2026年度 首都圏中学入試動向(3) /富士見市鶴瀬塾

2026年度の中学入試では、これまでとは少し異なる動きが見られました。

特に注目されたのが、

* 出願校の“分散化”
* 入試日程変更による志願者増
* 科目選択制の導入
* 共学校人気の継続

です。

従来のように「超難関校への一極集中」というより、

“校風や教育方針を重視して学校を選ぶ”

家庭が増えていることが、大きな特徴となりました。

今回は、2025年→2026年の出願者動向をもとに、中学受験市場の最新トレンドを解説します。



難関校への集中から“分散化”へ

2026年度入試では、2月1日午前の入試で特定校への極端な集中が見られませんでした。

背景には、

* 学校ごとの特色重視
* 校風への共感
* 教育理念への注目

があります。

つまり、

「偏差値だけで学校を選ばない時代」

に変わりつつあるということです。



江戸川学園取手が大人気に

2026年度入試で大きな注目を集めた学校の一つが、

江戸川学園取手

です。



人気上昇の理由

最大の理由は、

「英語を除外した4科入試」

への変更です。

従来の5科入試から変更したことで受験しやすくなり、出願者が大幅増となりました。

さらに、

* 1月9日に新入試を新設
* 受験機会増加

も人気を後押ししました。



市立川口も出願増加

一方で、

市立川口高校附属中学校

も人気を集めました。

理由は、

* 出願資格を拡大
* 「川口市内在住」→「埼玉県内在住」

に変更したこと。

募集人数も増え、

* 80名 → 110名

へ拡大。

これにより、出願者数が大きく増加しました。



攻玉社・都市大付属は“科目選択制”で人気上昇

2026年度入試で特に注目されたのが、

* 攻玉社
* 東京都市大学付属

です。



攻玉社の人気理由

攻玉社では、

特別選抜において
「算数のみ」
「算数+国語」

を選択できる制度を導入。

これにより、

* 算数が得意な受験生
* 4科バランス型受験生

の両方を取り込むことに成功しました。

結果として、すべての入試回で出願者増となっています。



都市大付属も人気継続

東京都市大学付属も、

* コース制一本化
* 難関大学合格実績向上

が評価され、出願者数を伸ばしました。



女子校は「2月2日移動組」が大成功

2026年度女子校入試では、

「サンデーショック」

の影響が非常に大きく出ました。



2月2日に移動した学校が大幅増

特に、

* 桜蔭
* 雙葉

など、入試日を変更した学校は大きく出願増。

一方で、

従来通り2日に実施した学校は減少傾向となりました。



共学校人気はさらに加速

依然として、

* 渋谷教育学園幕張
* 渋谷教育学園渋谷
* 広尾学園
* 三田国際
* 開智

などの共学校人気は非常に高い状況です。

背景には、

* グローバル教育
* 探究学習
* ICT教育
* 大学実績向上

があります。



“後入試”の重要性がさらに高まる

近年の中学受験では、

「後半入試」

の重要性が増しています。

理由は、

* 上位校の繰り上げ合格減少
* 合格者絞り込み
* 安全校不足

です。

そのため、

* 1月校
* 2月後半校

をどう組み合わせるかが重要になります。



2026年度入試で見えた「新しい中学受験」

今回の入試で見えてきたのは、

「学校選びの価値観の変化」

です。

以前は、

* 偏差値
* ブランド

重視でした。

しかし現在は、

* 教育内容
* 探究学習
* 校風
* 面倒見
* 大学実績
* グローバル教育

など、

“学校の中身”

で選ぶ家庭が増えています。



2027年度受験生へのアドバイス

2027年度入試では、日程が通常に戻る見込みですが、

2026年度のデータは非常に参考になります。



今後重要になるポイント

① 複数回受験戦略

同じ学校でも、

* 午前
* 午後
* 特別選抜

を組み合わせる戦略が重要です。



② 「科目型」を研究する

近年は、

* 2科
* 4科
* 英語利用
* 算数1科

など、多様化しています。

“自分に有利な方式”

を選ぶことが重要です。



③ 学校の教育方針を重視する

偏差値だけではなく、

* 校風
* 探究学習
* 面倒見
* 部活動
* 大学進学実績

なども見て選びましょう。



まとめ|中学受験は“学校との相性”の時代へ

2026年度入試では、

「どこが難しいか」

だけではなく、

「どんな教育を受けたいか」

を重視する流れが強まりました。

その結果、

* 共学校人気
* 探究型教育人気
* 科目選択制人気

が加速しています。

中学受験は、単なる偏差値競争ではありません。

子どもの個性に合う学校を選ぶことが、これからますます重要になっていくでしょう。