偏差値・神学部・国際教養・牧師・キリスト教福祉・留学・入試・学費・就職まで徹底解説
東京基督教大学は、千葉県印西市にキャンパスを置く、キリスト教神学と国際教養を専門的に学べる私立大学です。
大学名に「東京」とありますが、キャンパスがあるのは千葉県印西市です。現在は、
神学部 神学・国際教養学科
を中心とする小規模大学で、聖書・神学だけでなく、
国際関係
異文化理解
福祉
ユース・ミニストリー
リベラルアーツ
英語
教会・宣教
などを横断的に学べる点に大きな特色があります。2025年度から、それまでの「総合神学科」を神学・国際教養学科へ名称変更し、「神学×国際×教養」をより明確に打ち出しています。
2026年度入学者の場合、1・2年次にキリスト教リベラルアーツを幅広く学び、3年次進級時に、
教会教職専攻
グローバル・スタディーズ専攻
ユース・スタディーズ専攻
キリスト教福祉専攻
神学教養専攻
の5専攻から主専攻を選びます。
東京基督教大学を理解するときに重要なのは、
「牧師になる人だけが行く大学ではない」
という点です。
牧師・宣教師・伝道師などの教会教職を目指す学生だけでなく、国際協力、福祉、教育、一般企業、NPO、キリスト教関連団体など、社会のさまざまな領域で働くことを考える学生も学んでいます。
「東京基督教大学の偏差値は?」
「クリスチャンでなければ入れない?」
「牧師を目指さなくてもいい?」
「どんな専攻がある?」
「寮生活は必須?」
「学費はいくら?」
と氣になる高校生・保護者も多いでしょう。
この記事では、東京基督教大学の神学部、5専攻、キリスト教教育、国際教養、偏差値・入試、学生寮、学費、奨学金、卒業後の進路まで詳しく解説します。
東京基督教大学とは?
東京基督教大学は1990年に設立されたキリスト教系大学です。
大学では、福音主義キリスト教を教育の基盤としながら、教派・教団の違いを越えた神学教育を行っています。
大学が目指しているのは、牧師を養成することだけではありません。
現代社会の中で、
平和。
貧困。
孤立。
福祉。
国際問題。
若者支援。
地域社会。
教会。
といったさまざまな課題へ向き合う人材を育てることも重要な目的です。
大学は現在、
「Stand in the Gap―破れ口にキリストの平和を」
という人材像を掲げています。2026年度の祈祷課題でも、平和をつくる者として社会の「破れ口」に氣づき、祈り、手を差し伸べる人材育成を重視しています。
神学部 神学・国際教養学科とは?
東京基督教大学の中心となるのが、
神学部 神学・国際教養学科
です。
2025年度から、それまでの「総合神学科」を発展させる形でスタートしました。
名称だけを見ると、
「神学と国際教養は全く別の学問では?」
と思うかもしれません。
しかし東京基督教大学では、
キリスト教世界観を土台として、現代社会を幅広く考える
ことを重視しています。
神学だけを専門的に研究するのではなく、
聖書。
歴史。
哲学。
国際社会。
異文化。
福祉。
教育。
社会問題。
などを横断して考える点が特徴です。
1・2年次はキリスト教リベラルアーツを学ぶ
神学・国際教養学科では、入学直後から専門分野を一つに固定しません。
1・2年次には、キリスト教リベラルアーツ教育を通して、
聖書。
神学。
人文学。
社会科学。
国際理解。
コミュニケーション。
などを幅広く学びます。
大学公式では、
霊性・知性・品性・社会性
を育てることを教育目標として掲げています。
そのうえで3年次から、自分の将来像に合わせて5つの専攻へ進みます。
教会教職専攻|牧師・宣教師・伝道師を目指す
教会教職専攻は、
牧師
宣教師
伝道師
などの教会教職者を目指す人向けの専攻です。
聖書学。
組織神学。
歴史神学。
実践神学。
などを体系的に学びます。
東京基督教大学の特徴は、特定の一つの教派だけに限定せず、各教会・教団・教派の特徴を尊重しながら福音主義神学を学ぶことです。
「将来牧師になりたい」
という高校生だけでなく、一度社会人を経験してから教会教職を志す人にも学びの道が用意されています。
グローバル・スタディーズ専攻|国際・異文化を学ぶ
グローバル・スタディーズ専攻では、
異文化理解
国際社会
英語
