験の合格率は?」
「保健師や助産師も目指せる?」
「就職先は神戸市内の病院が多い?」
「公立大学なので学費は安い?」
「どのような受験対策をすればいい?」
といった疑問があるでしょう。
神戸市看護大学の大きな特徴は、単に看護師国家試験の合格を目指すだけではなく、人を身体・心理・社会的側面から総合的に理解し、地域社会の保健・医療・福祉に貢献できる看護専門職を育成していることです。
また、実習室やシミュレーターを活用した実践的な教育、少人数による演習、クラス担任制度など、看護を初めて学ぶ学生を支える環境も整っています。
この記事では、神戸市看護大学の特徴から偏差値・難易度、入試、国家試験、資格、就職、学費、受験対策まで、受験生・保護者向けに詳しく解説します。
神戸市看護大学とは?
神戸市看護大学は、兵庫県神戸市西区学園西町にキャンパスを置く公立大学です。
看護学部看護学科を設置し、看護師を中心として、地域の保健・医療・福祉を担う専門職の育成を行っています。
神戸市看護大学が重視しているのは、
「人間を全体としてとらえる力」
です。
患者を単に「病氣を持つ人」として見るのではありません。
身体の状態だけでなく、
- 心理状態
- 家族関係
- 生活環境
- 社会との関係
- 年齢
- 生活習慣
- 地域とのつながり
などを含め、その人全体を理解したうえで看護する力を育てます。
医療が高度化し、高齢化が進む現代社会では、病院の中だけではなく、地域、在宅、福祉施設など幅広い場で看護職が必要とされています。
その意味でも、神戸市看護大学は**「地域につながる看護」**を学ぶ大学として注目できます。
神戸市看護大学の看護学部・看護学科
神戸市看護大学の学部は、
看護学部 看護学科
です。
看護学に特化した大学だからこそ、4年間を通して段階的に専門性を高めていくカリキュラムになっています。
大学では看護学だけをいきなり勉強するわけではありません。
4年間の学士課程を通じて、看護学の基礎となる幅広い教養や関連分野の知識を学びながら、専門教育として看護実践に必要な知識と基本技術を身につけていきます。
神戸市看護大学の4年間の学び
1年次|看護を学ぶための基礎を作る
大学に入学した直後から高度な医療技術を学ぶわけではありません。
まず、
「人間とは何か」
「健康とは何か」
「看護とは何か」
という基本的な考え方を学びます。
人体の仕組み、疾病、心理、社会など、看護を理解するために必要な基礎知識も身につけていきます。
高校までの勉強から大学の専門教育へ移行する重要な時期です。
2年次|専門的な看護技術を身につける
学年が進むと、看護技術についてより具体的に学びます。
例えば、
- 血圧・脈拍などの観察
- 清潔援助
- 移動援助
- 酸素吸入
- 吸引
- 乳幼児のケア
など、実際の看護現場を想定した演習が増えていきます。
神戸市看護大学では、専門分野ごとに実習室が設けられ、シミュレーターなども活用されています。
学生同士が患者役と看護師役になって演習するなど、実際に身体を動かして身につける教育が特徴です。
3年次|病院・地域での実習が本格化
看護師になるためには、教室で知識を覚えるだけでは不十分です。
実際の患者と接し、
その人に必要な看護は何か
を考える力が必要になります。
そこで重要になるのが臨地実習です。
成人、小児、母性、精神、老年、地域など、さまざまな分野について実際の看護現場を経験しながら、大学で身につけた知識と技術を結びつけていきます。
4年次|4年間の学びを統合する
最終学年では、それまでに学んできた知識・技術・実習経験を統合し、
自分自身の看護観
を形成していきます。
国家試験対策も重要になる時期です。
同時に就職活動や、さらに専門性を深める大学院進学など、卒業後の進路についても具体的に考えていきます。
神戸市看護大学の強み① 実践的な看護教育
神戸市看護大学の特徴としてまず挙げたいのが、実践的な教育環境です。
看護師は知識だけでは務まりません。
患者の状態を観察し、判断し、安全にケアを実施する技術が必要です。
そのため大学では、専門分野ごとにさまざまな実習室を用意しています。
演習では少人数のグループワークを基本とし、実務経験を持つ複数の教員などから指導を受けます。
また、空き時間に自主練習して技術を高めることもできます。
「講義を聞いて覚えるだけではなく、実際にやりながら身につけたい」
という高校生には適した環境でしょう。
神戸市看護大学の強み② クラス担任制度
看護学科の勉強は決して簡単ではありません。
解剖、生理、疾病、薬理、看護技術、実習など、高校までとは異なる専門科目が一氣に増えます。
さらに実習では患者と向き合うため、精神的な負担を感じる学生もいます。
神戸市看護大学では、学生がスムーズに大学生活を送れるようクラス担任制を設けています。
約20人の学生に対して教員1人が担任となり、学習、生活、進路などについて相談できる仕組みです。
専門性の高い看護教育だからこそ、学生への個別的なサポートがあることは大きなメリットです。
神戸市看護大学の強み③ 看護師国家試験合格率
看護大学選びで多くの受験生・保護者が確認するのが、
国家試験合格率
です。
神戸市看護大学では、2025年度の国家試験において、
看護師
保健師
助産師
の全職種で**合格率100%**を達成しました。
大学によると、新卒・既卒を含め、3職種すべて100%となったのは兵庫県内で唯一です。
これは志望校を選ぶうえで非常に注目したい実績です。
ただし、国家試験は大学に入れば自動的に合格するものではありません。
授業、実習、日常的な復習、国家試験対策などを積み重ねた結果として高い合格実績につながっています。
看護師以外に保健師や助産師も目指せる?
