首都圏男子校中学入試結果を徹底分析!①

志願者数・倍率・実質倍率から見る人気校・難関校の動向と2026年度受験対策

2025年度の首都圏中学入試が終了し、多くの学校で志願者数や倍率が発表されました。

中学受験では「偏差値」だけで学校を選ぶのではなく、倍率・受験者数・実質倍率を正しく理解することが非常に重要です。

例えば、同じ偏差値帯の学校でも、

  • 志願者数が急増している学校
  • 倍率が高くなっている学校
  • 合格者を多く出す学校
  • 実際には入りやすい学校

など、大きな違いがあります。

この記事では、2025年度男子校入試結果をもとに、

  • 人気校ランキング
  • 倍率ランキング
  • 実質倍率ランキング
  • 学校ごとの特徴
  • 2026年度入試予想
  • 合格するための受験戦略

まで詳しく解説します。


2025年度男子校入試全体の傾向

今年度の男子校入試を見ると、

大きく分けて5つの特徴が見えてきます。

① 難関校人気は依然として高い

御三家を中心に、

  • 開成
  • 麻布
  • 武蔵
  • 駒場東邦
  • 海城
  • 早稲田

などは今年も非常に高い人気を維持しています。

少子化が進む一方で、

難関校への人気は依然衰えていません。


② 午後入試・複数回入試の倍率上昇

近年増えている

「第2回」
「第3回」

入試は募集人数が少ないため、

倍率が一気に高くなる傾向があります。


③ 実質倍率は意外と低い学校もある

志願倍率だけを見ると

「難しそう」

と思っても、

実際の受験者数や合格者数を見ると、

実質倍率は2倍程度という学校も多くあります。


④ 追加合格が増えている

資料を見ると

追加合格を出している学校も多くあります。

これは、

第一志望合格後に辞退する受験生が多いためです。

そのため、

補欠合格まで視野に入れた受験戦略も重要になります。


⑤ 人気校への集中

近年は、

大学進学実績だけでなく、

  • 教育方針
  • 探究学習
  • ICT教育
  • グローバル教育

なども人気の理由になっています。


学校別データ分析

浅野中学校

募集240名

志願者1711名

倍率7.13倍

受験者1402名

合格540名

実質倍率2.60倍

神奈川県トップクラスの人気校です。

倍率は高く見えますが、

実質倍率は約2.6倍となっています。


麻布中学校

募集300名

志願者761名

倍率2.54倍

受験者737名

合格340名

実質倍率2.17倍

御三家らしく非常に安定しています。

志願倍率は比較的落ち着いていますが、

問題の難易度は全国トップクラスです。


栄光学園中学校

募集180名

志願者705名

倍率3.92倍

受験者661名

合格244名

実質倍率2.71倍

記述力・思考力重視の学校として人気があります。


海城中学校

帰国入試

実質倍率

A方式

3.06倍

B方式

3.25倍


第1回

募集145名

実質倍率2.98倍


第2回

募集145名

倍率9.55倍

実質倍率2.91倍

志願倍率は非常に高く見えますが、

受験者・合格者数を見ると実質倍率は約3倍です。


開成中学校

募集300名

志願者1234名

倍率4.11倍

受験者1146名

合格431名

実質倍率2.66倍

全国最高峰の男子校です。

倍率だけではなく、

受験者層のレベルも非常に高い学校です。


学習院中等科

第1回

実質倍率2.39倍

第2回

実質倍率4.00倍

募集人数が少ない第2回は、

かなり狭き門になります。


慶應義塾普通部

募集約180名

倍率3.75倍

実質倍率3.33倍

慶應ブランドの人気は依然として高く、

高倍率を維持しています。


攻玉社中学校

国際学級

実質倍率1.44倍

第1回

1.84倍

第2回

1.87倍

特別選抜

2.74倍

比較的実質倍率は低めですが、

問題との相性が重要になります。


駒場東邦中学校

倍率2.57倍

実質倍率2.01倍

倍率だけを見ると落ち着いていますが、

難関校らしく高い学力が求められます。


サレジオ学院中学校

A日程

実質倍率2.09倍

B日程

3.93倍

後半日程になるほど狭き門になります。


芝中学校

第1回

実質倍率2.48倍

第2回

2.84倍

人気が安定している男子校です。


城北中学校

第1回

2.71倍

第2回

2.06倍

第3回

5.69倍

募集人数が少ない第3回は非常に高倍率になります。


巣鴨中学校

第1回

2.66倍

算数選抜

志願倍率31.35倍

実質倍率2.18倍

第2回

2.49倍

第3回

3.63倍

算数選抜は募集人数20名のため、

志願倍率だけが極めて高くなっています。


倍率ランキング

志願倍率トップ

① 巣鴨 算数選抜

31.35倍

② 城北③

15.30倍

③ サレジオ学院B

10.90倍

④ 巣鴨③

10.08倍

⑤ 海城②

9.55倍

ただし、

募集人数が非常に少ないため、

倍率だけで難易度を判断することは危険です。


実質倍率ランキング

実際の合格しにくさを見るなら、

実質倍率が参考になります。

比較すると、

  • 学習院②
  • サレジオB
  • 城北③
  • 慶應普通部
  • 海城

などが比較的高い実質倍率となっています。


2026年度入試予想

2026年度も、

難関男子校人気は続くと考えられます。

特に

  • 開成
  • 麻布
  • 駒場東邦
  • 海城
  • 浅野

は安定した人気を維持するでしょう。

また、

午後入試

第2回・第3回入試

は引き続き高倍率になる可能性があります。


合格するための戦略

第一志望だけにこだわらない

受験日程を工夫し、

複数校を組み合わせることが重要です。


実質倍率を見る

倍率だけではなく、

実質倍率も確認しましょう。


過去問を分析する

学校ごとの

  • 出題傾向
  • 配点
  • 合格最低点

を分析することが合格への近道です。


安全校も準備する

難関校だけでなく、

適正校

安全校

も受験計画に組み込みましょう。


保護者が知っておきたいポイント

倍率が高い学校ほど難しいとは限りません。募集人数が少ない入試では、志願倍率だけが大きく上昇するケースが多くあります。そのため、受験校選びでは志願倍率だけでなく、実質倍率や合格者数、辞退者数(追加合格の有無)まで確認することが重要です。

また、入試本番では学力だけでなく、当日のコンディションや時間配分、過去問との相性も合否を左右します。数字だけに一喜一憂せず、お子さまに合った学校を選び、十分な準備を進めることが大切です。


まとめ

2025年度の男子校入試結果を見ると、難関校人気は依然として高く、複数回入試や募集人数の少ない日程では高倍率となる傾向が続いています。一方で、志願倍率が高く見えても実質倍率は2〜3倍程度の学校も多く、数字の見方を正しく理解することが受験戦略には欠かせません。

2026年度入試でも、開成・麻布・浅野・海城・駒場東邦などの人気は続くと予想されます。志望校を決める際には、偏差値だけではなく、倍率の推移や出題傾向、学校の教育方針まで総合的に検討することが重要です。

中学受験は情報戦でもあります。最新の入試データを正しく読み解き、早い段階から計画的な学習と受験校選びを進めることで、合格の可能性を大きく高めることができるでしょう。