グローバルな社会課題
などについて学びます。
特徴は、外国語を習得するだけではなく、
異なる文化・価値観を持つ人と協働して問題を解決する力
を育てることです。
将来、
国際協力。
NPO・NGO。
教育。
宣教。
国際交流。
一般企業。
などへ進みたい学生にも関連する専攻です。
キリスト教福祉専攻|福祉と神学を組み合わせる
キリスト教福祉専攻では、
聖書・神学+福祉
を組み合わせて学びます。
福祉は制度や支援技術だけではありません。
高齢。
障害。
貧困。
孤立。
家庭問題。
地域コミュニティ。
など、人間の生活全体に関わります。
東京基督教大学では、
「一人の人間をどう理解し、どう支えるのか」
をキリスト教的な人間観から考えることが特徴です。
教会福祉、地域活動、NPO、社会福祉分野などに興味がある人にも向いています。
ユース・スタディーズ専攻|若者支援を専門的に学ぶ
ユース・スタディーズ専攻は、日本の大学の中でもかなり特徴的な専攻です。
テーマは、
ユース・ミニストリー
です。
子ども・若者へどのように関わるか。
若者の信仰形成をどう支えるか。
学校・教会・地域でどんな活動ができるか。
若者が抱える孤独や将来不安へどう向き合うか。
などを学びます。
将来、
教会のユーススタッフ。
教育。
青少年支援。
NPO。
キリスト教学校。
などへ関心がある人には特徴的な選択肢です。
神学教養専攻|自分の「天職」を考える
神学教養専攻では、学生一人ひとりの関心に合わせて神学と教養を組み合わせます。
大学はこの専攻について、
自分のVocation(天職)を考えながら、オーダーメイドで学びを深める
専攻と位置づけています。
「牧師になるとは決めていない」
「国際・福祉・教育など複数分野に興味がある」
「キリスト教世界観を学びながら将来を考えたい」
という人にも適しています。
東京基督教大学は牧師になる人だけの大学ではない
大学名に「基督教」があり、学部名が「神学部」のため、
「卒業したら全員牧師になるのでは?」
と考える人もいるでしょう。
しかし実際には、
牧師・宣教師。
キリスト教学校。
福祉施設。
NPO。
一般企業。
出版。
IT・通信。
教育。
大学院進学。
など、進路は多様です。
過去の大学公表資料でも、学校法人職員、商社、IT・通信、児童保育、介護支援施設などへの就職例が示されています。
つまり東京基督教大学は、
「キリスト教を学ぶ場所」
であると同時に、
「キリスト教世界観を土台に、自分が社会で何をするのか考える大学」
と理解するとよいでしょう。
東京基督教大学はクリスチャンでないと入れない?
東京基督教大学は一般的な私立大学とはかなり性格が異なります。
大学の中期計画でも、学生募集の基本方針としてキリストへの献身を表明する人を教派を越えて日本・世界から集めることを明示しています。
したがって、
「キリスト教にまったく関心がないが、偏差値だけで受験する」
というタイプの大学ではありません。
受験を考える場合には、
キリスト教。
聖書。
大学の教育理念。
共同体生活。
について理解し、自分自身がその教育環境に合うかを考える必要があります。
学生数が少ない小規模大学
東京基督教大学は非常に小規模な大学です。
2026年度春期入学礼拝では、神学・国際教養学科の1年次入学生は14名でした。編入生・大学院生などを合わせても春期新入生は45名です。
大規模総合大学とは全く異なる環境です。
メリットとしては、
教員との距離が近い。
学生同士が互いを知りやすい。
授業で発言しやすい。
一人ひとりに目が届きやすい。
などがあります。
一方で、
大人数のサークル。
巨大キャンパス。
何万人もの学生がいる大学生活。
を期待する人とは合わない可能性があります。
寮生活も東京基督教大学の大きな特徴
東京基督教大学には、
男子寮
女子寮
家族寮
があります。
大学の2026年度祈祷課題でも寮生活が大学教育の重要な一部として扱われています。
寮生活では、
異なる出身地。
異なる教派。
異なる文化。
異なる価値観。
を持つ学生が共同生活を送ります。
神学や国際教養を授業で学ぶだけでなく、生活そのものが異文化理解・共同体形成の実践になることが特徴です。
東京基督教大学の偏差値は?
