新課程で入試はどうなったのか?
新しい学習指導要領に合わせ、「大学入学共通テスト」が、新教科「情報」の追加や科目変更、
試験時間の延長など、大きく様変わりするのを始め、全体的に受験生の負担が増えた。
■入試が変わった点とは?
日本の教育の大本となる「学習指導要領」が約10年ぶりに改訂された。
「思考力・判断力・表現力」が主体的に重視され、探究活動や情報教育の充実などが盛り込まれている。
新たに必修科目の「情報Ⅰ」、地歴・公民や数学の科目変更など、大幅な改訂となった。
■共通テストとは?
【出題科目と試験時間】
2025年の共通テストの出題教科・科目等は図1のようになる。
新教科「情報」の新設(科目名は「情報Ⅰ」)に加え、国語、地歴・公民、数学に大きな変更があり、教科・科目数は「6教科30科目→7教科21科目」となった。
・国語:90分(200点)
・地歴総合/歴史総合/公共などから選択
・数学①:数学Ⅰ・A
・数学②:数学Ⅱ・B・C
・理科:基礎 or 発展から選択
・外国語:英語(リーディング・リスニング)
・情報:情報Ⅰ(60分・100点)
■全教科に共通するポイント
今までの共通テストでは、知識だけでなく、それを活用する思考力等が問われていた。
また、あるテーマについて議論する、レポートを書くなどの「学習の過程」に沿った場面設定が重視されていた。
これらの特徴は、新課程の共通テストでもますます強まっている。
■国語
国語は大問が1つ追加され、試験時間は「80分→90分」に延長された。
構成:近代以降の文章(3問)+古文(1問)+漢文(1問)
「実用的な文章」や資料・グラフを含む問題が出る可能性。
■地理歴史・公民
科目構成が変わった。「地理総合」「歴史総合」「公共」などを組み合わせて選択。
最大2科目選択。
■数学
数学②が「数学Ⅱ・数学B・数学C」になる。
数学B:数列、統計的な推測
数学C:ベクトル、平面上の曲線と複素数平面
試験時間:60分→70分
■理科
物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎などから選択
■外国語
英語:
リーディング80分
リスニング60分
合計200点
より実用的な英語力を重視
■情報
新設科目「情報Ⅰ」
・試験時間:60分
・配点:100点
・問題数:大問4問
教科書にない資料も出題された。
■まだある!新課程入試のポイント
① 高度な記述式問題
グラフ・文章など複数資料をもとに論理的に説明する問題が増加
② 総合的な英語力評価
読む・書く・聞く・話すの4技能を評価
英検など外部試験の活用も進む
■各大学の入試はどうなる?
【共通テスト】
情報Ⅰは国立大でほぼ必須
【数学】
数学Ⅱ・B・Cを採用する大学が多い
【情報】
国公立=必須傾向
私立=選択または不要もあり
【個別試験】
地歴は「探究」のみ出題する大学もある
数学:
文系=数列中心
理系=ベクトル・複素数
情報:
独自問題を出す大学は少ないが増加傾向