偏差値・医学部・看護学部・入試・学費・国家試験・就職まで徹底解説
獨協医科大学は、栃木県下都賀郡壬生町にある私立の医科大学です。
現在は、
医学部 医学科
看護学部 看護学科
の2学部を中心に、大学院医学研究科、大学院看護学研究科、助産学専攻科を設置しています。また、キャンパス内には獨協医科大学病院があり、さらに埼玉医療センター、日光医療センターなどの医療拠点を持っています。
そのため、
「獨協医科大学医学部の偏差値は?」
「医学部の学費は6年間でいくら?」
「地域枠はある?」
「医師国家試験の合格率は?」
「看護学部では看護師以外の資格も取れる?」
「附属病院への就職・研修はできる?」
といった点が氣になる受験生・保護者も多いでしょう。
この記事では、獨協医科大学の特徴、医学部・看護学部、偏差値、2027年度入試、地域枠、学費、国家試験、資格、附属病院、卒業後の進路、受験対策まで詳しく解説します。
獨協医科大学とは?
獨協医科大学の所在地は、
栃木県下都賀郡壬生町大字北小林880
です。
最寄り駅は東武宇都宮線「おもちゃのまち駅」で、西口から徒歩約15分、バスを利用すると「獨協医大病院前」まで約3分です。
キャンパスには、
医学部
看護学部
大学病院
看護専門学校
図書館
運動施設
学生寮
ヘリポート
などがまとまって配置されています。
大学で学ぶ場所と高度医療を実践する大学病院が近接していることは、医療系大学として大きな特徴です。
医学・看護を教室だけで学ぶのではなく、医療現場を身近に感じながら専門職を目指せる環境といえるでしょう。
獨協医科大学の学部
獨協医科大学には、大きく2つの学部があります。
| 学部 | 学科 | 修業年限 | 主な資格・進路 |
|---|---|---|---|
| 医学部 | 医学科 | 6年 | 医師 |
| 看護学部 | 看護学科 | 4年 | 看護師・保健師・助産師・養護教諭など |
医学部では6年間の一貫教育を行い、医師国家試験合格を目指します。看護学部では、看護師を基本としながら複数資格を組み合わせたキャリア形成が可能です。
医学部医学科|6年間で医師を目指す
獨協医科大学医学部では、患者本人だけでなく家族や社会から信頼される医師を育成するため、6年間を通した一貫教育を行っています。
医師になるためには、
基礎医学
臨床医学
共用試験
臨床実習
卒業試験
医師国家試験
という長い過程を乗り越えなければなりません。
獨協医科大学では、医師国家試験形式の卒業試験、模擬試験、個別指導なども繰り返し実施し、国家試験合格を支援しています。
つまり医学部選びでは、
「大学へ合格できるか」
だけではなく、
「6年間学び続け、医師国家試験まで到達できるか」
という視点が重要です。
獨協医科大学医学部の偏差値は?