河合塾Kei-Netの2027年度入試では、
神学部 神学・国際教養学科
について、一般選抜の明確なボーダー偏差値は設定されていません。
つまり、
「東京基督教大学の偏差値は〇〇」
と一般大学のように一つの数字で表すことが難しい大学です。
これは入試難易度が高い・低いという意味ではなく、志願者数や入試データなどの関係から河合塾が50%合格ラインを算出していないということです。
東京基督教大学の場合、偏差値以上に、
大学のキリスト教教育へ共感できるか
志望理由を明確に説明できるか
が重要です。
2027年度入試はどうなる?
2026年度の国内向け学部入試では、
総合型選抜
総合型選抜(オンライン)
一般選抜
学校推薦型選抜(公募制・指定校制)
などが実施されています。
2026年度の1年次入学定員は、
神学・国際教養学科33名
です。
2027年度の日本語課程の正式な日程・選考方法については、最新の大学募集要項を確認してください。
また東京基督教大学には、秋入学や英語で学ぶ学生を対象にした入試もあります。2027年秋入学の出願日程についても大学が公開を始めています。
入試では志望理由が非常に重要
東京基督教大学では、
「大学へ行きたいから」
だけでは志望理由として弱いでしょう。
なぜキリスト教を学びたいのか。
なぜ神学を学びたいのか。
なぜ国際教養を学びたいのか。
自分は将来、誰に仕えたいのか。
社会のどんな課題へ関わりたいのか。
ということを考える必要があります。
例えば、
若者支援をしたい
→ ユース・スタディーズ
国際協力へ進みたい
→ グローバル・スタディーズ
福祉に関わりたい
→ キリスト教福祉
牧師になりたい
→ 教会教職
というように、自分の将来像と大学の教育を結びつけることが重要です。
2026年度の学費
2026年度の1年次学生納付金は、
入学金:100,000円
授業料:690,000円
施設費:300,000円
教育充実費:87,600円
で、
学費合計1,177,600円
です。
通学生の場合はこの学費が基本です。
寮生活の場合はいくら?
2026年度の独身寮では、
寮費300,000円
寮室電気料金12,000円
食費300,000円
で、寮関係費用は年間612,000円です。
学費と合わせると、
初年度合計1,789,600円
となります。
一人暮らしをする大学と比較する場合は、
家賃。
食費。
光熱費。
通学費。
まで含めて考えるとよいでしょう。
奨学金も確認しよう
東京基督教大学では、大学独自の奨学金や経済支援制度があります。
神学・教会教職を目指す学生の場合、一般大学とは進学目的や卒業後の収入構造も異なるため、奨学金制度は重要です。
また英語課程では「Noah Scholarship」などの制度も案内されています。
受験を考える際は、
学費。
寮費。
奨学金。
教会・団体からの支援。
日本学生支援機構。
を含めて資金計画を立てましょう。
English Track・国際環境も特徴
東京基督教大学は、小規模ながら国際色のある大学です。
英語で学ぶ学生向けのプログラムがあり、大学内には海外出身の学生もいます。
旧課程から、英語のみで卒業可能な教育プログラムを展開してきた歴史があります。
そのため、
キリスト教。
神学。
英語。
国際交流。
異文化理解。
を同時に学びたい人には特徴的な環境です。
2026年度オープンキャンパスでも、English Track向けオンラインイベントが予定されています。
オンラインでTCUの授業を学べる
東京基督教大学には、
「どこでもTCU」
という科目等履修・聴講プログラムがあります。
オンラインを利用し、日本全国・海外から正規授業を履修・聴講できます。
2026年度には、
聖書。
ヘブライ語。
神学。
ユースミニストリー。
教会と社会。
などのコースが用意されています。
高校卒業後すぐ4年制大学へ入るケースだけでなく、社会人や教会関係者が神学を学び直す機会も提供している点が特徴です。
東京基督教大学に向いている人
東京基督教大学は、特に次のような人に向いています。
- 聖書を専門的に学びたい
- キリスト教神学を学びたい
- 牧師・宣教師を目指したい
