電気通信大学とは?AI・情報・ロボット分野で日本をリードする国立理工系大学を徹底解説・富士見市鶴瀬塾

電気通信大学(The University of Electro-Communications)は、東京都調布市にある国立大学です。一般的には「電通大(でんつうだい)」や「UEC」と呼ばれています。

「電通」と聞くと広告代理店の電通を思い浮かべる人もいますが、両者には一切関係がありません。

電気通信大学は、情報通信、人工知能(AI)、ロボット工学、電子工学、データサイエンス、量子技術など、最先端の理工系分野を学ぶことができる日本有数の工学系国立大学です。

近年では特にAI、情報工学、サイバーセキュリティ、ロボティクス分野で高い評価を受けており、「情報系なら電通大」と言われるほどの存在になっています。


日本で唯一の名前を持つ国立大学

電気通信大学には大きな特徴があります。

それは国立大学でありながら大学名に地名が入っていないことです。

例えば、

  • 東京大学
  • 京都大学
  • 千葉大学
  • 埼玉大学
  • 筑波大学

など、多くの国立大学には地域名が付いています。

しかし電気通信大学は全国で唯一、地名を付けない国立大学として設立されました。

これは、

「日本全国に開かれた大学をつくる」

という建学の精神を表しています。

つまり東京だけの大学ではなく、日本全体の情報通信技術の発展を担う大学として誕生したのです。


電気通信大学の歴史

電気通信大学のルーツは1918年に設立された

「無線電信講習所」

です。

当時はまだラジオや無線通信が最先端技術だった時代です。

日本の通信技術者を育成するために設立されました。

その後、

  • 官立無線電信講習所
  • 中央無線電信講習所

を経て、

1949年に現在の電気通信大学としてスタートしました。

つまり100年以上の歴史を持つ伝統校でもあります。


電気通信大学の理念

電気通信大学は次の3つを理念として掲げています。

① 万人のための先端科学技術

最先端の技術を社会全体の発展に役立てることを目指しています。

② 国際的研究者・技術者の育成

世界で活躍できるエンジニアや研究者を育てることを重視しています。

③ 社会との連携

研究だけで終わらず、実際の社会課題の解決に貢献することを目標としています。


学部構成

現在の電気通信大学は

情報理工学域

という一つの学域で構成されています。

その中で3つの「類」に分かれています。


Ⅰ類(情報系)

主な分野

  • AI
  • 情報工学
  • ソフトウェア
  • コンピュータサイエンス
  • データサイエンス
  • サイバーセキュリティ

など。

近年最も人気が高い分野です。

GoogleやMicrosoftなど世界的IT企業で活躍する卒業生も多数います。


Ⅱ類(融合系)

主な分野

  • 電子工学
  • 通信工学
  • 制御工学
  • 医療工学
  • 計測工学

など。

情報技術と工学を組み合わせた分野を学びます。

IoTやスマートシティ開発などにもつながる学問です。


Ⅲ類(機械・ロボット系)

主な分野

  • ロボット工学
  • 機械工学
  • 宇宙工学
  • システム工学

など。

近年注目される自動運転技術や産業ロボット開発にも直結する分野です。


AI・情報分野で圧倒的な強さ

現在の日本では

  • 東京大学
  • 東京科学大学(旧東京工業大学)
  • 電気通信大学

が情報系国立大学の代表格として知られています。

特にAI研究では非常に評価が高く、

  • 機械学習
  • 深層学習
  • 画像認識
  • 自然言語処理

などの研究が盛んです。

ChatGPTのような生成AIに関連する研究を行う研究室も多数あります。


ロボット研究が有名

電気通信大学はロボット研究でも世界的に有名です。

有名な研究例として

  • ヒューマノイドロボット
  • 災害救助ロボット
  • 医療支援ロボット
  • ドローン技術

などがあります。

ロボコンでも毎年上位に入る実力を持っています。


就職に強い大学

電気通信大学は企業からの評価が非常に高い大学です。

卒業生の多くが

  • ソニー
  • NTT
  • KDDI
  • NEC
  • 富士通
  • 日立製作所
  • パナソニック
  • 楽天
  • Google
  • Amazon
  • Microsoft

などの大手企業へ就職しています。

特に情報系・通信系企業からの評価は非常に高く、

「実践力がある」

という評価を受けています。


大学院進学率が高い

電気通信大学では学部卒業後に大学院へ進学する学生が非常に多いことでも有名です。

進学率は約70%前後と言われています。

これは研究開発職や技術職では大学院修了者が有利になるためです。

大学院では、

  • AI
  • 量子コンピューティング
  • 宇宙通信
  • ロボティクス
  • 情報ネットワーク

など最先端分野の研究が行われています。


国際交流も活発

電気通信大学は国際化にも力を入れています。

海外の大学との交流が盛んで、

  • アメリカ
  • イギリス
  • ドイツ
  • フランス
  • 中国
  • 韓国

など多くの大学と協定を結んでいます。

英語で研究発表を行う機会も多く、グローバルな技術者育成を目指しています。


電気通信大学に向いている生徒

次のような生徒には非常におすすめです。

情報系が好き

  • プログラミングが好き
  • AIに興味がある
  • ゲーム開発に興味がある

理工系が好き

  • 数学が得意
  • 物理が好き
  • 機械やロボットに興味がある

将来エンジニアになりたい

  • IT企業で働きたい
  • 研究者になりたい
  • 技術開発に携わりたい

電気通信大学の偏差値・難易度

電気通信大学は国立大学の中でも比較的難関に分類されます。

共通テストでは概ね7割~8割程度が目安となり、

全国の受験生の中でも理系上位層が集まります。

特に情報系人気の高まりから近年は志願者も増加しています。


まとめ

電気通信大学は、100年以上の歴史を持つ日本を代表する情報・通信・工学系の国立大学です。

AI、ロボット、情報工学、データサイエンス、宇宙通信など最先端分野の研究が盛んで、就職実績も非常に優れています。

近年の生成AIブームやDX(デジタルトランスフォーメーション)の流れを考えると、電気通信大学の価値はますます高まっています。

「情報系に進みたい」「AIを学びたい」「ロボット開発に携わりたい」「大手IT企業で活躍したい」という高校生にとって、電気通信大学は間違いなく全国トップクラスの魅力を持つ進学先の一つと言えるでしょう。