河合塾Kei-Netの2027年度入試向けデータでは、獨協医科大学医学部医学科の一般選抜ボーダー偏差値は、
62.5
です。
栃木県地域枠・新潟県地域枠についても、方式別ボーダー偏差値は62.5となっています。
私立医学部の中でも一定以上の難易度があり、英語・数学・理科を高い水準まで仕上げる必要があります。
「獨協医科大学だから医学部として入りやすい」と考えるのではなく、医学部受験として十分な学力対策が必要な大学と考えましょう。
医師国家試験の合格率
2026年3月に発表された第120回医師国家試験では、獨協医科大学の結果は、
新卒
- 受験者112人
- 合格者105人
- 合格率93.8%
全体
- 受験者126人
- 合格者114人
- 合格率90.5%
でした。
同年の全国平均は、新卒94.7%、全体91.6%です。
国家試験合格率は年度によって上下するため、一年度だけで大学を判断するのではなく、教育内容、進級支援、卒業試験、臨床実習環境などを総合的に確認することが大切です。
医師国家試験合格後は2年間の初期臨床研修
医師国家試験に合格すると、すぐに自由に専門診療を行うわけではありません。
卒業後は原則として2年間の初期臨床研修へ進みます。
獨協医科大学では、
獨協医科大学病院
獨協医科大学埼玉医療センター
が基幹型臨床研修病院となっており、多くの卒業生が研修を行っています。
初期研修修了後には、内科、外科、小児科、産婦人科などそれぞれの専門領域へ進み、専門医を目指して研修を続けることになります。
大学入学から考えると、
医学部6年間+初期臨床研修2年間
という長期的なキャリア設計が必要です。
2027年度医学部入試
2027年度医学部入試では、
総合型選抜
学校推薦型選抜
一般選抜
など、複数の方式が設定されています。
総合型選抜は3名以内。
学校推薦型選抜には、
公募制の地域特別枠
指定校制
栃木県地域枠
埼玉県地域枠
茨城県地域枠
などがあります。
医学部志望者にとって、一般選抜だけでなく推薦・地域枠を含めて受験戦略を考えられることが特徴です。
地域枠とは?
獨協医科大学医学部では、地域医療を担う医師を養成するための地域枠があります。
例えば栃木県地域枠では、対象者に栃木県医師修学資金が貸与されます。
2027年度入学生向け制度では、貸与総額は6年間で2,200万円。大学卒業後、栃木県職員として県内の公的医療機関等で一定期間勤務することで、修学資金の返還が免除される仕組みです。
ただし地域枠は、
「学費を安くする制度」
だけではありません。
卒業後の勤務地・勤務期間などに条件があるため、
将来その地域の医療へ貢献する意思
を持って選択することが重要です。
獨協医科大学医学部の学費
医学部志望者・保護者が特に確認したいのが学費です。
医学部の初年度学納金は、
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 1,500,000円 |
| 授業料 | 3,500,000円 |
| 教育充実費 | 3,600,000円 |
| 初年度合計 | 8,600,000円 |
です。
2年次以降は年間560万円。
6年間では、
3,660万円
となります。
さらに初年度には、
学友会費10万円
父母会費60万円
の計70万円が委託徴収金として必要です。
私立医学部への進学では非常に大きな費用が必要になるため、
合格可能性だけでなく、6年間の資金計画
まで受験前に確認しておくことが重要です。
医学部の奨学金制度
獨協医科大学には医学部生向けの奨学金制度もあります。
例えば、
獨協医科大学特別奨学金
は、家計急変によって学費支弁が難しく、成績が優秀で修学継続の見込みがある学生に対し、条件を満たせば年額60万円が給付されます。
また、医学生教育ローン利子補給奨学金なども設けられています。
地域枠の修学資金とは仕組みが異なるため、自分が利用できる制度を早い段階で確認しましょう。
看護学部|看護師+もう一つの資格を目指せる
獨協医科大学看護学部の大きな特徴が、ダブルライセンスを目指せることです。
看護学部卒業生は全員が、
看護師国家試験受験資格
を取得できます。
さらに2024年度入学生から、
看護師+保健師
看護師+助産師
看護師+養護教諭一種
という3つの組み合わせから、条件に応じてダブルライセンスを目指せる制度になりました。
医療機関で働く看護師だけでなく、
自治体・保健所で働く保健師
出産を支える助産師
学校の保健室で働く養護教諭
まで、キャリアの幅を広げられることが特徴です。
保健師資格から養護教諭二種・衛生管理者も
保健師免許を取得した場合、申請によって、
養護教諭二種免許
第一種衛生管理者免許
を取得することも可能です。
つまり看護学部では、
病院
行政
学校
企業
など、多様な職場につながる資格設計が可能です。
「看護師になりたいけれど、将来の進路を一つに限定したくない」という高校生にも注目したいポイントでしょう。
看護師・保健師・助産師国家試験の結果
2026年3月実績では、
看護師国家試験
新卒100人中96人合格