- キリスト教を軸に国際社会を学びたい
- 国際協力・異文化理解に興味がある
- キリスト教福祉を学びたい
- 若者支援・ユースミニストリーに興味がある
- 教会やNPOで働きたい
- 小規模大学で学びたい
- 教員との距離が近い環境を希望している
- 寮生活を通じて共同体について学びたい
- 英語・国際交流に関心がある
- 将来の「天職」をキリスト教世界観から考えたい
一方、
「大学名や偏差値だけで選びたい」
「キリスト教には特に関心がない」
という場合には、大学との相性を慎重に確認する必要があります。
高1・高2から東京基督教大学を目指すなら
高校1・2年生では、まず、
国語
英語
世界史・歴史
を中心に基礎学力を固めることをおすすめします。
特に神学では、
文章を正確に読む。
歴史的背景を理解する。
異なる意見を比較する。
自分の考えを論理的に書く。
という力が重要です。
また英語力が高ければ、海外学生との交流や英語文献を読む際にも役立ちます。
高3から目指すなら
高校3年生では、
「なぜ東京基督教大学なのか」
をかなり深く考えることが重要です。
神学を学びたい。
牧師になりたい。
若者を支えたい。
国際協力に関わりたい。
福祉をキリスト教的視点から学びたい。
というように、自分の将来像を言葉にしましょう。
そのうえで、
総合型。
学校推薦型。
一般。
オンライン選抜。
など、自分に合った入試方式を検討してください。
オープンキャンパスで確認したいポイント
東京基督教大学は、一般的な大学とは教育環境がかなり異なるため、オープンキャンパスへの参加を強くおすすめします。
2026年度は、
8月22日 来場型
9月18〜19日 一泊型
10月12日 シオン祭オープンキャンパス
11月28日 来場型
などが予定されています。
特に確認したいのは、
礼拝
神学・国際教養の授業
5専攻の違い
教派の多様性
学生寮
英語・国際交流
卒業後の進路
です。
可能なら一泊型オープンキャンパスで、寮生活や学生同士の雰囲氣まで体験すると大学との相性を判断しやすいでしょう。
まとめ|東京基督教大学は「神学×国際×教養」を通して自分の使命を考える大学
東京基督教大学は、千葉県印西市にあるキリスト教系私立大学です。
現在の中心は、
神学部 神学・国際教養学科
です。2025年度から「総合神学科」から名称変更され、より明確に、
神学×国際×教養
を組み合わせる教育へ発展しました。
1・2年次にはキリスト教リベラルアーツを幅広く学び、3年次から、
教会教職専攻
グローバル・スタディーズ専攻
ユース・スタディーズ専攻
キリスト教福祉専攻
神学教養専攻
の5専攻から専門分野を選びます。
牧師・宣教師を目指す人だけでなく、
国際協力。
福祉。
教育。
若者支援。
NPO。
一般企業。
などへ進むこともできます。
2027年度入試について河合塾Kei-Netでは、神学・国際教養学科の明確なボーダー偏差値は設定されていません。
そのため東京基督教大学は、
偏差値だけで選ぶ大学ではありません。
2026年度の学費は、
1年次1,177,600円
独身寮を利用する場合は寮費・食費等を含め、
初年度1,789,600円
です。
東京基督教大学を選ぶうえで最も重要なのは、
牧師になりたいのか。
世界と教会をつなぎたいのか。
福祉を通して人を支えたいのか。
若者へ仕えたいのか。
自分の仕事そのものを「天職」として考えたいのか。
という自分自身の使命・Vocationを考えることです。
高校1・2年生なら、英語・国語・歴史の基礎を固めながら、聖書・教会・世界の社会問題について考えること。
高校3年生なら、一般大学以上に**「なぜこの大学でなければならないのか」**を掘り下げること。
そしてオープンキャンパスでは、
「東京基督教大学に合格できるか」だけではなく、「この共同体の中で4年間学ぶことが、自分が生涯を通してどのように人と社会へ仕えるのかを考える時間になるか」
という視点で大学を確認してください。
神学、聖書、国際教養、キリスト教福祉、ユース・ミニストリーを専門的に学び、自分の信仰と将来の仕事・使命を結びつけたい高校生にとって、東京基督教大学は国内でも非常に特色の明確な大学の一つです。