看護に関係する代表的な国家資格には、
看護師
保健師
助産師
があります。
看護師は病院・診療所などを中心として患者の療養を支援します。
保健師は自治体や保健所、企業などで、地域住民や働く人の健康づくり・疾病予防などに関わります。
助産師は妊娠・出産・産後を中心として女性と家族を支援する専門職です。
神戸市看護大学では大学院にも看護学研究科が設置され、助産学実践コースを修了すると助産師国家試験受験資格を得られる仕組みがあります。
将来助産師まで視野に入れている人は、学部卒業後の大学院進学も含めて進路を考えるとよいでしょう。
神戸市看護大学の偏差値・難易度は?
神戸市看護大学を検索すると、
「神戸市看護大学 偏差値」
「神戸市看護大学 共通テスト」
「神戸市看護大学 難易度」
という検索が多く見られます。
ただし、公立大学の入試では偏差値だけで合否を判断することはできません。
重要なのは、
大学入学共通テスト+個別選抜
の総合点です。
さらに看護系大学の場合は、単なる学力だけでなく、
なぜ看護師になりたいのか
なぜ神戸市看護大学なのか
人と向き合う仕事についてどう考えているのか
という部分も重要になります。
「偏差値が届いたから受験する」という考え方ではなく、看護職への志望動機まで明確にしておく必要があります。
神戸市看護大学の入試倍率
神戸市看護大学では過去の入試データを公開しています。
2026年度入試では、
学校推薦型選抜
募集30人・志願120人
となりました。
一般選抜前期日程では、
募集55人・志願104人・受験99人・合格60人
でした。
一般選抜後期日程では、
募集10人・志願112人
となっています。
特に後期日程は募集人数に対して志願者が多くなりやすい点に注意が必要です。
倍率だけを見て志望校を変更するのではなく、
募集人数・志願者数・実際の受験者数・合格者数
をセットで見ることが重要です。
神戸市看護大学の入試対策
① 共通テスト対策を早めに始める
公立大学を目指す以上、共通テストは避けて通れません。
高校3年生の秋になってから本格的に共通テスト対策を始めるのでは遅くなる可能性があります。
高校1・2年生のうちから、
英語
数学
国語
を中心に基礎力を作りましょう。
共通テストでは単純な暗記だけではなく、文章や資料を読み取り、限られた時間の中で判断する力が必要です。
② 生物・化学を大切にする
看護学部に進学すると、
解剖学
生理学
病理学
薬理学
など、人体や疾病について専門的に学びます。
高校生の段階で生物・化学を理解しておけば、大学入学後の学習にもつながります。
「入試で使わないから勉強しない」
ではなく、
看護師になるための基礎知識
として学ぶことが重要です。
③ 国語力を鍛える
看護師に国語が重要なのか、と疑問に思う人もいるかもしれません。
しかし看護では、
患者の話を理解する
症状を整理する
記録を書く
他職種へ伝える
文章から情報を読み取る
という力が必要です。
その基礎になるのが国語力です。
受験勉強としてだけではなく、医療専門職として必要な能力だと考えてください。
④ 面接対策では自分の言葉で話す
看護系大学の面接で特に避けたいのが、
「人の役に立ちたいから看護師になりたい」
だけで終わることです。
もちろん、人の役に立ちたいという氣持ちは大切です。
しかし受験では、
なぜ医師ではなく看護師なのか
なぜ他の職種ではなく看護なのか
どのような看護師になりたいのか
なぜ神戸市看護大学なのか
まで掘り下げる必要があります。
自分自身の経験と結びつけ、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
神戸市看護大学の就職
看護学部卒業後の大きな進路は医療機関です。
特に神戸市看護大学の場合、神戸市という大都市に位置し、地域の医療機関との関わりを持ちながら看護教育を行っています。
さらに特徴的なのが、神戸市内就職者への奨励金制度です。
2023年3月以降の看護学部卒業生を対象として、卒業後に神戸市内の医療機関等へ就職し、所定の条件を満たした場合には、総額141,000円の奨励金が支給される制度があります。
「大学卒業後も神戸で看護師として働きたい」
という学生には注目したい制度です。
神戸市民病院機構を目指す選択肢
奨学金制度の中には、神戸市民病院機構による看護学生修学資金貸与制度もあります。
卒業後に、
神戸市立医療センター中央市民病院
神戸市立医療センター西市民病院
西神戸医療センター
神戸アイセンター病院
など、神戸市民病院機構で勤務する意思のある学生が対象となる制度です。
将来的に神戸市内の公的医療機関で働きたい高校生は、大学入学後の進路選択として覚えておくとよいでしょう。
神戸市看護大学の学費
神戸市看護大学は公立大学です。
授業料は、
年額535,800円
です。
また、入学金については居住要件などによって区分が設けられています。