合格率96.0%
全国新卒平均は94.1%でした。
保健師国家試験
新卒105人中86人合格
合格率81.9%
全国新卒平均は89.9%でした。
助産師国家試験
新卒10人中10人合格
合格率100%
全国新卒平均は99.8%でした。
資格によって結果には差があります。
大学選びでは「国家試験合格率が高い・低い」だけではなく、どの資格を目指すのか、そのための教育・支援体制が自分に合っているかまで確認しましょう。
看護学部の偏差値
河合塾Kei-Netの2027年度入試向けデータでは、看護学部看護学科の一般選抜ボーダー偏差値は、
37.5
です。
医学部の62.5とは難易度が大きく異なるため、
「獨協医科大学の偏差値」
と一括りにせず、医学部・看護学部を分けて確認することが重要です。
2027年度看護学部入試
2027年度看護学部では、
学校推薦型選抜
一般選抜A日程
一般選抜B日程
などが実施されます。
一般選抜A日程の募集人員は75名、B日程は5名以内です。
学校推薦型選抜では指定校制・公募制を合わせて65名が設定されています。
推薦型と一般選抜の双方があるため、高校1・2年生から学校成績を維持しておけば受験方式の選択肢を広げやすくなります。
看護学部の学費
看護学部の初年度学納金は、
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 500,000円 |
| 授業料 | 850,000円 |
| 教育充実費 | 500,000円 |
| 初年度合計 | 1,850,000円 |
です。
2年次以降は年間135万円で、4年間の学費合計は、
590万円
です。
初年度にはさらに、学友会費5万円、父母会費8万円が必要です。
教科書代、実習被服代、学外実習への交通費・宿泊費などが別途発生する場合もあります。
看護学部のキャリア支援
看護学部棟にはキャリア支援室があり、
看護師
保健師
助産師
の求人情報、国家試験情報、大学院・助産学専攻科などへの進学情報を提供しています。
また、担任による面談や応募書類・面接についての相談にも対応しています。
医療系専門職の場合、
国家試験対策+就職活動
を同時に進める必要があるため、こうしたキャリア支援も大学選びのポイントです。
3つの大学病院・医療センターが強み
獨協医科大学には、
獨協医科大学病院
獨協医科大学埼玉医療センター
獨協医科大学日光医療センター
があります。
特に大学病院と埼玉医療センターは、医師の初期臨床研修における基幹型臨床研修病院です。
医学部生にとっては臨床教育・研修先、看護学部生にとっては高度医療の現場を理解するうえで、大学グループ内に複数の医療拠点があることは大きな特徴です。
獨協医科大学と自治医科大学の違いは?
栃木県で医学部を検討すると、
獨協医科大学
と
自治医科大学
を比較する人も多いでしょう。
2027年度河合塾ボーダーでは、
獨協医科大学医学部:62.5
自治医科大学医学部:67.5
となっています。
ただし両大学は制度そのものが大きく異なります。
自治医科大学は全国の地域医療を担う医師育成を目的とし、卒業後の地域勤務を前提とした独自制度があります。
一方、獨協医科大学は通常の私立医科大学としての一般選抜を中心としながら、栃木県などの地域枠も設けています。
偏差値だけではなく、卒業後のキャリア設計まで含めて比較することが大切です。
獨協医科大学に向いている人
獨協医科大学は特に次のような高校生に向いています。
- 医師を目指したい人
- 北関東で医学部進学を考えている人
- 大学病院で高度医療を学びたい人
- 地域医療にも関心がある人
- 地域枠を利用して医師を目指したい人
- 看護師を目指したい人
- 保健師・助産師・養護教諭にも興味がある人
- 大学病院と近い環境で看護を学びたい人
- 栃木・埼玉など関東圏で医療職として働きたい人
特に医学部の場合は、
「医師になりたい」
だけではなく、
「どのような医師として、どの地域・診療領域で働きたいのか」
まで考えておくことが重要です。
高1・高2から医学部を目指すなら
獨協医科大学医学部を目指すなら、高1・高2から、
英語
数学
化学
物理または生物
を重点的に積み上げましょう。
医学部偏差値62.5という難易度を考えると、単に学校の定期テストで平均点を取るだけでは十分とはいえません。
英語なら単語・文法・長文。
数学なら数学ⅠA・ⅡBCだけでなく、数学Ⅲまで早めに進める。
理科は2科目を高いレベルまで仕上げる。
という中長期的な受験計画が必要です。
高3から目指すなら「学力+面接」
医学部一般選抜では、第1次試験の学力試験で合格者を絞り、第2次試験では小論文・面接を行い、第1次・第2次試験の成績と調査書によって総合判定します。
そのため、
学力だけ
でも、
面接だけ
でも合格できません。
面接では、
なぜ医師なのか
なぜ獨協医科大学なのか
理想の医師像
医療倫理
地域医療
最近の医療問題
などを、自分の言葉で説明できるように準備しましょう。
看護学部志望なら高校時代に何を勉強する?