大学では授業料・入学金の減免制度や、日本学生支援機構などの奨学金制度も利用できます。神戸市看護大学は国の「高等教育の修学支援新制度」の対象校です。
さらに、神戸市内の医療機関等に就職する卒業生には先ほど紹介した141,000円の奨励金制度もあります。
看護系私立大学と比較する場合には、
4年間の授業料
入学金
実習関連費
教材費
通学費
一人暮らしの場合の生活費
まで含めて比較しましょう。
神戸市看護大学のキャンパス
神戸市看護大学の所在地は、
兵庫県神戸市西区学園西町3丁目4番地
です。
キャンパスは約5万平方メートルの緑豊かな敷地にあり、イタリア・フィレンツェを思わせるデザインで統一された建物が配置されています。
看護大学というと病院のような無機質な校舎を想像する人もいるかもしれませんが、学生が4年間を過ごす学習環境としてキャンパス自体も特徴があります。
オープンキャンパスでは、教室だけではなく、
実習室
図書館
学生スペース
キャンパス全体の雰囲氣
まで確認するとよいでしょう。
神戸市看護大学に向いている人
神戸市看護大学は、特に次のような高校生に向いています。
人と関わることが好きな人
看護師は患者だけでなく、家族、医師、薬剤師、理学療法士など多くの人と関わります。
コミュニケーションを大切にできる人に向いています。
人の身体や健康に興味がある人
人体の構造、病氣、治療、健康管理などを4年間学びます。
「なぜ身体はこうなるのか」と考えることが好きな人には相性がよいでしょう。
実践的に学びたい人
看護学では講義だけではなく演習・実習が非常に重要です。
自分で身体を動かして技術を身につけることが好きな人に向いています。
神戸・兵庫で医療に携わりたい人
大学自体が地域医療とのつながりを重視しているため、将来的に神戸市や兵庫県内で看護職として活躍したい人には特に注目したい大学です。
看護師は「資格を取れば終わり」ではない
看護系大学を目指す高校生に、ぜひ考えてほしいことがあります。
それは、
「看護師国家試験に合格することはゴールではなくスタートである」
ということです。
医療は常に進歩しています。
新しい治療法、新薬、医療機器、感染症対策、在宅医療、AI・ICTなど、看護師になった後も学び続けなければなりません。
だからこそ大学4年間では、
「国家試験に出る知識を覚える」
だけではなく、
自分で考える力
患者を観察する力
情報を集める力
他者と協力する力
学び続ける力
を身につけることが重要です。
神戸市看護大学が人間を全体としてとらえる姿勢や、地域社会に貢献できる看護専門職の育成を重視しているのも、このためです。
高校1・2年生から神戸市看護大学を目指すなら
神戸市看護大学に興味を持った高校1・2年生は、まず学校の定期テストを大切にしましょう。
特に、
英語
数学
国語
生物
化学
を中心として基礎力を固めます。
さらに、医療や福祉についてニュースを見る習慣をつけることもおすすめします。
例えば、
高齢化
地域医療
医師・看護師不足
在宅医療
感染症
救急医療
少子化
認知症
などです。
これらは大学入学後に学ぶ内容にもつながります。
さらに推薦入試などを考える場合、面接で自分の意見を求められたときにも役立つでしょう。
まとめ|神戸市看護大学は「看護を専門的に学び、地域医療を支える人」を育てる大学
神戸市看護大学は、神戸市西区にある看護学専門の公立大学です。
看護学部看護学科では、4年間を通して基礎から専門的な看護技術まで段階的に学びます。
大きな特徴として、
実践的な演習環境
少人数での看護技術教育
クラス担任制度
地域医療とのつながり
高い国家試験合格実績
などが挙げられます。
特に2025年度国家試験では、看護師・保健師・助産師の全職種について合格率100%を達成しました。
さらに、神戸市内の医療機関等へ就職した卒業生を対象とした総額141,000円の奨励金制度も設けられています。
神戸市看護大学を志望する高校生にとって重要なのは、
「偏差値がどのくらいか」だけで大学を選ばないこと
です。
看護師は、人の生命や健康、そして人生そのものに関わる仕事です。
そのため、
なぜ看護師になりたいのか。
どのような看護師になりたいのか。
なぜ神戸市看護大学で学びたいのか。
という3つの問いについて、自分なりの答えを持つことが重要です。
そして受験勉強では、共通テストを突破するための英語・数学・国語などの基礎学力を高めるとともに、生物・化学など大学入学後の看護学につながる科目もしっかり勉強しておきましょう。
看護師国家試験に合格することは、看護師としてのゴールではありません。
そこから患者と向き合い、医療の進歩に対応し、地域社会を支える看護職として学び続けていくことになります。
「看護師になりたい」から、「どのような看護師になりたいのか」へ。
そこまで考えて大学を選ぶ高校生にとって、神戸市看護大学は有力な志望校の一つとなるでしょう。