看護学部志望者も、大学合格だけを考えてはいけません。
大学では、
解剖生理学
疾病
薬理
看護技術
公衆衛生
地域看護
などを学びます。
そのため高校では、
英語
国語
生物
化学
の基礎を大切にしましょう。
特に保健師・助産師など追加資格を目指す場合には、入学後も高い学習意欲が必要です。
オープンキャンパスで確認したいポイント
獨協医科大学では2026年度も医学部オープンキャンパスを開催し、8月6日の来学型に加え、8月27日にオンライン型を予定しています。
オープンキャンパスでは、
医学部
- 6年間のカリキュラム
- 臨床実習
- 国家試験対策
- 地域枠
- 学費・奨学金
- 学生生活
看護学部
- ダブルライセンス制度
- 看護実習
- 保健師・助産師課程
- 養護教諭課程
- 国家試験支援
- 就職支援
などを確認するとよいでしょう。
まとめ|獨協医科大学は医学・看護と大学病院を一体的に学べる医療系大学
獨協医科大学は、栃木県下都賀郡壬生町にある私立医科大学です。
設置されているのは、
医学部医学科
看護学部看護学科
です。
医学部の2027年度一般選抜ボーダー偏差値は62.5。看護学部は37.5で、同じ大学でも入試難易度は大きく異なります。
医学部では6年間の一貫教育を通して医師を目指し、2026年の第120回医師国家試験では新卒合格率**93.8%**でした。
卒業後には2年間の初期臨床研修があり、獨協医科大学病院と埼玉医療センターも研修先として重要な役割を担っています。
医学部の学費は、
初年度860万円
6年間合計3,660万円
です。
一方、看護学部では看護師を基本として、
看護師+保健師
看護師+助産師
看護師+養護教諭一種
というダブルライセンスを目指せる点が特徴です。
2026年の看護師国家試験新卒合格率は96.0%、助産師国家試験は**100%**でした。
獨協医科大学を選ぶ際に大切なのは、
「医学部・看護学部に合格できるか」
だけではありません。
医師としてどのような医療に携わりたいのか。
地域医療を担いたいのか。
大学病院で専門医を目指したいのか。
看護師として患者さんを支えたいのか。
保健師・助産師・養護教諭まで視野に入れるのか。
こうした卒業後の医療人としての姿から逆算して学部・入試方式を選ぶことが重要です。
高校1・2年生なら、医学部志望は英語・数学・理科2科目を早期から積み上げ、看護学部志望は英語・国語・生物・化学を中心に基礎力を高めること。
高校3年生なら、一般選抜だけでなく総合型・推薦型・地域枠まで確認し、自分の進路に合った方式を選択すること。
そしてオープンキャンパスでは、
「この大学に入れるか」ではなく、「この環境で医学・看護を学び続け、どのような医療専門職になりたいのか」
という視点で獨協医科大学を確認してみましょう。

